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マイホーム購入時の頭金が少ない場合の4つの選択肢

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現役住宅営業マンのケイです。

「マイホームを購入するのに頭金はいくら必要ですか?」

と、お客様からこのような質問を受けることがあります。

最近では『頭金ゼロでも夢の一戸建て』というような広告もよく目にし、ほんとうにフルローンで一戸建てを購入する人も少なくありません。

しかし、家は買ったら終わりではなく長持ちさせるためには定期的なメンテナンスをする必要があります。

さらに日々の生活費はもちろんのこと、子どもの学費、老後資金も確保しながら収入減少のリスクに備えるためにも、住宅ローンの月々支払額は少しでも抑えたいところ。

やはり頭金は多ければ多いほど、安心して住宅を購入することができます。

では、頭金が少ないときはどうしたら良いのでしょうか?

本記事では、頭金が少ない場合の4つの選択肢をご紹介いたします。

 

 

頭金を貯める

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一番基本的な考え方が『頭金を貯める』ことですよね。

わざわざここで伝えることではないかもしれませんが、頭金ゼロで返済比率ギリギリのフルローンはオススメしません。

今は支払いの見通しが立っても、子どもの成長とともに学費や生活費が想像以上の負担となり、まともな蓄えもできずに住宅ローンの返済に追われることにもなりかねません。

住宅ローンの借入額を極力抑えるためにも、家づくりを決意したら頭金を貯めることに専念しましょう。

月々の貯金が厳しければボーナスは一切手をつけずに貯金に回したり、物件の引き渡し日まで無駄な出費を抑えて貯金に回すことも必要です。

さらに保険の見直しや固定費の削減も大事なポイントです。

 

予算を下げる

頭金を貯めるのが難しければ、根本的に『予算を下げる』ことも考えなくてはいけません。

例えば、5,000万円の予算を4,000万円まで下げるとなると、もともと駅徒歩5分以内の物件で考えていた条件を15分圏内にまで広げたり、新築だけでなく中古物件も視野に入れたり、大手ハウスメーカーではなく、ローコストメーカーで検討したりと妥協点はいろいろあると思います。

たとえ無理をして良い物件が買えたとして、最初はそれでよくても後に支払いに追われて生活を切り詰めるようなことであれば元も子もないですよね。

しかし一世一代の夢のマイホーム購入となると、目一杯の住宅ローンを借りて無理をしてしまう家庭も案外少なくはありません。

購入前には一度冷静になってみて、先々のこともよく考え予算を固めることが大切です。

 

贈与を受ける

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頭金を増やす方法として、『贈与を受ける』ケースが意外と多かったりします。

「住宅取得等資金の贈与税の非課税の特例」という法律があり、親や祖父母などの直系尊属から、住宅を購入するための資金贈与を受けた場合に、法律で定められた金額までは贈与税が非課税となる制度です。

消費税8%では省エネ住宅の場合、1,200万円までが非課税となりますが、消費税10%へ増税となると非課税枠が3,000万円まで拡充される予定です。

通常3,000万円もの贈与を行うと、贈与を受けた人が1,000万円以上もの高額な税金を納める義務が発生しますが、住宅取得資金となれば1円も支払う必要がないのはすごいことですよね。

相続税対策を考える場合には非常に大きな節税となります。

「うちは資金の贈与なんて期待できない」といっていたお客さんが、家を購入することを親御さんに相談したら思いがけない援助金が出た、なんて話もよく聞きます。

もし援助があれば予算を上げて駅近物件も候補に入れたり、建物面積を広げたり、憧れのキッチンを採用したりと、選択肢が広がります。

家の購入を決意したら、まずは親御様へ相談してみてはいかがでしょうか。

 

頭金を借りる

最後の選択肢としては親から『頭金を借りる』方法です。

「親ローン」とよく呼んだりしますが、低い金利で無理のない金額をゆっくり返済することもできます。

親ローンでは金利は自由に設定できるため、銀行よりはるかに低い金利にすることが多いですが、低すぎる金利や無利息にしてしまうと、生前贈与とみなされて贈与税が課せられることもあるので注意が必要です。

可能な限り頭金を親から借りられるほうが、無駄な利息を銀行に支払うよりもよっぽど良いですよね。

親ローンにする場合は、最低限「借用書」を作成して、双方取り交わしを行います。

さらに客観的に返済していることが証明できないと、税務署から贈与を疑われてしまうので、親名義の口座等に毎月返済している証拠を残すことが重要です。

 

まとめ

頭金は最低でも20%が必要といわれてきました。

3000万円の家であれば600万円になりますが、それだけの大金を貯めるのは何年も掛かって結構大変だと思います。

これは住宅ローンの金利が高かったひと昔前の話であり、今の低金利時代では住宅ローンの割合を多くして、ローン減税の恩恵をなるべくたくさん受けるほうがメリットが大きいケースもあります。

ただし無理のない返済計画を立てることはいつの時代も忘れてはならないことであり、なるべく多くの頭金を準備することが大切なのは変わりません。

本記事でご紹介した4つの選択肢をぜひ検討していただき、後悔のない家づくりの成功をお祈り申し上げます。