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家のメンテナンス考えてますか?建てたあとお金が掛かりにくいポイント

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家を購入するときに忘れがちな家のメンテナンスの費用。

マイホームを長持ちさせるには定期的に点検を行い、必要に応じて補修などのメンテナンス工事が必須です。

マンションであれば毎月支払う修繕積立金で計画的にメンテナンス工事が行われますが、一戸建てであれば自分で積み立てしておかなければならず、時期がきたら大きな出費となることがあります。

メンテナンスが全くいらない家は存在しませんが、選ぶ素材によってはメンテナンス費用を大きく削減できることもあるのです。

誰もがメンテナンスになるべくお金を掛けたくないとお考えかと思います。

本記事では、一戸建てにおけるメンテナンスが必要な箇所と、なるべく少なくするためのポイントをご紹介いたします!

 

 

メンテナンスが必要な理由

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(Photo:住宅外装リフォーム工事専門 株式会社RINOA

キッチンや浴室など住宅設備は、古くなっても使うことはできるので必ずメンテナンスや交換が必要というわけではありませんが、雨風をしのぐ役割を持っている屋根や外壁は必ずメンテナンスが必要です。

劣化したまま放置すると、屋根から雨漏りしてしまったり、外壁の隙間から雨水が侵入し断熱材がカビてしまったり、ひどい場合は柱や土台などの構造体が腐食してしまい、家の寿命を大きく縮めることになりかねません。

せっかく建てた家を大事に長持ちさせるためには、定期的な点検と必要に応じたメンテナンス工事を行うことが重要です。

 

主なメンテナンス箇所

まず一戸建てで主にメンテナンスが必要な箇所を知っておきましょう。

外部と内部に分けてご紹介します。

 

【外部】

屋根、雨どい(軒どい)、外壁、バルコニー床、窓まわり防水、シャッター、防蟻処理など

【内部】

キッチン、浴室、トイレなどの水廻り設備、内装建具、クロス、フローリング、給湯器など

 

この中でも金銭的にもっとも負担が大きくなりやすいのが、屋根・外壁のメンテナンスです。

バルコニー床や防蟻処理なども含めて、家の外部まわりのメンテナンス費用は間取りによって大きく影響してきます。

 

外部メンテナンスのタイミング

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(Photo:http://nari.jp/osouji-blog/other/post-4952/

ほとんどの外壁は表面が塗装のため、太陽の紫外線や雨風を受け続けることで、徐々に劣化していきます。

外壁を手で触ると白い粉が付着することを「チョーキング」といいますが、これは塗膜が劣化しているサインで、防水効果が失われているため室内に雨水が染み込んでいく恐れがあります。

また外壁は90cm前後のボード状になっているものが多く、そのボード間の継ぎ目のコーキング(シーリング)が劣化し、ひび割れが発生するため目地の打ち替えを行います。

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見た目の面では、排気ガス、黄砂、ホコリなどによる外壁の汚れが年々目立ってきて、お気に入りの外観が非常に残念な姿になってしまいます。

そのため10〜15年ごとに、足場を組んで外壁表面の再塗装や、コーキング目地の打ち替えで100〜150万円ほどのメンテナンス費用が掛かります。

 

屋根に関しては瓦葺屋根が主流ですが、瓦を載せない陸屋根(フラット屋根)の家もよく見られます。

昔から本瓦の木造住宅が多かったですが、近年では軽量のスレート瓦を採用している住宅が大半を占めています。

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(Photo:https://www.nakayama-saiko.com/slate) 

スレート瓦は表面が退色してきて防水性能が失われてくるため、約15年に一度は瓦表面の再塗装が必要となります。

30年相当は色褪せがほとんど見られない、表面塗装を高耐久化したスレート瓦も存在しますが、いずれにしても30年前後で屋根下地の防水やり替え及び瓦の葺き替え工事に、100万円以上の費用が掛かることになります。

高耐久スレート瓦は、通常のスレート瓦よりも初期コストは高くなりますが、15年目の再塗装は必要がなくなるためメンテナンスコストを抑えるにはオススメです。

そして雨や紫外線の影響を受けやすく、瓦屋根よりも劣化の度合いが大きくなりがちなのが陸屋根(フラット屋根)です。

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陸屋根は10年ごとに防水メンテナンス工事が掛かってしまう可能性があります。

メンテナンス工事を極力避けるには、まず陸屋根は選択肢から外すほうがよいでしょう。

 

メンテナンスコストを抑えるポイント

もっともメンテナンスコストがかかる外壁において、費用を極力抑えるには「全面タイル貼り」がベターです。

タイルは性質上、表面の劣化や色褪せがほとんどしないため、再塗装等のメンテナンスが基本的に必要ありません。

タイルを現場で貼り付けする工法であれば、外壁に目地が出ず60年相当メンテナンスフリーとなります。

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(Photo:https://homes-area.jpn.panasonic.com/tokyo/modelhouse/E1728

対して工場でタイルを貼った外壁パネルを現場で継ぎ合わせる工法は、継ぎ目のシーリング材の交換は必要になります。

そのため15年程度で目地の交換に費用が掛かってしまいます。

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(Photo:https://www.sekisuiheim.com/case/c091/index.html

いずれのパターンも外壁の塗り替えが必要ないということは共通していえます。

ちなみに外壁の汚れに関しては、一般的なタイルであれば塗装と同様、汚れはついてしまうため定期的に高圧洗浄機などで洗浄を行うことになります。

汚れを防ぎたいとなると「ナノ親水タイル」光触媒タイル」を選ぶとよいでしょう。

「ナノ親水タイル」は、分子レベルの薄い水の膜でタイルを覆い、空気中の汚れが水の膜に付着し、雨が降ると膜に滑り込むように汚れも一緒に落としてくれるというサイクルとなっています。

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親水性という特殊な作用によって、家の美観を永きに渡って保つことができるのです。

そしてこの親水性に加えて、分解力という働きを持ったタイルを光触媒タイル」といいます。

自動車の排気ガスのような油分を含んだ頑固な汚れは、親水性タイルでは防げない場合があります。

光触媒タイルは太陽光などの紫外線がタイル表面に当たることで、表面に活性酸素が発生しチリやホコリを寄せ付けず、油性汚れは分解して付着力を弱める作用が働き、雨が降ると汚れを洗い流してくれます。

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(Photo:TOTO中部販売の外装建材事業

光触媒タイルの作用は半永久的に持続し、数十年経っても外壁の汚れが残らずキレイな外観を維持できるのです。

見た目はキレイなまま、塗り替えなどメンテナンスも必要のない外壁タイルは、まさに一石二鳥の外装建材です。

 

まとめ

一戸建てのメンテナンスでもっとも費用が掛かるのが、外壁と屋根の防水メンテナンス工事です。

これを最小限に抑えるには、外壁には現場施工の全面タイル貼りと、高耐久瓦の組み合わせがベストです。

家を建てる前では、なかなかイメージしにくいメンテナンス費。

しかしここをよく考えておかないと、30年も経てばかなり大きな金額差も生まれることになってしまいます。

あなたも家選びをする際には、初期費用だけでなく住み始めてからのメンテナンス費用やランニングコストにも、ぜひ着目してみてはいかがでしょうか。

 

バルコニーはどれくらい必要?種類・便利な使い方・注意すべきこと

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こんにちは、現役住宅営業マンのケイです。

バルコニーは一戸建て住宅で必須の多目的スペース。

洗濯物や布団を干すことはもちろん、2階・3階の庭として使ったり、家族がくつろいだり、様々な用途に合わせて作ります。

中にはせっかく大きなバルコニーを作ったけれど、あまり有効的に使っていないという方もたくさんおられますが、戸建てでバルコニーをつくるのは結構コストが掛かっているのです。

もったいないことにならないように、本記事ではバルコニーの種類や便利な使い方、注意点についてご説明させていただきます!

 

 

バルコニー種類

バルコニーと一口にいっても色んな種類と使い方があります。

まずはそれぞれの特徴を見てみましょう。

 

持ち出し式バルコニー

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(Photo:ルシアス シリーズ バルコニー - YKK AP株式会社

もっともオーソドックスなバルコニーが、この持ち出し式バルコニーです。

庇のように上部を覆いかぶせた形状のため、夏の厳しい日差し対策にもなります。

建物から飛び出したような形状のため、一般的に奥行きは1m前後が限度となりますが、奥行きを広くとりたいときは柱で支えることで延長させることが可能です。

持ち出し式はリフォームで後付けができることも特長のひとつですね。

バルコニー下部に物干し金物を取り付けると、急な雨でも洗濯物が濡れることを防げます。

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(Photo:軒天用ホスクリーン | 川口技研

 

ルーフバルコニー

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(Photo:アイフルホーム ナビ

部屋の上部がバルコニーになっているものをルーフバルコニーと呼びます。

持ち出し式と違って奥行きを広く取って大きなバルコニーとすることができるので、バルコニーをお庭のように使うときにオススメです。

ただし広く取るためには下の階の部屋も大きく取る必要があるため、コストは余分に掛かってしまいます。

 

インナーバルコニー

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(Photo:http://blog.livedoor.jp/shokenhirakata/archives/8007779.html

バルコニーに屋根が付いたタイプをインナーバルコニーといい、よく「ベランダ」と呼ばれるものがこれにあたります。

屋根があるので洗濯物を干して出掛けているときに、急に雨が降ってきたとしても洗濯物が濡れずに済ませられるのが最大のメリット。

これは共働き夫婦にも嬉しいポイントですよね。

デメリットは屋根が覆いかぶさっているぶん、部屋に明かりが入りにくく暗くなりがちな点です。

 

ハイウォールバルコニー

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(Photo: シャーウッド | 積水ハウス

近年増えてきているのがバルコニーの腰壁を通常より高くするハイウォールバルコニーです。

外部からの視線を効果的にカットし、プライバシーの確保をしながらも開放的な空間を演出します。

都心など敷地ぎりぎりまで家を建ててなかなか庭を取れないようなときに、ハイウォールバルコニーを庭のような使い勝手にすることができます。

また外観にアクセントをつけるにもハイウォールバルコニーは有効です。

 

バルコニーをつくるときのポイント

バルコニーをつくるときに考えるべきポイントと、つけておくと便利な設備をご紹介します。

 

動線を考える

バルコニーへ出るときの動線についてはあらかじめ考えておく必要があります。

主寝室にバルコニーをつくることが最も多いパターンですが、バルコニーを子ども部屋につくる間取りもあります。

この場合バルコニーへ出るのには必ず子ども部屋を通ることになりますが、洗濯物を干したり取り入れたりするのに年頃の子どもの部屋を毎回通るとなると、親も子もお互いに気を遣うことになりかねません。

そのようなことを避けるためには、ホールや廊下から直接バルコニーに出られるようにしておくと、いちいち各個室を通らずに済みます。

ただし直接バルコニーに出る動線を設けるには、廊下が増えることになるためコスト面では負担が大きくなります。

 

水栓を設ける

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(Photo:アイフルホーム ナビ

バルコニーに水栓をつけたら良かった、という声もよく聞きます。

外に面しているバルコニーの手すりや床は汚れやすく日々の掃除が必要な場所です。

天気の良い日に布団を干すのにバルコニーの手すりが砂ホコリで汚れていたら、まず雑巾などでキレイに拭き取りますよね。

バルコニーに水栓があればその場で水を出して掃除がしやすいですが、水栓がなければ1階の洗面室やキッチンからバケツに水を汲んで階段を登らなければなりません。

少しでも家事の負担を減らすために、簡単に付けられるバルコニー水栓はオススメです。

 

コンセントを設ける

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バルコニーの掃除に高圧洗浄機や掃除機を使用するならコンセントは必須ですが、「つけたい!」と言わなければ最初からついていないことがほとんどです。

費用もさほど掛かるものでもないので忘れずに取り付けておくとよいでしょう。

広めのバルコニーでちょっとした庭として使うなら、ライトアップのためのコンセントとしても活躍すること間違いなしです。

外部コンセントは防水仕様のため、通常の雨風にあたる分には問題ありません。

 

注意点

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バルコニーを検討する際の注意点を3点ご紹介します。

 

コスト

バルコニーをつくるのには、コスト面も同時に考えなくてはなりません。

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バルコニーで布団を干すことがあると思いますが、4人家族の布団を横並びで干すのであれば、バルコニーの横幅は約3.6mは最低限確保したいところ。

幅が広がれば当然コストは増え、縮めると減ります。

目安としては90cmで10〜15万円くらいになるので、3.6m確保するには40〜60万円程になり、幅を広げるとその分10万円単位でコストが増します。

さらにインナーバルコニーは通常のバルコニーよりも割高になることが多いです。

バルコニーはただ広いだけでなく、使い勝手とコストのバランスを考えるのがよいでしょう。

 

部屋が暗くなる

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(Photo:実例紹介 | 戸建住宅 | 積水ハウス

持ち出し式バルコニーをつけると、なにも無い場合と比べて1階の部屋が少し日陰になって暗くなります。

部屋の奥のほうまで光を届けて明るくしたいなら、リビングの外側には持ち出し式バルコニーを設けないほうが良いです。

ただしデメリットばかりではなく、夏場の上からの直接的な日差しはカットし、冬場の低い太陽の日差しを取り入れることができます。

夏の暑さ、冬の寒さ軽減には、持ち出し式バルコニーが効果的でもあります。

一方インナーバルコニーは、基本的に外からの直射光は入りにくく、間接光が届く程度です。

部屋は明るくはなりにくいので、寝室など日中あまり人がいないような部屋には問題ありませんが、2階リビングでインナーバルコニーを採用するのは注意が必要です。

 

防水メンテナンス

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(Photo:https://blogs.yahoo.co.jp/tnccf477/5091699.html

バルコニーの床は塗装や防水シートで覆われていることが多く、経年劣化が進む箇所となります。

そのため劣化具合によって10〜15年に1度、再塗装や防水シートの増し貼り等のメンテナンス工事を要します。

一般的なバルコニーであればメンテナンス工事費用は10〜15万円程度になりますが、広々としたバルコニーであればメンテナンス費用も数十万円とバカにならない負担になります。

広いバルコニーを作るときには、将来のメンテナンス費用のことも必ず確認しておきましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

たまにあえてバルコニーをつけない家がありますが、住んでからケチらずつけておけば良かったと言われる方がほとんどです。

反対に広々としたルーフバルコニーを作ったけど、あまり有効活用していないという人もおられます。

結局はあなたの家族の生活スタイルによってバルコニーの活用法は異なるため、一概にどれくらい必要かはいえませんが、あとから簡単に増やせるものでもないので、迷っているなら広めにつくっておくと良いのではないでしょうか。

営業マンと設計士が描くプランの決定的な違いとは?

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こんにちは、現役住宅営業マンのケイです。

注文住宅はあなたの理想とする住まいを、実現させられることが醍醐味ですよね。

あなたの要望を汲みとってプラン(間取り・設計図)を作るのは設計士の役割ですが、プランを作っているのは何も設計士だけではありません。

実は営業マンも自らプランを作って、お客さんへ提案していることがよくあるのです。

なぜ設計士ではなく営業マンがプランを描く必要があるのでしょうか。

本記事では営業マンがプランを描く理由、また営業マンと設計士が描くプランの違いについてご紹介いたします。

営業マンがプランを描く理由

営業マンがプランを描くのには以下の3つの理由があると考えています。

  • プランへのこだわりが少ないとき

  • 敷地の条件が難しくないとき

  • 提案にスピードが求められるとき

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。 

プランへのこだわりが少ないとき

注文住宅だからといって全てのお客さんが、プランや家のデザインにこだわりがあるわけではありません。

誰もが住みやすい家にしたいと思っているのは確かですが、住みやすい家というのはある程度パターン化されています。

注文住宅でも似たような間取りの家が多数存在するのはそのためです。

反対にプランへのこだわりが比較的強い人は、個性的なプランや斬新なデザインを好み、住みやすさは多少犠牲にされます。

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もちろん営業マンがつくるシンプルなデザインや無難なプランを気に入る人もいます。

こだわりが少なければプランは営業マンがつくるもので十分だったりします。

 

敷地の条件が難しくないとき

あなたが家を建てる予定の敷地はどんな形をしていますか?

敷地の形状や道路との高低差、前面道路の幅、近隣建物など様々な諸条件によって、プランニングの難易度は異なります。

きれいな整形地で敷地前面の道路幅が広く、斜線制限などの法の制限も厳しくないような条件の良い敷地はプランニングがしやすいですが、変形地や道路幅が狭く、法の制限が厳しく定められている敷地は、チェック項目も多くプランニングが比較的難しくなります。

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条件の良い敷地であれば、ある程度の経験を積んだ営業マンであれば簡単にプランを作ることができるので、設計士にプラニングを依頼しないことも多々ありますので要確認です。

 

提案にスピードが求められるとき

建替えや住替えなど家を建てるための土地を持っていると、慌ててプラン検討をする必要はありませんが、土地の購入も同時に検討している場合はそうはいきません。

あなたの要望を満たせる家が検討中の土地で実現できるかどうかの判断は最低限必要ですが、設計士に要望を伝えてプランを考えてもらっても、その1〜2週間のあいだで他の人に土地を購入されてしまうこともあります。

良いプランが出来たとしても、土地が自分のものにならなければ元も子もありません。

営業マンであれば最短1、2日でプランと概算見積もりは作成できます。

建物の概算金額が分かれば、検討の土地金額と建物金額の総合計が把握できるため、予算に収まって土地の購入に踏み切れるかの判断がつきます。

例えこの時点でプランが満足いくものではなくても、土地を契約してからゆっくりプランを考えたら良いので、スピードが求められるときは営業マンがプランニングすることがほとんどです。

 

営業マンと設計士が描くプランの違い

では本題の営業マンと設計士が描くプランの違いをそれぞれご紹介したいと思います。

 

営業マンが描くプラン

一般的には営業マンが家の見積もりを作成します。

お客さんの予算によって提案する建物の大きさや装備品を調整しなければならないため、営業マンの描くプランは、コストパフォーマンスを第一に考えたものになります。

街中でよく目にする1、2階とも面積が同じ「総二階建て」の家は、コストパフォーマンスがもっとも良くなります。

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(引用元:実例紹介 | 戸建住宅 | 積水ハウス

間取りに関しても、なるべく無駄なコストが掛からないようにシンプルに作ります。

部屋の一角に収納が取れそうなスペースがあってもあえて作らないこともあります。

収納ひとつ作るだけでも扉代と棚代と施工費だけで10万円程度掛かります。

営業マンが描くプランは、住みやすさやデザインよりも価格を重視する傾向にあります。

営業マンが作成したプランで契約し、契約後から設計士が同席して打ち合わせを行う場合、「ここはもう少し広いほうがいいですよ」とか「ここには収納が作れそうですね」と後から様々な提案を受けることになります。

当初の金額が跳ね上がってしまうということもよくありますので注意が必要ですね。

 

設計士が描くプラン

設計士は施主の要望を引き出し、その要望を満たしながら生活動線や家事動線を考えて住みやすい家にするのが仕事です。

使い勝手やデザインにも考慮し、施主からいかに気に入ってもらえる提案ができるかどうかが最重要課題になります。

営業マンの作るプランと違って設計士が描くプランは、コストよりデザインや提案を重視するため決して安くはならないことがほとんどです。

ただし長期的に考えると収納不足に悩まされたり、住みにくいという思いをしなくて済むかもしれないので比較的安心できるでしょう。

近年大手ハウスメーカーでも、女性設計士が増えてきているため女性目線の設計提案が多く見られるようになりました。

家事動線、収納計画など奥様目線の使い勝手の良い間取りが期待できます。

設計士は自分の住宅設計に対するこだわりが強かったり、プライドが高い人が多いため、施主の意向より設計士である自分の考えや信念を曲げない人もいます。

伝えている要望がなかなか反映されていなかったり、押し付けがましい設計士には少し注意が必要です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ひと口に「営業マン」「設計士」といっても人それぞれスキルやセンス、経験値や個性など特徴も様々です。

営業マンであっても設計士顔負けの素晴らしいプランニングができる人もいれば、設計士なのに期待外れのがっかりするようなプランを提案している人もいます。

こればっかりは縁の問題もあるので運次第かもしれません。

営業マンであれば、建築士の免許を持っている担当者が比較的期待できるかもしれません。

多少高くなったとしても一生住み続ける家として、できることなら設計士が描くプランで検討することを強くオススメします。

家の選び方のポイント7選!みんなこうやって探してます

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現役住宅営業マンのケイです。

「みなさんどうやってハウスメーカーを選んでるんですか?」

住宅展示場へ相談に来られるお客様からこんな質問を受けることがあります。

いろんな会社のモデルハウスを見学すると、「耐震性能は当社が一番優れています!」とか「断熱性能はうちが一番高いです!」といった説明を散々されます。

それぞれ良いのはよく分かったけど、どこも同じようなことを言うので、違いが分からずどうやって選べばいいのか分からなくなってしまうんですよね。

本記事では、ハウスメーカーを選ぶ基準、選ばれているポイントについてご紹介させていただきます!

 

  

耐震性

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東日本大地震熊本地震大阪北部地震、北海道地震と、過去10年以内に大きな地震が発生しています。

したがって家を選ぶのポイントに耐震性を重視される方はかなり多いです。

一戸建て住宅は、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造の3種類が大半を占めており、それぞれ地震に対する備え方や考え方が異なります。

また建築基準法を最低限満たしている住宅もあれば、何度襲い来る大地震に対しても倒壊することなく耐え続ける住宅もあります。

特に地場の木造工務店と大手ハウスメーカーでは、耐震性に大きな差があります。

地震が不安であれば耐震性に着目してハウスメーカーを選びましょう。

 

快適性

家の快適性、すなわち断熱性や気密性の高さで選ぶパターンです。

断熱性や気密性が高いということは、家の保温効果が高いことと、家の隙間が少ないため、一度温めた空気を逃さずに保温する性能に優れています。

骨組みが鉄で出来ている鉄骨造は、暑さや寒さが伝わりやすく断熱の対策が必要になります。

対して骨組みが熱を伝えにくい木で出来ている木造住宅は、断熱性・気密性が高い傾向にあります。

快適性に優れた住宅を選ぶために、国の省エネルギー基準「ZEH(ゼッチ)」を満たす住宅を選択すると間違いありません。

ZEHとは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、「快適な室内環境」と「年間で消費する住宅のエネルギー量が正味で概ねゼロ以下」を同時に実現する住宅をいいます。

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(引用元:ZEHに関する情報公開について

ZEHを満たす住宅に対しては補助金が交付されるため、家の性能を上げる費用負担も少なくすることが可能です。

他にも全館空調システムを導入しているかどうかも判断基準のひとつになります。

 

間取り・デザイン

自分たちが希望する間取りや外観デザイン、インテリアが実現できるハウスメーカーを選ぶという人もおられます。

間取りに関していえば、長方形など四角いシンプルな形状の家はどんなメーカーでも対応できますが、変形している敷地に合わせた間取りなど、特殊な形状に対応できるメーカーはそう多くはありません。

大手や中堅ハウスメーカーは、ある程度の設計ルールや対応範囲が決まっていることが多く、中でも特に鉄骨系プレハブメーカーは設計自由度が低くなりがちです。

(自由度が高い鉄骨商品もあります。)

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メーカーごとに間取りやデザインの得意不得意があるため、あなたのこだわりが実現できるかどうかは早い段階で検討することが大切です。

 

メンテナンス性

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(引用元:外壁塗装なら街の外壁塗装やさん

家を長持ちさせるためには、必ず定期的な点検とメンテナンスが必須。

主に屋根・外壁・バルコニーなど外部の防水メンテナンスが必要になります。

屋根は15年〜30年で葺き替え、外壁は15年スパンで再塗装や目地打ち替え 、バルコニー防水は15年程度が一般的です。

外壁の塗り替えは足場を組み、35坪の建物で100〜150万円ほどの出費となってしまいます。

誰もがメンテナンスにお金を掛けたくないのが至極当然でしょう。

近年では外壁塗装の品質がよくなっていたりと、30年間メンテ不要と謳い補修等の周期を長くさせるものが多くなっています。

タイル貼りの外壁はそもそも塗り替えの必要がなく、メンテナンス費用を大きく削減できるのが特徴。

他にも屋根材やソーラーパネル、設備関係でもメンテナンス性の良し悪しは必ずチェックしておきたいところです。 

 

価格面

気に入ったハウスメーカーがあったとしても、予算オーバーで買えなければ意味がありません。

ローコストメーカー等で坪単価40万円〜、坪単価80万円以上するハウスメーカーもあります。

坪単価が40万円違えば、30坪の建物で1,200万円もの差になります。

あなたの世帯収入や自己資金の額により、選べるメーカーは限られてくる可能性もあります。

無理して買ったとしてもローンの支払いが生活を圧迫してしまっては元も子もありません。

かといって高いのには理由があり、安ければ良いというものでもありませんので、予算に収まる価格とあなたが住宅に求めるもの、この両者のバランスを考えましょう。

 

土地の立地・周辺環境

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建売住宅や家を建てるための土地を購入する場合は、立地や周辺環境に重きを置くことになります。

土地を探すとき、駅からの距離、教育施設、スーパーなどの商業施設、実家の近く、通勤の利便性、治安など様々な諸条件から絞り込んでいきますが、子どもの学校区限定など、あまり土地が売りに出ない地域で条件を絞り過ぎるとなかなか簡単には見つかりません。

そして気に入った土地が「建築条件付き土地」であれば、その土地で家を建てられる業者が決まっているため選択の余地がありません。

このように土地の立地や周辺環境を中心にして、家選びがされていることが大いにあります。

 

営業マン

「担当してもらった営業担当者が、誠実で信頼できるから選んだ」

このように営業マンで家選びをする人もおられます。

住宅に関する知識量や提案力、仕事の速さやお客さんに対しての応対など、営業マンによって全然レベルが違ったりします。

あなたの家づくりの窓口になる営業マンの役割はかなり重要です。

私の周りでもいつもクレームを抱えてる営業マンがいますが、普段の仕事を見ていると、対応の悪さやレスポンスの遅さ、社内の連携の悪さなどでクレームに発展しているようです。

デキる営業マンはクレームになりそうなときは、まずはいち早くお客さんの元へ行って謝罪し、挽回するため対応に全力を尽くします。

担当してもらった営業マンが良かったら、知り合いが家を建てると知ったときには、その営業マンを紹介したくなります。

こうして売れている営業マンは、オーナーからの紹介だけで契約を挙げ続けているのです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

本記事では7つの理由に絞ってご紹介しましたが、その他にも「ブランド、大手の安心感、保証制度、アフターサービス」など選ぶポイントは多様です。

家を探し始めたばかりであれば家の選び方がわからないのは当然です。

いろんなモデルハウスを見学したり、知り合いや営業マンからの話を聞いてみて、徐々に家選びの判断基準や優先順位が見えてくるものです。

ご紹介したポイントにも是非とも着目していただき、あなたの後悔のない家選びのお役に立てたら幸いです。 

 

注文住宅で採用される収納方法20選!小さい家でも工夫次第で超便利

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現役住宅営業マンのケイです。

住宅展示場には子ども向けイベント等で、家を建ててまだ間もないお客様もたくさんご来場されます。

せっかくなので新築の失敗点をお伺いすると、「収納が全然足りなかった」という声が圧倒的に多いのです。 

実際図面上で収納を考えていても、なかなかイメージが沸かないんですよね。

一戸建ての収納率(床面積に対する収納面積の割合)は、12%程度が理想いわれていますが、実際には10%にも満たない家が散見されます。

家ができてから収納量を増やすことは物理的に難しいこともありますが、間取りの検討段階であれば工夫次第で格段に増やせます。 

「収納をたくさん作ってください!」と設計士に頼むのも良いですが、あなた自身がどんな収納方法があるかを知っているだけで、さらに収納量を充実させることもできるのです。

本記事では注文住宅でよく採用する収納方法を一挙ご紹介!

注文住宅の収納計画に是非ともお役立てください。

 

 

代表的な収納方法20選

場所、用途、大きさなど収納の種類はさまざまです。

こちらでは代表的な収納方法を20種類ご紹介します。

 

シューズボックス

シューズボックスとはいわゆる下駄箱です。

普段履きの靴は玄関収納に入れておいて、すぐに取り出せるようにしておくと便利です。

形状はトールタイプやセパレートタイプ、コの字型タイプがよく採用されており、靴が入る量やデザインで選ぶことになります。

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たくさん靴を収納したいのであればトールプラン。

空間を広く感じさせたいのであればセパレートプランや、吊戸棚がないカウンタータイプを選択します。

幅⒈2mのトールプランで靴が約61足、コの字プランで約37足、セパレートプランで約28足入るようになっています。

鏡付きを選べば姿見としても役に立ちますね。

 SIC(シューズインクローク)

シューズインクロークはシューズボックスに加えて作ることが多く、収まりきらない靴や季節違いの履物、コートなどの衣類、ゴルフバッグ、アウトドア用品、ベビーカーなど様々なもの大容量しまえるのが特徴です。

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ウォークインスタイルは小部屋になっており量を確保し、クローゼットスタイルは省スペースで靴など見渡せるようになっています。

家族の人数や靴の量に合わせて棚の枚数や高さを自由に変更でき、変わりゆくライフスタイルにも柔軟に対応が可能です。

 

リビング収納

収納が全然足りていない場所としてリビングを挙げる人はたくさんおられます。

雑誌・本・書類や文房具、ティッシュ・ビニール袋・お掃除グッズのストック、子どものおもちゃなど、家族が集まるリビング空間にはどうしてもモノが溢れがちです。

部屋の一角にスペースが余っていたら、迷わず収納をつくりましょう。

リビングには収納がありすぎても困ることはありません。

【リビング収納の例】

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(引用元:Linen Closet Organization | Better Homes & Gardens

 

廊下収納

廊下など家の通路となっている部分にも収納を設けると重宝します。

掃除機や古新聞、生活用品のストックなど、リビング収納では収まりきらなかったモノをカバーするためにもできるだけ用意しておきましょう。

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階段下収納

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(引用元:階段下収納

階段下も立派な収納スペースの一部。

上部が階段の斜面となっていて天井が下がってきますが、収納量は問題なく確保できます。

リビング階段であればリビングの収納として使えますし、ホール階段であれば廊下収納として使えます。

 

キッチン収納

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(引用元:LIXIL | キッチン | アレスタ | 特長 | 機能

キッチン収納はその名の通り、キッチン本体自体の収納です。

最近のシステムキッチンは、よくよく考えられた設計で収納が豊富に用意されていて、上段、中段、下段と3段階の引き出しに分かれているものが主流。

上段には菜箸や計量スプーンなどトレーを使って小物類を取りやすく。

中段はもっとも容量が多いため、フライパンや鍋、オイルポットなどの大型の調理器具、油や調味料類、包丁やまな板、洗剤のストックなど様々なキッチン用品を収納します。

下段はさほど高さがないため、卓上コンロや土鍋、ホットプレートなど背の低い調理器具や缶ビールなどのストックに適しています。

またキッチン本体の背面にも収納をつくったプランでは、さらに収納量が増加します。

本や雑誌、文房具や印鑑などの小物類もこちらに収納すると便利です。

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(引用元:パナソニックシステムキッチン | Panasonic) 

 

カップボード

カップボードとは食器や家電製品を収納する棚のことで、食器棚という呼び方のほうが馴染みがあるかもしれません。

注文住宅の新築では、大半の方が造り付けのカップボードを採用されます。

幅は1m80cmは最低限確保したいところで、食器やキッチン家電の量が多い場合は、2m70cmや3m60cmまで広げることもあります。

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よく選ばれている人気プランは、カウンタープランと家電収納プランです。

家電収納プランでは電子レンジ、炊飯器、電気ポットを置けて、さらにオーブントースターやコーヒーメーカー、ホームベーカリー等も置きたい場合はカウンタープランを選択するとよいでしょう。

 

パントリー

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https://www.nagatakenko.com/co_event_rp/68baf0d8bba34b975a6e01a08c453a72.html

パントリーは食器や食品を貯えておく小部屋のことを指しますが、クローゼットのような使い勝手が主流となっています。

カップボードに収まりきらない食器類、水や調味料、インスタント食品、お酒、お菓子など食品のストックに重宝します。

 

床下収納

床下の空間を収納スペースとして有効利用したのが床下収納で、よくキッチンや洗面室でつくります。

蓋を開けると樹脂製の収納本体が格納されていて、長期保存できる飲み物や調味料類を収納します。

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(引用元:LIXIL | インテリア建材 | 収納 | 床下収納・庫

スライドタイプは本体を2個格納して収納量を2倍にしたり、浅型は床下が狭い2階の部屋に最適なサイズになります。

洗面室では洗剤類のストックなど、洗面収納が作れないときに重宝します。

床にかがんでいちいち蓋を外す必要があるため、よく出し入れするモノの収納スペースには不向きです。

 

テレビボード

リビングのテレビボードを小物類の収納スペースとして活用することもあります。

ブルーレイレコーダーはもちろん、本・CD・DVD・ゲーム機などAV周辺機器もスッキリ片付きます。

収納ボックスを組み合わせることで、その部屋に合ったテレビボードを自由自在につくることができます。

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(引用元:キュビオス | Panasonic

造り付けのオーダーメイドと見た目のデザインやおさまりもキレイですが、その分費用も高くなりがちです。

また造り付けてしまうと万が一部屋の模様替えをしたくなってもできません。

将来そんな可能性があるならテレビボードを購入するほうが良いかもしれませんね。

 

サニタリー(洗面)収納

浴室に隣接する洗面室では、バスタオルやハンドタオル、パジャマや下着類をしまえるサニタリー収納を設けることが多いです。

その他にも洗濯用洗剤や浴室用洗剤、シャンプーやボディソープのストックなど、洗面室には収納するモノがたくさんあります。

洗面台に引き出し収納がついていますが、それだけでは絶対的に収納量が足りないため、洗面収納は必要不可欠です。

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(引用元:サニタリー | 南海プライウッド株式会社

サニタリー収納が間取りによってはどうしても確保できない場合もあります。

そんなときは市販のラックや置き家具を用意するのもひとつの手です。

洗濯機上部のスペースを活用したランドリーラックやコンパクトな置き家具などを準備するなどして、少しでも洗面室の収納量を取ることが大切です。

 

 

タタミ下収納

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(引用元:https://www.live-best.co.jp/blog/labo/article/article_70.html

リビングのタタミコーナーにあえて段差を付けると、下部の空間を引き出し式の収納として使えます。

段差を設けることで軽く腰掛けたり、空間に変化をもたらせます。

部屋の広さや形によって自由にレイアウトが決められる『畳コーナー収納』というものもあります。

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(引用元:畳が丘 | 未利用空間活用 | Panasonic

ユニットを自由に組み合わせることで、くつろぎの和空間を気軽に手に入れられて、収納量も同時に確保できる優れものです。

 

クローゼット(洋収納)

主に主寝室や子ども部屋などの洋室にクローゼットをつくり、洋服をはじめ様々なものを収納します。

子ども部屋では最低限たたみ1畳分ほどのクローゼットは確保したいところ。

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(引用元:クローゼットの収納術 | くらしスペシャリスト | Panasonic

あらかじめ天棚とパイプを用意することが多く、天棚には季節違いの衣類やスーツケースなどを収納し、普段使いの衣類やコート類はパイプに掛けます。

丈の短い洋服の下部は空間が大きく空くため、引き出し式の衣装ケースを重ね合わせ畳んだ衣類を収納することができます。

クローゼットの奥行きはハンガーに掛けた衣類が収まるように、最低でも有効で60cm程度は確保します。

衣装ケースはネットでセット購入がおトクですね。

 

WIC(ウォークインクローゼット)

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(引用元:注文住宅のユニバーサルホーム

主寝室にウォークインクローゼットを作りたいという要望は非常に多いです。

夢のマイホームにウォークインクローゼットは女性の憧れ!という方もいたほどで、夫婦の衣類や帽子やバッグ、スーツケース、扇風機や暖房器具等の季節家電の収納にも適しています。

通路が必要となるため通常のクローゼットと違い、スペースに余裕がなければつくることができません。

 

天井裏収納(ロフト)

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(引用元:空間提案|xevoGranWood |ダイワハウス

平面上にまとまった収納スペースが取れない時に天井裏(ロフト)に収納を検討することもあります。

屋根の形状や勾配によって確保できる空間が変わってきますが、モノの出し入れはし難いため普段よく出し入れするものや、重たいもの大きいものの収納には適していません。

また夏場は屋根から伝わる熱によってかなりの高温となるため、熱の影響を受けるものも避けた方が良いでしょう。

 

蔵収納

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(引用元:大収納空間「蔵のある家」|ミサワホーム

天井高1.4m以下である一定の条件を満たす部屋は、建物面積に含まれないということに着目してできたのが蔵収納です。

ハウスメーカーミサワホーム「蔵のある家」が最も有名です。

正月やひな祭りなど年中行事で使用するものや暖房器具など、頻繁に取り出ししないようなモノの収納として重宝します。

蔵の面積によっては収納量が2〜3倍増加させることも可能。

ただし大人が直立できず腰をかがめて入れる高さのため、腰を痛めていたり高齢になったときには使い勝手が悪くなってしまいます。

 

ベッド下収納

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ベッドのフレームに引き出し収納がついているものがあり、これも意外とモノが入る見逃せない収納のひとつ。

子ども部屋などで主に衣類を収納することが多いですが、その他にもマンガなどの本や書類など様々なモノが収納できます。

デメリットとしては、ベッド下部の掃除がしにくい点が挙げられます。

 

トイレ収納

トイレ収納は主にトイレットペーバーのストックや掃除用具、洗剤を収納します。

埋め込み型収納であれば、出っ張りも少なくペーパー12ロールがスッキリ収まりますのでオススメです。

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(引用元:洗面所やトイレならでは収納アイデア | クレバInfo

 

置き家具

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最近は家具はなるべく置かずに造り付けにすることが多くなっています。

ただリビングやダイニングの一角に、収納棚やキャビネットなど造り付けると模様替えしにくかったり、部屋を広く使いたい時に動かせずに困ることもあります。

置き家具であれば必要に応じて動かせたり、必要なければ別の部屋に移動させることもできます。

ただし高さのある置き家具については、地震などで転倒する可能性があるため対策が必要です。

 

物置

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(引用元:物置のヨドコウ・ヨド物置

敷地内に物置を設置したいという要望はよく挙がります。

中に入れておくものとしては、ほうきなどの清掃用具、高圧洗浄機、冬用タイヤ、バーベキュー用品、ガーデニング用品、芝刈り機、防災グッズなど多岐に渡ります。

住み始めた当初は物置は必要ないと思っていても、徐々にモノが増えてきていざ物置を置きたいと思っても、置き場所が取れないという事態にもなりかねません。

すぐに必要なくても将来的に購入することを視野に入れておいて、ある程度置き場所を考えて計画することがよいでしょう。

 

まとめ

本記事では注文住宅で採用する収納方法20種類をご紹介しました。

あなたが知らなかったような収納方法はありましたでしょうか。

収納は足りなければ困りますが、あり過ぎて困るということはありません。

家族が増えたりと将来を想定し収納量を確保しなければならないので、注文住宅の収納計画は結構難しく失敗しやすいのです。

ただしもう収納を取るスペースがないと思っていても、工夫次第で少しでも増やすことはできるかもしれません。

現在のモノの量を把握して、果たしてそれらがちゃんと新居に収まるかどうかを確認することも成功する収納計画に大切なことです。

あなたの今後の家づくりの参考になりましたら大変嬉しく思います。

外構計画でよくある5つの失敗例とその対策法

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現役住宅営業マンのケイです。

注文住宅では、建物以外に門や塀、駐車スペース、植栽といった外構計画を考える必要があります。

この外構計画は何かと後回しにしがちなのですが、家づくりにおいてはかなり重要な要素であることはご存知でしょうか。

というのも建物自体は満足いくものになっても、外構計画で失敗してしまい、結果的に住みにくい家になって後悔しているという人が実は少なくありません。

失敗してしまう原因は、事前の確認不足や知識不足、打ち合わせミスを起因とするものがほとんどです。

具体的な失敗例とその原因をあらかじめ知っておくことで、外構計画はもとより家づくりの成功へときっと繋がります。

本記事では、外構計画のよくある失敗例とその原因や対策についてご紹介させていただきます!

外構計画のよくある失敗例

外構計画の代表的な失敗例と失敗を防ぐための対策法をご紹介します。

 

駐車スペースが狭い

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自家用車を駐車するスペースが、外構が完成してみたら思ったより狭くて使いにくかったという失敗談をよく耳にします。

特に通勤などで毎日車に乗る人で駐車がしにくいということは、かなりのストレスになるのは容易に想像ができます。

住宅会社は基本的な駐車場寸法は確保しますが、あなたが実際に車を停めやすいかどうかまでは想定していない可能性もあります。

前面道路が狭い敷地条件の場合、一般的な駐車スペース幅では車を何度も切り返さないと停めにくかったり、将来大きな車に乗り換えたときにドアが開ききらず乗り降りしにくいなど。

業者に任せっきりにせずに自分が家に住んだときの駐車作業のイメージしてみて、少しでも心配ごとがあれば必ず確認すべきです。

大丈夫といわれてもどこか不安であれば、ご自身で実際にハンドルを握り駐車のシミュレーションをしておくとより安心できますね。

 

外部からの視線

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(引用元:http://tenpal-tama.co.jp/

ウッドデッキを作ってステキなお庭ができた!と思っても、実際に住んでみると道路や隣の家から丸見え。

視線が気になって全然落ち着かないから庭を使っていないという人もいます。

外構の計画段階で庭に出たときの周辺環境を考えていなかったために起きてしまう失敗ですね。

業者側は外部からの視線のことまでは、なかなかアドバイスはしてくれません。

実際に自ら敷地へ立って外構図面と現況を照らし合わせながら、周囲からの視線や違和感がないかのチェックをしておくことが重要です。

視線をカットするためには、塀を高くしたり目隠しフェンスを設置したり、生垣などの植栽で隠す方法がよくとられます。

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(引用元:http://www.sunlive.ne.jp/?mode=pc

ただし目隠しを作るには、たいていの場合は外構費用が膨らんでしまいます。

出来上がってしまってからでも対策はできなくはないですが、余計な経費が掛かってしまうため最初から計画しておくのがベストです。

 

建物の配置・高さ設定ミス

「外構計画は建物の打ち合わせが全て終わってからです。」と、営業担当者がこんなことを言い出したら危険信号です。

家の間取りと配置計画は、必ず外構計画と同時に考えておかなければなりません。 

建物の建築工事が始まってから庭の広さを初めて確認して、「想像していたより庭がずっと狭い。」と思ってももう取り返しがつきません。

先ほどの駐車スペースの話も同じで、工事の途中段階で駐車スペースが狭いと気がついてもすでに手遅れ。

外構計画と間取り・建物配置の打ち合わせを同時進行で検討しておけば、このような失敗はあらかじめ防ぐことができるのです。

 

また建物の高さ設定をGL(グランドライン)といいますが、建物が建つ地盤面の高さと外構計画も同時に考える必要があります。

例えばGL設定が高すぎると駐車スペースやアプローチが急勾配になってしまったり、反対に低すぎると雨水の排水計画に支障をきたしてしまいます。

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フェンスの種類や色などのデザイン面は後回しにしても良いですが、建物と関わってくる部分の外構計画は、慎重に検討しましょう。

 

自転車置き場がない

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意外と忘れがちなのが自転車やバイクを置くための駐輪スペースです。

結婚したての夫婦や子どもが小さい世帯では、まだ自転車を持っていないということもあり、外構計画の段階では将来自転車を保有することが想像できていません。

いざ自転車を購入するときになって「自転車を置き場所がない!」と気付くのです。

段差を乗り越えて自転車を置いたりするのも大変です。

今は不要でも、将来自転車やバイクを購入することも想定して、最低でも自転車2台分くらいの駐輪スペースを確保することをオススメします。

 

植栽の管理、雑草が大変

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(引用元:http://www.isaac34.com/

建物を象徴する背の高い樹木のシンボルツリーを植える家は多いですが、この1本のみならず木をたくさん植えると管理が大変になってしまいます。

定期的に専門業者で剪定を頼んで維持管理を任せることはできますが、当然それなりに費用が掛かります。

緑が多いと自然豊かで庭として見た目も良くなりますが、どんどん成長して手に負えなくなり、結局抜いて処分したというお宅もあります。

また雑草がどんどん生えてきて、手入れで苦労している家庭もよく見受けます。

雑草が生えにくいように『防草(ぼうそう)シート』を敷いて、その上を砕石で仕上げることで対策することが多いです。

防草シートや砕石は、自分で購入してDIYすることも可能です。

 

また手軽に緑が欲しいときに芝生を植えることがあります。

殺風景だった庭が芝生を植えるだけで一気にキレイで素敵な空間になりますが、芝生は一年を通じて手入れが必要なものです。

雑草が生えてくるので小さな面積であればさほど問題ありませんが、広いと草むしりの手間が掛かります。

特に夏場は雑草が生えるスピードが非常に早いですし、水やりも小まめにしないと枯れてしまう原因にもなります。

安易にたくさん芝生を張って後悔している人も少なくはありません。

手間をかけずに芝生のような緑が欲しい場合は人工芝がオススメです。

最近の人工芝は本物と見分けがつきにくいほどリアルで、触り心地も素晴らしい出来栄えです。

業者に施工を依頼することもできますが、自分で購入して敷くと費用を抑えることができますよ。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

本記事では家と外構計画は同時に考えないといけないとご説明しましたが、費用面に関してもそのことがいえます。

家にお金を掛けすぎて外構に掛ける予算がほとんど残らず、建物は立派なのに外構がチープで残念なお宅を目にすることがあります。

家は外構が出来上がってこそ見栄えが最大限引き出されるため、外構にも予算を掛けれるよう建物の計画段階から予算組みをしておくことが大変重要です。

ハウスメーカーは解約できる?ペナルティや注意点とは

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こんにちは、現役住宅営業マンのケイです。

先日、商談中のお客様から「契約した後に何らかの事情で解約した場合はペナルティがあるの?」という質問がありました。

注文住宅はハウスメーカーと工事請負契約を結びますが、契約の性質上工事が完了するまでは特段な理由がなくてもいつでも解約することが可能です。

ただし解約した時点での発注している材料費、人件費など請負人に生じた損害を賠償する責任があります。

また解約のペナルティを取り決めしている業者もあり、よくよく事前確認が重要となります。

本記事では、ハウスメーカーの解約について、詳しい内容や注意点をご紹介させていただきます。

解約するに至る理由

まずハウスメーカーを解約するに至る理由について触れたいと思います。

あまりイメージはないかもしれませんが、ハウスメーカーと契約後に解約した、または解約したい、という方が実際に少数おられます。

理由としては以下のようなものがあります。 

  • 契約したハウスメーカーに対して不信感を抱いた。
  • 契約後に営業マンの態度が急に変わって対応が悪くなった。
  • 契約後の打ち合わせでどんどん費用が上がってしまい予算オーバーとなった。
  • 急な転勤など何らかの事情により、家を建てる必要がなくなった。
  • 家庭事情や周辺環境の変化で家を建てられなくなった。

詳しい内容についてはここでは触れませんが、契約前には想定できなかった事情により、解約に踏み切る可能性があることも念頭に置いておきましょう。

契約まで建物引き渡しまで、いつ誰に何があるかわかりません。

 

解約のペナルティ

解約時のペナルティは各メーカーでさまざまですが、大きく2パターンあります。

 

違約金を支払う

請負契約後に解約をするために、違約金を支払わなければならない取り決めをしている業者があります。

違約金を支払うといっても、大体は契約金(手付金)を放棄するというパターンがほとんど。

例えば契約金を100万円支払っていた場合、その100万円を放棄することで解約が成立します。

契約金が請負金額の1割であれば、請負代金3000万円で300万円もの違約金を取られることもあるため、あらかじめ注意が必要です。

 

実費精算を行う

解約時に違約金を支払う必要がなく、支払った契約金がほぼ全額返金されるハウスメーカーもあります。

ただし印紙代や各種調査費用、仕様打ち合わせの経費など、実際に掛かった費用を実費精算する方法を取ります。

調査費用には敷地測量や地盤調査の費用があります。

通常これらは無料としている会社がほとんどですが、実際には経費として掛かっているため解約となると実費請求をされるわけです。

金額にすると5〜10万円前後になるでしょう。

また契約後の仕様打ち合わせが進んでいた場合には、進捗度合いに応じて掛かった人件費等の経費が請求されることもあります。

《例》

3000円(1時間当たり) × 5時間(打ち合わせ時間)× 2名(スタッフ人数)× 5回(打ち合わせ回数)=15万円

その他諸々で20〜30万円の解約費用が想定されます。

契約金の放棄と比べるとかなり少額では済みますが、大金であることには変わりありません。

 

解約のタイミング

契約後すぐに解約する場合と工事が進行している時点など、解約のタイミングの違いで賠償する金額が大きく変わってきます。

タイミングによっては解約することが金銭的にも厳しいことも考えられるため注意が必要です。

契約後間も無く解約する場合は、部材の発注はもちろん打ち合わせの人件費もほとんど掛かっていないため、ほぼ全額返金されることが多いと思います。

しかし部材をすでに発注してしまっていると、材料費として数十万円から数百万円の賠償責任を負う可能性があります。

部材発注後や工事が進行している時点での解約は、よっぽどの理由がない限り現実的でないかもしれませんね。

 

注意点について

解約時に工事業者と揉めるようなことにならないために、契約する前に解約時の諸条件を必ず確認することが大切です。

ハウスメーカーと商談段階から工事請負契約を結び、仕様打ち合わせから建築確認申請の提出、建築資材の発注をして工事に着手。

この一連の流れの中、どの時点で解約を申し出るかによって「解約できる・できない」が決まってきます。

まずは契約書にも綴られている『請負契約約款(やっかん)』に記されている内容をじっくりと読み込む必要があります。

約款の各条項には契約に関する取り決めがされており、解約時の違約金についての記載がある場合と、逆に詳しく記載がない場合があるため担当者へその場で確認を行いましょう。

ちゃんと理解して納得するまでは簡単にハンコを押してはいけません。

また明確に費用が発生してしまう建築確認申請の提出や部材の発注に関して、施主の承諾を得てから申請や発注を行うのが一般的ですが、念のためどの時点でどんな費用が発生するかを必ず事前に把握しておきましょう。

 

ハウスメーカーや担当者の対応に対して不満があって解約したいと思ったときは、メーカー側からすると簡単に解約を受け入れず、少しでも費用を請求しようと考えます。

契約を解除するように至った原因が、明確にハウスメーカー側にある場合でそれを証明できるようなものがあれば、違約金も支払う必要もなく契約金がほぼ全額返金される可能性があります。

「言った・言わない」というようなことにならないように、口約束ではなく重要なことは必ず書面に残すなど記録をしておくことが大変重要です。

 

まとめ

工事請負契約はいつでも理由なく解約できるとはいえ、契約後の工程が進めば進むほど金銭的負担のリスクは大きくなっていきます。

繰り返し申し上げますが、部材の発注がされて工事が始まれば解約することは現実的ではなくなってしまいます。

解約しようと決めたのであれば、一刻も早くハウスメーカーへ相談することをオススメします。

やむを得ない事情での解約は致し方ないこともありますが、理由によっては思い通りにならず揉めることにもなりかねませんので、契約行為は慎重に行うようにしてください。

 

【2019年最新版】大手ハウスメーカー保証ランキング

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ハウスメーカー選びをする中で『保証期間や内容』を重要視する人がおられますが、あなたはいかがでしょうか?

住宅は車などとは違い何十年と住み続けるもので、その間で万が一不具合が発生したときの修理費用も高額になります。

雨漏りなどの欠陥を瑕疵(かし)といい、新築住宅を供給する全ての業者は、その瑕疵のあった部分を補修したり、瑕疵による損害を賠償したりする瑕疵担保責任を10年間負うことが義務付けられています。

ただし10年経過以降に瑕疵による損害を被った場合は、施主の負担になってしまうため、より安心して住み続けるために各社独自の保証制度を作っています。

本記事では、大手ハウスメーカーの保証制度や期間、内容とそのランキングをご紹介させていただきます!

 

  

積水ハウスの保証制度

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積水ハウスの保証制度は、『構造躯体・雨水の侵入を防止する部分(防水)』ともに初期30年保証とかなり手厚い制度となっています。

当初30年間は5年ごとに無償点検を受けることができ、30年目以降は有料点検となります。

保証が切れてしまったとしても『ユートラスシステム』により、必要な有料点検及び工事を行えばいつでも再保証を繰り返し受けることができます

設備機器の保証は最長2年となっています。

 

ダイワハウスの保証制度

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ダイワハウスは商品によって保証制度が異なります。

最上位商品群である『xevoΣ・xevoΣ PREMIUM・xevoGranWood・PREMIUM GranWood』には、構造・防水ともに初期保証30年となっています。

30年目以降は『有料メンテナンス工事(保証延長工事)』を実施すると15年間の保証延長が適用されます。

ダイワハウスでは10年間の『住宅設備機器保証(7品目)』を受けられるのも特長です。

点検は5年ごとに行われて、30年目、45年目、60年目は有料点検となります。

積水ハウスと同様、保証が切れてしまっても有料メンテナンス工事を実施すると再保証を受けることが可能です。 

 

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普及商品である『xevoE』では、最上位商品と比べて保証期間が短くなります。

構造の初期保証20年、防水保証15年、15年目の有料メンテナンス工事(シーリング交換等)を実施することで構造は10年間、防水は15年間保証延長されます。

尚、点検は30年目から10年ごとは有料点検へと変わります。

 

住友林業の保証制度

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住友林業の保証制度は、構造躯体と防水の保証で初期保証30年と記されています。

一見すると手厚い初期保証に思えるのですが、ホームページには下記のような文言も。

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長期優良住宅の認定を受けた家には、「維持保全計画書」に基づくメンテナンス工事を実施するように明記されています。

つまり10年ごとの点検を必ず行い、有料メンテナンス工事を受けた場合に限って30年間保証されるという制度です。

したがって実質の初期保証は瑕疵担保責任の10年間であると解釈することができます。

 

ヘーベルハウスの保証制度

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へーベルハウスの『ロングライフ保証システム』は、構造・防水ともに初期保証30年と充実の保証内容となっています。

あらかじめ30年目で防水と外装材の集中メンテナンス(400万円)を計画しており、計画通りに部品交換や補修工事を行った場合は、10年間の保証延長を受けることができます。

また住宅設備機器は10年保証がついています。

点検に関しては、30年目までは無料点検が用意されているため安心ですね。

 

セキスイハイムの保証制度

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セキスイハイム構造・防水ともに初期保証20年となっています。

ただし他社のような延長保証制度は設けていません。

セキスイハイムのアフターサービスの特長としては、20年目以降5年ごとの定期診断が最長60年間もの間、無料で受けることができます。

 

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定期診断とは、住まいの経年変化だけでなく暮らしの変化にも対応できるよう、長期にわたって快適に暮らせるようアドバイスやサポートを行ってくれるサービスです。

60年間無料は業界最長であり、永きに渡って安心できる仕組みとなっています。

 

ミサワホームの保証制度

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ミサワホームは、構造体30年・防水15年の初期保証となっています。

注意点としては、15年目に防水に関する有償工事を行って保証延長をしないと、雨水の侵入が原因の構造体の破損に関しては、保証対象外となってしまいます。

したがって構造体の30年保証は、15年目の防水工事を必要とするため、実質の構造の初期保証も15年という解釈もできます。

点検は25年目までは無料で、以降5年ごとに有償点検となっています。

  

パナソニックホームズの保証制度

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パナソニックホームズは、構造20年・防水15年の初期保証となっています。

15年目点検で必要な防水メンテナンス工事を受けると、防水に関して5年間の保証延長を受けることができます。

点検は20年目までは無料、25年以降は有料点検となります。

設備機器保証は2年となっています。

 

三井ホームの保証制度

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三井ホーム構造・防水ともに初期保証10年

10年でメンテナンス工事を受けることを条件に10年の保証延長がなされて、最長保証は30年までとなっており、30年以降はメンテナンス工事を行ったとしても延長保証はありません。

大手の保証内容としては最低水準となっています。 

 

一条工務店の保証制度

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 一条工務店は、構造・防水ともに初期保証は10年

「30年の長期保証」とありますが、これには10年目と20年目に定期点検を行い、提案された有料メンテナンス工事を実施することで、10年間の延長保証が受けることができて、最長30年の保証という制度になっています。

三井ホームと同等の保証で、期間及び内容としては最低水準です。

 

トヨタホームの保証制度 

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トヨタホーム構造30年、防水15年、外壁・床・屋根20年の初期保証となっています。

ただしミサワホームと同様、15年目に防水に関する有償工事を行って保証延長をしないと、雨水の侵入が原因の構造体の破損に関しては、保証対象外となってしまいます。

したがって構造体の30年保証は、15年目の防水工事を必要とするため、実質の構造の初期保証は15年と考えたほうがよさそうです。

付帯設備は、10年保証となっています。

 

保証ランキング

本記事では、各ハウスメーカーの保証内容をそれぞれご紹介しました。

実質の初期保証の期間と内容を元にランキングにしたのが下記の一覧表です。

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1位はヘーベルハウスで、構造・防水30年と設備機器10年の初期保証と非常に充実した保証内容になっています。

品質やアフターサービスの体制によほどの自信がなければ、ここまでの保証内容を提供することはできないと思います。

2位はダイワハウスで、へーベルハウスと同様の保証期間ですが、最上位商品群のみの保証内容となり、普及商品は構造20年・防水15年となり保証内容が異なるため注意してください。

3位は積水ハウスで、構造・防水ともに30年で設備機器が2年の初期保証です。

保証延長が無期限というのは積水ハウスが唯一です。

 

いかがでしたでしょうか。

大手ハウスメーカーでも保証期間がかなり違うのがお分かりいただけたかと思います。

家は永く住み続ける上で思わぬトラブル等にも見舞われることも考えられるため、保証期間が長いとそれだけ安心して暮らせます。

保証内容はハウスメーカー選びの大切な判断基準のひとつのなりますので、ぜひ今後の参考にしていただければ幸いです。

なお各メーカーで保証内容の変更が行われることもあるため、最新情報が入れば随時更新させていただきます。

 

鉄骨系ハウスメーカー耐震性能ランキング【2019年】

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こんにちは、現役住宅営業マンのケイです。

地震に強い家にしたい」という想いで、鉄骨系ハウスメーカーを検討している方は大勢おられます。

鉄骨住宅ならどこも地震に強いから同じでしょ?と思いがちですが、鉄骨系でも会社が違えば構造や地震に対する備え方は様々で強さのレベルも異なります。

しかし、どのメーカーの営業マンも「当社が一番強いです!」と自信満々なので、違いをちゃんと理解するのは正直難しいと思います。

これから襲いくる大地震にも安心して暮らせるよう、各鉄骨メーカーの構造の特徴、記事の最後には耐震性能ランキングをご紹介します!

  

CHECK POINT

鉄骨系ハウスメーカーの構造の違いは?

耐震性能に優れている鉄骨系ハウスメーカーは?

 

 

鉄骨系の大手ハウスメーカー

大手ハウスメーカーで主に鉄骨造を扱うのは、積水ハウスダイワハウスへーベルハウス旭化成ホームズ)・セキスイハイムパナソニックホームズ・トヨタホームの6社です。

まずは順に構造の特徴や耐震性能をご紹介します。

 

積水ハウスの耐震性能

積水ハウスの構造は、柱・梁・筋交い(ブレース)からなる『鉄骨軸組工法』です。

筋交いには鉄骨ブレースを使用し、地震の揺れに対して引張力と圧縮力が作用し、エネルギーを吸収して建物の倒壊を防ぐ役割を担っています。

この鉄骨ブレースは、震度5程度の地震には繰り返し効果を発揮しますが、震度6以上の大地震になると引張る力の許容範囲を超え、ブレースが伸び切ってしまうことがあります。(スリップ現象といいます)

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そうなると次に襲い来る余震に対しては同じように機能せず、建物の揺れを抑えることができないため、多額の修理費用が発生する恐れがあります。

そこで積水ハウスでは、『シーカス』というオリジナル制振構造を採用して、ブレースに掛かる負荷を低減するようにしています。

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シーカスの導入により、建物の変形量を1/2に抑えることができますが、ブレース構造はもともとの建物の変形量が大きいため、1/2に減ったといえど変形することに変わりはありません。

ブレース自体にも多少のダメージは加わることはありますが、致命的な損傷には至らないのではないでしょうか。

 

ダイワハウスの耐震性能

ダイワハウスは商品によって基本構造が異なります。

普及商品である『xevoE(ジーヴォイー)』はブレース構造のため、繰り返す地震に対して耐力が徐々に減少し、災害後の補修費用が大きく掛かってしまう可能性のある構造です。

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E-ディフェンスにて、巨大地震を含む85回もの繰り返す耐震実験をクリアしていますが、公表されている実験結果によると、実験に使用された建物は必要以上に補強されていたことが確認されています。
したがって実際に建築する住宅は、実験と同等の耐震性能が期待できず、少ないダメージで済むかどうかは疑問符が残ります。

 

最上級商品である『xevoΣ(ジーヴォシグマ)』はブレース構造の一種で、エネルギー吸収型耐力壁「D-NΣQST(ディーネクスト)」を搭載しています。

この耐力壁は地震による強い揺れを受けると、Σ型デバイスが上下左右へとしなやかに動き、地震エネルギーをうまく吸収して、建物の損傷を抑える役割があります。

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さらに実大振動実験をでは、繰り返す地震を想定して震度7クラスの揺れを同じ建物に連続4回繰り返し加振しましたが、新築時の初期性能を維持していたと発表しています。

ただし建物の変形量や詳しい実験結果などの公表が全くなく、耐震性能としては安心できるレベルかどうかは正確には判断が難しいところです。

 

ヘーベルハウスの耐震性能

へーベルハウスは構造面において高く評価されているメーカーで、2階建てまでは軽量鉄骨造、3階建て以上は重量鉄骨造を採用しています。

基本構造は柱と梁、耐力壁で構成されており、耐力壁にはハイパワードクロスと呼ばれる『制震デバイスを搭載した制震構造となります。

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この制震デバイスには、極低降伏点鋼(ごくていこうふくてんこう)という粘り強さと変形能力を兼ね備えた特殊な鋼材が使用され、くねくねと曲がりながら地震エネルギーを吸収するよう計算されています。

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サーモグラフィーでは中心部で熱が発生しており、効率的にエネルギーを吸収しているのが確認できます。 

 

実大振動実験は2002年に行われており、阪神淡路大震災の1.5倍の地震波などで繰り返し加振した結果、構造体には大きな損傷は見られなかったと発表しています。

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ただし加振回数や建物の変形量、詳しい実験結果などは全て非公開で、過去の震災を上回るような実験も行っていない模様。
住宅展示場の演出等により、へーベルハウス地震に強いイメージを持たれている方が多いですが、その強さの根拠が欠落していて不透明な部分が多いのは気になります。

 

セキスイハイムの耐震性能

セキスイハイムはボックスラーメン構造を採用しており、柱と梁を剛接合した強靭なボックスユニットを組み合わせて成り立つ構造体です。

その強さをアピールするため、工場見学会ではボックスを高さ5mから落下させる演出は業界でも有名な話。

ちなみにラーメンの由来はドイツ語で額縁を意味し、中高層マンションでよく採用される構造形式でもあります。

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ボックスラーメン構造の特徴は、外力に対してボックス自体がしなるように変形して粘り強く耐え、地震後も構造体が元に戻ることで被害を最小限に抑えることができることです。

震度5くらいまでの中地震に対しては、まず『高性能耐力外壁』が抵抗することで建物の揺れを抑えて、震度6以上の大地震で初めて、ボックスユニットが変形することでエネルギーを逃がし倒壊を防ぎます。

このとき建物の揺れが大きくなることをあらかじめ想定し、外壁に割れが生じないよう外壁パネルが外れる設計になっています。

実際に実大実験では、外壁パネルが外れたり窓サッシが割れてしまっていますが、ボックスユニット自体には大きな影響はありません。

セキスイハイムは、構造体に修理が必要となるような損傷はかなりでにくいと思われます。

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ただし建物の揺れ幅は抑えることができないため、内装仕上げ材や窓サッシ、外壁などの修理費用の負担は大きくなるかもしれません。

 

パナソニックホームズの耐震性能

パナソニックホームズの構造は、『制震鉄骨軸組構造』と『大型パネル構造』に大別されてます。

主力商品の制震鉄骨軸組構造(HS構法)は、柱・梁・耐力壁で構成され、耐力壁「アタックダンパー」は高層ビル建築で採用されている座屈拘束という制震技術を住宅用に応用しています。

 

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一般的なブレース構造では、引張り力を受けたときのみ耐力を発揮し、圧縮力に対しては耐力を発揮できません。

ブレースは大地震を受けて一度伸びきってしまうと、繰り返す地震に対して効果を発揮できず、建物が大きな損傷を受ける恐れがあります。

それに対してアタックダンパーは、引張り力はもちろん圧縮力にも耐力を発揮し、大きな地震のあとも安定した耐力を保持することが可能。

さらに斜材プレートには低降伏点鋼を使用しているため、繰り返す地震にも耐えうる強さを持っています。

実験値では、東日本大震災の築館波の1.2倍に相当する変形試験を180回繰り返しても、ほとんど性能が変わらないといいます。

 

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実大振動実験は、さまざまな地震波で140回繰り返し加振を行い、最大で阪神淡路大震災の4.3倍という超巨大波を与えても構造体には交換を必要とするような損傷は見られないとの結果です。

ボックスラーメン構造のように変形しながらエネルギーを逃す方法に対し、パナソニックホームズは座屈拘束技術で変形を抑え、建物の歪みを極力少なくして補修費用が最小限になるよう考えられています。

 

トヨタホームの耐震性能

トヨタホームは、セキスイハイムと同様の鉄骨ラーメン構造を採用。 

太い柱と強い梁をさらに強固に接合した強靭な構造体『パワースケルトン』によって、地震の力を吸収するという考え方です。

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セキスイハイムと同じようにユニットが変形することで地震の力を逃し、構造体は元に戻るようになっていますが、外壁は外れる設計ではなくエネルギーを負担する役割も担っており、割れや亀裂など損傷の可能性は考えられます。

実大実験では震度6以上の大地震を17回、計90回の加振を行っており、構造体の損傷は一切なかったと発表しています。

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一部外装材の目地のガスケットが外れていた程度で、内外装とも軽微な損傷では済んでいるのは安心できるポイントです。

 

耐震性能ランキングベスト3

日々ハウスメーカーの情報収集を行っている私が、鉄骨系ハウスメーカーの耐震性能ランキング上位3位を選んでみました。

※あくまで一個人の意見ですので予めご了承ください。

 

第3位 トヨタホーム

トヨタホームは鉄骨ラーメン構造で、主要構造体であるボックスユニットが地震エネルギーをうまく吸収し、建物が倒壊しないことはもちろん、傾いたりすることも考えにくいです。

実大実験でもほとんど損傷がなく、外壁パネルの継ぎ目のガスケットが外れたり、内装クロスの切れ程度の軽微なものです。

セキスイハイムと似ている構造ではありますが、実験映像をそれぞれ比較するとトヨタホームのほうが建物自体の揺れは小さく、高い耐震性能を有すると感じたため3位に選びました。

【トヨタホーム】耐震実験動画 - YouTube

 

第2位 積水ハウス

積水ハウスは制震システム「シーカス」の導入により、ブレースへ掛かる負荷を大きく低減させることで、地震後の補修費用を抑えることができるようになりました。

阪神淡路大震災の1.7倍のエネルギー加振で、建物の変位差(1階床と2階床の変位)は24mmと小さく、カタログ上にもしっかり数値が明記されていることも安心ですね。

実大実験でも建物の変形が少なく、損傷においても軽微である様子が確認できます。

【積水ハウス】耐震実験動画 - YouTube

 

第1位 パナソニックホームズ

第1位はパナソニックホームズの制震鉄骨軸組構造を選びました。

高層ビル建築の座屈拘束技術を住宅で初めて採用し、繰り返しの大地震に対してもほとんど耐力を低下させることなく耐え続けられます。

阪神淡路大震災の2倍のエネルギー加振でも、変位差は18mmとさらに小さく建物の歪みを抑えることに成功しています。

また実大実験では、国内の実験施設の最大出力である阪神淡路大震災の4.3倍の巨大地震に耐えたのはパナソニックホームズだけです。

以上の理由から1位に選ばせていただきました。

【パナソニックホームズ】耐震実験動画- YouTube 

 

【子育て世帯必見】結婚後すぐにマイホームを購入してはいけない理由

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「家を購入するタイミングはいつがいいのでしょうか?」

このようにマイホームを購入するタイミングについてお悩みの方がいます。

結婚や子どもの誕生、幼稚園や小学校の入学などをきっかけに、マイホーム購入を検討する家庭が実際に多いです。

この中で「結婚後すぐにマイホームを購入」という夫婦もよく相談に来られますが、このタイミングでの購入はよっぽどの理由がない限りオススメはしません。

購入時期によって予算の設定を間違えて、後悔してしまう可能性が大いにあるのです。

本記事では結婚後すぐにマイホームを購入することの注意点と、本当の買いどきについてご説明いたします。

 

 

結婚後の住居

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結婚してまずは手頃な賃貸に住む夫婦が多いなか、いつかはマイホームを買うつもりであれば、結婚と同時に家を買うという夫婦もいます。

また最初は賃貸に住みながらもすぐに家探しを始めて、1、2年で家を建てるという夫婦も多く、結婚後に早く家を建てる人の中では『家賃がもったいないから』という理由が大多数を占めています。

たしかに『家賃』は資産にはならないのに対して、『住宅ローン』はマイホームという自分たちの資産に投資していることになるので、選択肢としては決して間違っていません。

結婚してまだ間もない夫婦が、少ない頭金で多額のローンを組むこともリスクのひとつですが、子どもができた後の家計状況の変化を念頭に置いておかないと、あとで後悔することになりかねません。

 

結婚後の共働き夫婦が陥りやすいミス

今や共働き世帯の割合が60%以上という時代になり、夫婦の収入を合算して家の予算を決定するということが増えています。

結婚して共働きとなると一気に収入が増えて、ひとりだけではなかなか手が届かないような家を建てるケースも少なくありません。

実際にハウスメーカーの営業マンは、共働き世帯対してペアローンや収入合算を薦めて予算の引き上げを考えます。

営業マンは夫婦の年収や勤め先をヒアリングしながら予算引き上げを提案しますが、それに伴うデメリットまではあまり教えてくれません。

なぜならデメリットを話すことで、「少し不安だからもう少し予算を抑えた方がいいかな?」と、お客さん自身が安全をみて家を買ってもらえなくなるからです。

ハウスメーカーの家は高いので、土地から探しているとなおさらのこと。

(よっぽど親切な営業マンなら教えてくれるかもしれませんが...)

 

しかし今は共働きでも妻が出産して仕事を辞めると、急激に世帯収入が減少することになり、仕事を辞めずに産休・育休を取得したとしても、その期間は収入が大きくダウンしてしまいます。

育休明けで復帰すると、基本的には時短勤務で残業もできず当面は出産前のような収入は見込めない上、子どもを保育所に預ける保育料も重く家計にのしかかってくることになります。

保育料は世帯収入で決まる場合が多く、共働き世帯ならそれなりにかかります。

結婚後〜第二子出産くらいまで世帯収入が減少する時期は、マイホームの購入をできるだけ避けて、その間に頭金を貯めて貯蓄する習慣を身につけましょう。

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《関連記事》

マイホーム購入時の頭金が少ない場合の4つの選択肢 

 

 

子育て費用について

子どもが生まれた後は日々の生活での支出面も大きく変化することになります。

内閣府の調査によると、未就学児の年間子育て費用は平均120万円にものぼります。

これは保育所や幼稚園に子どもを預けている世帯のケースで、未就園児より約37万円も高くなります。

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食費で月2万円、保育料で月3万円、子どもが病気や怪我をしてしまっときの医療費も不定期で掛かってきます。

もちろん節約すれば抑えられる部分もあると思いますが、いずれにせよ子どもができることで日々掛かってくる費用は大きく増加することになりますね。

 

マイホームの買いどきは?

ではマイホームはどんなタイミングで買うのが良いでしょうか?

わたしは『子どもの小学校入学前後』が本当の買いどきと考えています。

まず子どもにかかってくるお金を実感しているので、住宅ローンの月々返済額をどれくらいに抑えるべきか、正確な判断ができます。

収入面では、仕事を辞めていたり時短勤務だった妻が、パートやフルタイムで働き出せることで世帯収入がアップ。

反対に保育料が必要なくなるため支出も減って、家計の収支は大きく改善されることでしょう。

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まとめ

ローンの返済額を決めるのに、子どもが出来たあとの家計の変化まで想定している夫婦が非常に少ないのが現状です。

こうして記事を書いている私自身も、結婚後すぐに家を建てて子どもにかかるお金が思った以上に掛かることを実感しました。

本記事では子どもの小学校入学前後がベストであるとお伝えしましたが、家賃の支払いがもったいないため、やはりすぐにでも購入したい場合があると思います。

その場合は世帯収入から『返せる額』を決めるのではなく、少し余裕をもたせて『1.5人分』の収入で、無理なく返せる額で返済額を考えると安心です。

 

マイホーム購入時の頭金が少ない場合の4つの選択肢

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現役住宅営業マンのケイです。

「マイホームを購入するのに頭金はいくら必要ですか?」

と、お客様からこのような質問を受けることがあります。

最近では『頭金ゼロでも夢の一戸建て』というような広告もよく目にし、ほんとうにフルローンで一戸建てを購入する人も少なくありません。

しかし、家は買ったら終わりではなく長持ちさせるためには定期的なメンテナンスをする必要があります。

さらに日々の生活費はもちろんのこと、子どもの学費、老後資金も確保しながら収入減少のリスクに備えるためにも、住宅ローンの月々支払額は少しでも抑えたいところ。

やはり頭金は多ければ多いほど、安心して住宅を購入することができます。

では、頭金が少ないときはどうしたら良いのでしょうか?

本記事では、頭金が少ない場合の4つの選択肢をご紹介いたします。

 

 

頭金を貯める

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一番基本的な考え方が『頭金を貯める』ことですよね。

わざわざここで伝えることではないかもしれませんが、頭金ゼロで返済比率ギリギリのフルローンはオススメしません。

今は支払いの見通しが立っても、子どもの成長とともに学費や生活費が想像以上の負担となり、まともな蓄えもできずに住宅ローンの返済に追われることにもなりかねません。

住宅ローンの借入額を極力抑えるためにも、家づくりを決意したら頭金を貯めることに専念しましょう。

月々の貯金が厳しければボーナスは一切手をつけずに貯金に回したり、物件の引き渡し日まで無駄な出費を抑えて貯金に回すことも必要です。

さらに保険の見直しや固定費の削減も大事なポイントです。

 

予算を下げる

頭金を貯めるのが難しければ、根本的に『予算を下げる』ことも考えなくてはいけません。

例えば、5,000万円の予算を4,000万円まで下げるとなると、もともと駅徒歩5分以内の物件で考えていた条件を15分圏内にまで広げたり、新築だけでなく中古物件も視野に入れたり、大手ハウスメーカーではなく、ローコストメーカーで検討したりと妥協点はいろいろあると思います。

たとえ無理をして良い物件が買えたとして、最初はそれでよくても後に支払いに追われて生活を切り詰めるようなことであれば元も子もないですよね。

しかし一世一代の夢のマイホーム購入となると、目一杯の住宅ローンを借りて無理をしてしまう家庭も案外少なくはありません。

購入前には一度冷静になってみて、先々のこともよく考え予算を固めることが大切です。

 

贈与を受ける

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頭金を増やす方法として、『贈与を受ける』ケースが意外と多かったりします。

「住宅取得等資金の贈与税の非課税の特例」という法律があり、親や祖父母などの直系尊属から、住宅を購入するための資金贈与を受けた場合に、法律で定められた金額までは贈与税が非課税となる制度です。

消費税8%では省エネ住宅の場合、1,200万円までが非課税となりますが、消費税10%へ増税となると非課税枠が3,000万円まで拡充される予定です。

通常3,000万円もの贈与を行うと、贈与を受けた人が1,000万円以上もの高額な税金を納める義務が発生しますが、住宅取得資金となれば1円も支払う必要がないのはすごいことですよね。

相続税対策を考える場合には非常に大きな節税となります。

「うちは資金の贈与なんて期待できない」といっていたお客さんが、家を購入することを親御さんに相談したら思いがけない援助金が出た、なんて話もよく聞きます。

もし援助があれば予算を上げて駅近物件も候補に入れたり、建物面積を広げたり、憧れのキッチンを採用したりと、選択肢が広がります。

家の購入を決意したら、まずは親御様へ相談してみてはいかがでしょうか。

 

頭金を借りる

最後の選択肢としては親から『頭金を借りる』方法です。

「親ローン」とよく呼んだりしますが、低い金利で無理のない金額をゆっくり返済することもできます。

親ローンでは金利は自由に設定できるため、銀行よりはるかに低い金利にすることが多いですが、低すぎる金利や無利息にしてしまうと、生前贈与とみなされて贈与税が課せられることもあるので注意が必要です。

可能な限り頭金を親から借りられるほうが、無駄な利息を銀行に支払うよりもよっぽど良いですよね。

親ローンにする場合は、最低限「借用書」を作成して、双方取り交わしを行います。

さらに客観的に返済していることが証明できないと、税務署から贈与を疑われてしまうので、親名義の口座等に毎月返済している証拠を残すことが重要です。

 

まとめ

頭金は最低でも20%が必要といわれてきました。

3000万円の家であれば600万円になりますが、それだけの大金を貯めるのは何年も掛かって結構大変だと思います。

これは住宅ローンの金利が高かったひと昔前の話であり、今の低金利時代では住宅ローンの割合を多くして、ローン減税の恩恵をなるべくたくさん受けるほうがメリットが大きいケースもあります。

ただし無理のない返済計画を立てることはいつの時代も忘れてはならないことであり、なるべく多くの頭金を準備することが大切なのは変わりません。

本記事でご紹介した4つの選択肢をぜひ検討していただき、後悔のない家づくりの成功をお祈り申し上げます。

木造住宅と鉄骨住宅。それぞれのメリットとデメリットとは?

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こんにちは、現役住宅営業マンのケイです。

「木造か鉄骨って何が違うの?どっちがいいの?」

注文住宅を建てるのに、構造を木造にするか鉄骨造にするかで迷われている方って結構多いです。

どちらが良いということは、人それぞれ住宅に求めることが違うので一概にはいえません。

外観や内観の見た目に関しては、今や木造か鉄骨造かあまり見分けがつかなくなってきてはいます。

では具体的にどのような違いがあるのでしょうか?

本記事では『木造住宅と鉄骨住宅の違い』を、それぞれのメリットとデメリットと照らし合わせてご紹介させていただきます。

 

 

木造のメリット

日本の新築住宅の約6割は木造(集合住宅など含む)であり、一戸建てに絞ると木造率はぐっと高くなります。

すでに現存する住宅で割合を見てみると、木造住宅は全体の90%以上と日本人は昔から木の家に住んでいたことがよく分かりますね。

そんな木造住宅のメリットは以下の3点です。

 

コストが抑えられる

鉄骨住宅に比べて木造住宅のほうが安価に家を建てることができます。

地場の工務店やローコストメーカーといわれる住宅会社のほとんどは木造で、坪単価は30〜50万円程度となります。

木造住宅の安さの理由は、鉄骨造やコンクリート造と比べて材料費や施工費が安いことにつきます。

土地と建物を同時に購入する場合や、限られた収入の中で家を購入する場合には、予算に合わせて調整できるのが木造住宅です。

ただし大手ハウスメーカー住友林業一条工務店は、一般工務店よりも高いブランド力や性能があるため、坪単価は50〜80万円ほどと高額になることもあります。

 

断熱性が高い

木と鉄をそれぞれ冷やすと、木よりも鉄のほうが圧倒的に冷えてしまうのは想像がつくと思います。

近年、鉄骨住宅でも家の『断熱性・気密性』はかなり高くなってきてはいますが、木造住宅のほうが性能が高くすることができます。

断熱性、気密性が高いと家の隙間から冷気が入ってくることを防いだり、暖まった熱を外に逃がしにくく、寒冷地では特に暖房費を抑えることに寄与します。

 

設計自由度が高い

木造在来工法は材料の加工がしやすいため、設計自由度が高く奇抜な形状の間取りにも柔軟に対応することが可能です。

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(引用元:http://www.glhome.lixil-jk.co.jp/index.html

例えば、上の写真のように外壁を丸みを帯びたようなアールのデザインにしたり、中庭をつくるため『コの字型』の間取りにしたりと、さまざまな形状に対応が可能です。

近年、鉄骨住宅も間取りの自由度が高くはなっていますが、木造ほどの自由性はなく、複雑な形状になれば一気に割高になってしまいます。

ただし2×4(ツーバイフォー)など壁式工法では、木造でも間取りの制約がかかりやすいため注意が必要です。

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木造のデメリット

木造住宅のデメリットは、以下の3点です。

 

施工にバラツキがある

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(引用元:http://www.aibaeco.co.jp/fuchu/event.html

木材自体は工場で加工されたものを使用するので心配はありませんが、大工さんなどの職人の腕によって家の品質が変わってしまう可能性があります。

木造の主流である軸組工法(在来工法)では、木材の組み上げや加工など現場で職人さんが行う工程が多ければ多いほど、家の出来栄えに大きく影響することになります。

熟練の信頼できる職人さんに当たれば安心できますが、そうでない場合は不安が残る部分になってしまいます。

 

経年劣化

木材は天候の影響を受けやすく、年月が経つにつれて反ったり曲がったりするものです。

それこそ施工に問題があれば、徐々に隙間があいて断熱性が低下し、住みにくい家になってしまう可能性もあります。

またシロアリ対策として定期的な点検や薬剤散布などメンテナンスは必須。

対策を怠ると土台が腐ってしまい、家の寿命を縮めてしまう原因となります。

 

開口に制限がある

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基本的に木造住宅は、地震力や風圧力に耐えるために『壁量計算』を行い、必要な箇所に一定量以上の壁を設けなければなりません。

そのため大きな窓をたくさん作ると家全体のバランスが取りにくくなり、開口部(窓)の量が制限されてしまいます。

鉄骨住宅や鉄筋コンクリート造で出来るような大開口・大空間の間取りを取りたい場合は、木造住宅では難しいかもしれません。

 

鉄骨造のメリット

鉄骨造の住宅は国内で8%程度と決して多くはありません。

鉄骨住宅のメリットは以下の3点です。

 

大開口・大空間が取りやすい

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(引用元:https://www.daiwahouse.co.jp

鉄骨住宅は壁量計算ではなく構造計算が用いられ、木造住宅と比べて開口部を大きく取ったり、壁や柱を極力少なくして木造では限界のあるワイドスパンや高い天井など空間を広々と取ることを得意としています。

広々としたリビングダイニングが欲しい方や、大きな吹き抜けや窓を設けて開放的な家にしたい方にはピッタリな構造です。

ただし鉄骨造の中でも、ボックスラーメン構造や鉄骨パネル構造など、開口部に制限がある構造も存在するため注意が必要です。

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 耐震性能が高い

鉄骨住宅は耐震性が高く、過去の震災でも倒壊したという事例は非常に少ないです。

鉄骨系ハウスメーカーでは、単に地震に対して倒壊を防ぐだけでなく、繰り返す余震に何度も耐え、その上で補修費用がなるべく少額になるように考えられています。

木造住宅が決して弱いわけではありませんが、建築基準法をクリアする程度の耐震性能では、大地震に見舞われた際に建物の補修費用が高額となる恐れがあります。

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 経年劣化がしにくい

木材は経年劣化で反りや曲がりが生じることがありますが、鉄は比較的劣化がしにくいため、骨組みの耐久性が高いといわれます。

鉄はサビが弱点ですが、各住宅会社では耐久性の高い防錆処理を施しているため、サビはあまり心配をする必要がないかと思います。

また木造では樹種によって耐久性が高いものや低いものがありますが、鉄はある程度品質が一定であることも特長です。

 

鉄骨造のデメリット

最後に鉄骨住宅のデメリットです。主に下記の2点です。

 

価格が高い

鉄骨住宅は坪単価は50〜80万円と木造住宅よりも高くなります。

工務店と鉄骨系ハウスメーカーでは、建物本体価格でも1,000万円以上金額差が発生することも珍しくはありません。

多層階住宅で重量鉄骨造になると、坪単価は軽く100万円を超えることもあります。

 

間取りに制約がある

鉄骨系は工業化住宅であるため品質は安定する反面、間取りの自由度が損なわれてしまうというデメリットも。

例えば「少しだけこの部屋を広げたい」ということが起きたとき、外壁が90cmや45cm単位でしか調整が効かず無駄に建物が大きくなってしまったり、そもそも規格外で思い通りの間取りに対応出来ないということもあります。

主に工業化率が高いボックスラーメン構造や鉄骨パネル構造に見られる特徴であり、現場での施工割合の多い鉄骨軸組構造は比較的自由度が高くなりますが、コストはさらに大きくなる傾向にあります。

 

まとめ

今回は、木造住宅と鉄骨住宅のメリット・デメリットをご紹介しました。

それぞれ良し悪しはあるのでどちらが正解ということは決してなく、選ぶ人が住宅に求めるものや価値観によって選択は異なります。

木の家に住むという安心感やコストを抑えたいという方は木造住宅を選び、大開口・大空間がある開放的な間取りにしながら耐震性を確保したいという方は鉄骨住宅が適していると思います。

近年では各地で大きな地震が頻発していることもあり、鉄骨造などの非木造住宅の割合が増えているようです。

木造でも地震対策に力を入れて安心できる会社もあるため、実際に住宅展示場に足を運びよく見比べたり話を聞いてみて、後悔のない選択をして欲しいと思います。

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家を購入するにはまず何から始めるべき?

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こんにちは、現役住宅営業マンのケイです。

いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

家づくりを考え始めたばかりの方から『家が欲しいけど、一体何から始めたらいいの?』とよく質問をお受けします。

結論からいいますと、何から始めるべきかは明確な答えはなく人それぞれ。

早急に家が必要な人と、1年後、3年後に必要な人とでは、当然家づくりの進め方が違ってきます。

本記事では、家づくりのスタートとしていくつかのパターンを紹介していますので、あなたに合った始め方を是非見つけてください。

 

 

インターネットで情報収集

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一戸建ての購入を決意したとき、大半の人はまずインターネットで情報収集しています。

あなたも家のことに興味があってネットで検索する最中、たまたま当記事を見つけたのかもしれません。

家づくりにおいても様々な情報がインターネット上に溢れかえっていて、有益な情報も多々存在します。

しかし残念ながら中には誤っている情報や古い情報も混在しており、ページの訪問者に不利益を与えてしまうことも少なくありません。

家づくりの情報収集にインターネットを利用する場合には、以下のような点に着目して見ることをオススメします。

 

ハウスメーカーの公式ホームページ

会社概要や企業理念、商品の特徴や実例紹介など、住宅会社の最新情報を知ることができます。

また開催予定のイベントやお得なキャンペーン情報も得ること可能。

ホームページでは、その会社のウリや伝えたいことなどそれぞれ特色がよく出てるので、気になるメーカーの公式ホームページは一度目を通してみると良いでしょう。

 

ハウスメーカー比較サイト

ハウスメーカーの特徴や評判を調べていると、各メーカーを比較しているサイトがたくさん見つかります。

サイトの筆者は専門家や業界関係者、元住宅営業マンなど様々ですが、この手のサイトは情報が少し古いことが多いです。(もちろん新しい優良情報を発信しているサイトもあります)

比較サイトは、筆者の広告収入などの収益目的で展開しているサイトも多く、アクセスを集めることに特化しているため、現役営業マンのわたしから見ると書いている内容や情報自体が薄っぺらいものが散見されます。

中には5年くらい前の情報までもが検索上位に出てくることもあるので、記事の更新日には特に注意して見るようにしましょう。

 

個人ブログ

一個人が家を建てるまでの体験談ブログをよく見受けます。

「なぜそのメーカーを選んだのか」、「住み心地はどうなのか」、「失敗したことは何か」など、実際の経験を赤裸々に語っているので非常にリアルで参考になります。

気になることがあればコメントを書いて、筆者とコンタクトを取ることも可能なので、なかなか聞けないことなど思い切って質問してみるのも良いかもしれません。

《関連記事》

 新築一戸建てにおける『ネットの情報』は鵜呑みにしない方が良い理由。

 

住宅展示場の見学

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ある程度インターネットで情報収集して、興味のあるハウスメーカーに絞って住宅展示場に足を運ぶひとも増えています。

週末となると営業マンが対応してくれて、展示場館内の案内や商品の説明、家づくりの流れなど家づくりに関する様々な話を聞くことができます。

展示場自体は豪華なつくりにしているところがほとんどですが、家づくりのスタートとしてイメージを膨らますにはもってこいの場所です。

将来の参考に見に行くのも良いですが、本格的に家づくりを始めるなら、まずは住宅展示場に行ってみましょう。

ただし営業マンによっては、営業電話や自宅へのアポなし訪問などしつこい営業マンが少なからず存在します。

営業されるのが嫌であれば、必要のない連絡や訪問はしないようはっきり伝えておくことが大切です。

《関連記事》

たったこれだけ!住宅展示場の見学で大切な3つのポイント

資料請求

「住宅展示場へ行くには、まだちょっとハードルが高いな。。」

という方には、カタログなどネットで資料請求がオススメです。

ホームページだけでは理解しにくい各メーカーの商品特徴や実例の写真集、最新の税制優遇情報や家づくりのノウハウがまとめられた資料など、家から一歩も出ることなく気軽に郵送で手に入れることが可能です。

またしつこい営業電話もアポなし訪問も基本的にはありませんので、今すぐではなく近い将来家を建てたい、というかたにはぴったりの進め方です。

カタログをじっくり見て勉強して、気になるメーカーがあれば実際に住宅展示場に行ってみるのが良いでしょう。 

 

 

注文住宅のオプション費用が契約後に増える3つの理由とその対策法

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いつもご覧いただきありがとうございます。

現役住宅営業マンのケイです。

 

今回は、日頃お客様からよく質問を受ける『契約後にオプション費用が上がってしまう理由』についてお伝えしたいと思います。

一般的に注文住宅では、工事請負契約後に詳細打ち合わせを開始し、間取りや設備仕様を確定させていきます。

この契約後の打ち合わせで、選択したオプション費用によって数十万〜数百万円も追加費用が掛かってしまい、大幅に予算オーバーとなる方もいます。

しかし反対に契約後でも費用がほとんど追加にならない方もいます。

この両者の違いは一体何なのでしょうか?

 

では、契約後に費用が増加してしまう理由について詳しくみていきましょう。

 

 

標準仕様とオプション仕様

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多くのハウスメーカー工務店では『標準仕様』が決められています。

例えば、キッチンの標準仕様は、「とあるメーカーの中級グレードキッチン」というベースが決められていて、より機能性が高く見た目の高級感も増すオプション仕様にグレードアップとなると、標準仕様からの差額が追加費用として発生します。

屋根材や外装材、フローリング、その他水廻り設備なども、それぞれ標準仕様とオプション仕様が決められています。

全て標準仕様のままであれば契約後に費用が追加になることはありませんが、標準仕様はあくまで最低限であるため、要望によっては多少なりとも予算が膨らむものと考えてください。 

 

契約後に建築費用が増える理由

オプション費用等で契約後に建築費が増加してしまう理由は大きく以下の3つです。

 

間取りが確定していない

注文住宅であれば、ハウスメーカーと何度か間取りの打ち合わせを行い、ある程度理想の形になってきた時点で見積もりを作成してもらうことになります。

見積もりが出てくると営業マンは契約を迫ってくることになりますが、お得な条件を提示されると、まだ間取りが構想中でも契約することがあります。

営業マンは「間取りの変更はまだ可能なので、契約後にゆっくり打ち合わせを行いましょう!」と、決まってこういいます。

しかし契約後の打ち合わせでは、『やっぱり部屋をもう少し広くしたい』、『収納をもっと増やしたい』など、細かい要望がどんどん出てくるものです。

こうして建物の面積がますます大きくなり、金額が大幅に増える原因となってしまいます。

 

見積りに含まれる仕様の確認が不十分

見積りと同時に『仕様書』の内容は必ず確認をしなければなりません。

仕様書とは、外装材や屋根材などの外部仕様、キッチン・浴室・洗面台などの住宅設備やフローリング等のインテリア建材など、見積もりに含まれる各種仕様をまとめたものです。

契約後の打ち合わせで初めて標準キッチンの実物を見て、とても満足いくようなものではなければ、グレードアップしたりオプション装備を追加せざるを得なくなります。

仕様書に含まれる設備仕様をよく確認せずに契約をしてしまうと、あとからオプション費用が多額に発生してしまう可能性があります。

 

オプション費用をあらかじめ見込んでいない

『床暖房をつけたい』、『キッチンにはこだわりたい』、『シャッター雨戸はすべて電動にしたい』など、採用したいオプションがすでに明確なときには、住宅会社に必ず伝えて契約前の見積りに含めてもらうべきです。

「採用するか検討中ですぐには判断できない...」という場合でも、ひとまず見積りには入れておいて予算組みし、結果やめることになっても金額を下げることができます。

予算は余裕を持たせておく方が賢明です。 

 

対策方法について

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上記の3つの理由をもとに、契約後の仕様決めで予算オーバーとならないための対策方法をご紹介します。

 

まずは間取りはできる限り決まってから契約するようにしましょう。

そのためには住宅会社に要望をきちんと伝え、毎回ちゃんと要望が反映されているかをチェックし、複数社で相見積もりを依頼している場合は、各社に同じ要望を伝えます。

ちなみに間取りに関して、建物の面積や形状が大きく変わらなければ、多少の変更なら金額面での影響は少なくて済みます。

もっとも影響が大きいのは建物の面積が増えることなので、契約前の時点では建物を大きめで考えておくとの後々予算次第で調整することが可能です。

 

また、仕様に関しては契約前になるべく設備の現物確認を行います。

見積りに入っているキッチンや浴室はどんなものか、目で見るだけでなく触れて確かめてみると、標準仕様でいけるのかグレードアップしなければならないかの判断がつきます。

そして、最大ポイントは金額の『下げ代(さげしろ)』を持っておくこと。

打ち合わせの結果、オプション仕様をたくさん選んだとしても予算に収まるようにしておくのです。

最初の見積り時点でグレードの低いものばかりを選ばず、ハイグレードのものをあえていくつか選んでおき、打ち合わせで予算オーバーしそうになってきたら、ハイグレードを標準仕様にグレードダウンして、金額を下げられるよう余裕を持たせておくと安心です。

 

まとめ

本記事では契約後に金額が増えてしまう理由と対策法についてお伝えしました。

対策を講じるには、実際にショールームへ足を運んで実物を確認したり、何度も住宅会社と打ち合わせする必要があります。

時間と労力は掛かりますが、契約後に予算オーバーするようなリスクを大きく軽減できることでしょう。

住宅会社側の立場からすると、契約してくれるかどうかがまだはっきりと分からないお客さんを相手に、細かい仕様の打ち合わせとなると手が掛かってしまうためあまり応じたくないものです。

したがって契約前でも何度も間取りを描きかえてくれたり、仕様の確認にも親身に対応してくれる住宅会社は、比較的信頼のおける業者ではないでしょうか。

反対に『細かいことは契約してから決めましょう。』と契約を急かすような業者がいたら注意が必要です。

契約してからも、間取りや仕様の決定を急かされることがあるかもしれません。

 

家を買うなら必見!5つの防犯対策で泥棒から大切な財産を守る

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現役住宅営業マンのケイです。

新築一戸建てをお考え方なら、家の『防犯面』って絶対に気になることですよね。

普段お客さんと話をしていて、「泥棒に入られたことがある」という方の多さにいつも驚かされています。

そんな経験がある方は、家づくりにおいても防犯対策を一番に重きを置かれていますが、反対に防犯意識が低いと感じる方もいらっしゃいます。

当記事では、これから家を買う人向けに防犯対策のポイントをご紹介します。

 

 

泥棒の手口

対策を講じる前に、まずは敵の手口について見てみましょう。

一戸建て住宅の被害でもっとも多いのは『窓からの侵入』で、全体の約57%にものぼります。

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(出典:警視庁住まいる防犯110番)

 

この結果から防犯対策は、まず窓の対策が必須だということがわかります。

では次に侵入手段ですが、『ガラス破り』が約38%『無締り』が約45%になります。

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(出典:警視庁住まいる防犯110番)

 

いかがでしょうか?

無締りが半数近くを占めているように、泥棒はちょっとした油断や隙を狙ってきます。

「近所へ少し買い物に行くだけだから。」と窓や玄関、勝手口など施錠せず出掛けてしまうと、いとも簡単に入られてしまいます。

ガラス破りに関しても、窓ガラスの種類によっては侵入するのが容易なようです。

 

泥棒に入らせないためには、簡単には入れないと諦めさせることが重要です。

侵入をあきらめる時間は次の円グラフの通りです。

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ご覧の通り『5分以内』で約70%が諦め、『5分を超える』と約90%の泥棒が侵入を諦めるようです。

時間が掛かってしまうと、住人が外出先から帰ってくる恐れや、近隣住民に見つかるリスクが上がるためですね。

データを見る限り、防犯対策にはなるべく時間をかけさせるということが重要となります。

 

具体的な対策法

泥棒の手口を把握した上で、新築一戸建てにおける具体的な対策法をご紹介します。

 

シャッター・雨戸

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窓の防犯対策にはシャッター雨戸が必須です。

視覚的に有効でシャッターが閉まっている窓を泥棒はわざわざ狙わないでしょう。

住宅用のシャッター雨戸は主に3種類。

窓を開けて手で上げ下げする『手動式』、ボタンを押すと自動で開閉する『電動式』、自由に角度を調整できるルーバーがついた『ブラインド式』があります。

電動式のメリットは、いちいち窓を開けなくてもシャッターを開閉できることです。

ブラインド式は、外の光を取り入れながら防犯・通風・プライバシーの確保ができるのが特徴です。

 

《ブラインドシャッター》

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(引用元:https://www.ykkap.co.jp/products/window/shutter/x-blind/

 

防犯ガラス

近所へ少し外出するのに、防犯のため毎回シャッターを閉めるのは面倒なこと。

そんな時は窓ガラスに『防犯ガラス』を採用するのもひとつです。

防犯ガラスは通常の窓ガラスより破壊されにくい構造となっており、はるかに防犯性能が高いといわれています。

バールなどの固い工具で窓ガラスを打ち破ろうと思っても、5分以上掛かるものであればほとんどの泥棒は侵入を諦めることでしょう。

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(引用元:https://www.ykkap.co.jp/products/window/glass/security/

 

防犯ガラスが標準仕様のハウスメーカーもありますが、一般的にはオプション仕様となっています。

価格は窓の大きさによりますが、掃き出し窓であれば一箇所あたり2〜3万円程度で防犯ガラスへ変更可能です。 

 

外構計画

駐車場や門、塀、庭などの外構計画によっても防犯面に違いがあります。

門や塀、生垣などで建物周囲を全て囲う『クローズ外構』は、直感的・視覚的にも敷地内に入りにくいと感じ、防犯面に優れているといわれています。

しかしその反面、泥棒に一度侵入を許してしまうと、外部から目立たないというデメリットも存在します。

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(引用元:http://www.ex-katayama.com/

 

クローズ外構に対して、門や塀で建物周囲を囲わない開放的な『オープン外構』

こちらは敷地内には簡単に入れるものの、道路や周囲からは常に丸見えであるため、泥棒にとっては逆に作業がしにくく、防犯面に優れるといわれています。

  

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(引用元:https://www.kougetu.co.jp/

 

防犯設備

家の外部に取り付ける防犯設備も忘れてはいけません。

もっともメジャーなものは『防犯ライト』で、人感センサーにより不審者を感知すると、まばゆい光や音を発して威嚇して未然に侵入を防ぐ役割があります。

特にオススメな防犯ライトをいくつかご紹介します。

 

 

 

 

センサーライトだけでは不安な場合は、『防犯カメラ』も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

最近では高性能な防犯カメラが手頃な価格で購入できるようになったため、導入している家も多くなってきています。

防犯カメラでオススメの商品は以下の通りですので参考にしてください。

 

 

 

ホームセキュリティ

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最後にご紹介するのが『ホームセキュリティ』です。

もし施錠忘れやガラス破りで侵入を感知すると、近くの待機所にいるガードマンが現場へ急行し、状況確認と対処を行います。

住宅街を見渡してみると、ホームセキュリティのステッカーを貼っている家が数多くあります。

ホームセキュリティを導入していることが分かるため、そのステッカー自体が防犯対策にもなり得るといわれています。

初期の工事費用と3,000〜3,500円程度の月額費用が掛かりますが、さらなる安心のために導入してはいかがでしょうか。

 

選ぶなら、セコム・ホームセキュリティ

 

以上、一戸建て住宅における防犯対策のポイントをご紹介しました!

あなたの家づくりの参考になれば幸いです。