【2019年最新版】大手ハウスメーカー保証ランキング
ハウスメーカー選びをする中で『保証期間や内容』を重要視する人がおられますが、あなたはいかがでしょうか?
住宅は車などとは違い何十年と住み続けるもので、その間で万が一不具合が発生したときの修理費用も高額になります。
雨漏りなどの欠陥を瑕疵(かし)といい、新築住宅を供給する全ての業者は、その瑕疵のあった部分を補修したり、瑕疵による損害を賠償したりする瑕疵担保責任を10年間負うことが義務付けられています。
ただし10年経過以降に瑕疵による損害を被った場合は、施主の負担になってしまうため、より安心して住み続けるために各社独自の保証制度を作っています。
本記事では、大手ハウスメーカーの保証制度や期間、内容とそのランキングをご紹介させていただきます!
- 積水ハウスの保証制度
- ダイワハウスの保証制度
- 住友林業の保証制度
- ヘーベルハウスの保証制度
- セキスイハイムの保証制度
- ミサワホームの保証制度
- パナソニックホームズの保証制度
- 三井ホームの保証制度
- 一条工務店の保証制度
- トヨタホームの保証制度
- 保証ランキング
積水ハウスの保証制度
積水ハウスの保証制度は、『構造躯体・雨水の侵入を防止する部分(防水)』ともに初期30年保証とかなり手厚い制度となっています。
当初30年間は5年ごとに無償点検を受けることができ、30年目以降は有料点検となります。
保証が切れてしまったとしても『ユートラスシステム』により、必要な有料点検及び工事を行えばいつでも再保証を繰り返し受けることができます。
設備機器の保証は最長2年となっています。
ダイワハウスの保証制度
ダイワハウスは商品によって保証制度が異なります。
最上位商品群である『xevoΣ・xevoΣ PREMIUM・xevoGranWood・PREMIUM GranWood』には、構造・防水ともに初期保証30年となっています。
30年目以降は『有料メンテナンス工事(保証延長工事)』を実施すると15年間の保証延長が適用されます。
ダイワハウスでは10年間の『住宅設備機器保証(7品目)』を受けられるのも特長です。
点検は5年ごとに行われて、30年目、45年目、60年目は有料点検となります。
積水ハウスと同様、保証が切れてしまっても有料メンテナンス工事を実施すると再保証を受けることが可能です。
普及商品である『xevoE』では、最上位商品と比べて保証期間が短くなります。
構造の初期保証20年、防水保証15年、15年目の有料メンテナンス工事(シーリング交換等)を実施することで構造は10年間、防水は15年間保証延長されます。
尚、点検は30年目から10年ごとは有料点検へと変わります。
住友林業の保証制度
住友林業の保証制度は、構造躯体と防水の保証で初期保証30年と記されています。
一見すると手厚い初期保証に思えるのですが、ホームページには下記のような文言も。
長期優良住宅の認定を受けた家には、「維持保全計画書」に基づくメンテナンス工事を実施するように明記されています。
つまり10年ごとの点検を必ず行い、有料メンテナンス工事を受けた場合に限って30年間保証されるという制度です。
したがって実質の初期保証は瑕疵担保責任の10年間であると解釈することができます。
ヘーベルハウスの保証制度
へーベルハウスの『ロングライフ保証システム』は、構造・防水ともに初期保証30年と充実の保証内容となっています。
あらかじめ30年目で防水と外装材の集中メンテナンス(400万円)を計画しており、計画通りに部品交換や補修工事を行った場合は、10年間の保証延長を受けることができます。
また住宅設備機器は10年保証がついています。
点検に関しては、30年目までは無料点検が用意されているため安心ですね。
セキスイハイムの保証制度
セキスイハイムは構造・防水ともに初期保証20年となっています。
ただし他社のような延長保証制度は設けていません。
セキスイハイムのアフターサービスの特長としては、20年目以降5年ごとの定期診断が最長60年間もの間、無料で受けることができます。
定期診断とは、住まいの経年変化だけでなく暮らしの変化にも対応できるよう、長期にわたって快適に暮らせるようアドバイスやサポートを行ってくれるサービスです。
60年間無料は業界最長であり、永きに渡って安心できる仕組みとなっています。
ミサワホームの保証制度
ミサワホームは、構造体30年・防水15年の初期保証となっています。
注意点としては、15年目に防水に関する有償工事を行って保証延長をしないと、雨水の侵入が原因の構造体の破損に関しては、保証対象外となってしまいます。
したがって構造体の30年保証は、15年目の防水工事を必要とするため、実質の構造の初期保証も15年という解釈もできます。
点検は25年目までは無料で、以降5年ごとに有償点検となっています。
パナソニックホームズの保証制度
パナソニックホームズは、構造20年・防水15年の初期保証となっています。
15年目点検で必要な防水メンテナンス工事を受けると、防水に関して5年間の保証延長を受けることができます。
点検は20年目までは無料、25年以降は有料点検となります。
設備機器保証は2年となっています。
三井ホームの保証制度
三井ホームは構造・防水ともに初期保証10年。
10年でメンテナンス工事を受けることを条件に10年の保証延長がなされて、最長保証は30年までとなっており、30年以降はメンテナンス工事を行ったとしても延長保証はありません。
大手の保証内容としては最低水準となっています。
一条工務店の保証制度
一条工務店は、構造・防水ともに初期保証は10年。
「30年の長期保証」とありますが、これには10年目と20年目に定期点検を行い、提案された有料メンテナンス工事を実施することで、10年間の延長保証が受けることができて、最長30年の保証という制度になっています。
三井ホームと同等の保証で、期間及び内容としては最低水準です。
トヨタホームの保証制度
トヨタホームは構造30年、防水15年、外壁・床・屋根20年の初期保証となっています。
ただしミサワホームと同様、15年目に防水に関する有償工事を行って保証延長をしないと、雨水の侵入が原因の構造体の破損に関しては、保証対象外となってしまいます。
したがって構造体の30年保証は、15年目の防水工事を必要とするため、実質の構造の初期保証は15年と考えたほうがよさそうです。
付帯設備は、10年保証となっています。
保証ランキング
本記事では、各ハウスメーカーの保証内容をそれぞれご紹介しました。
実質の初期保証の期間と内容を元にランキングにしたのが下記の一覧表です。
1位はヘーベルハウスで、構造・防水30年と設備機器10年の初期保証と非常に充実した保証内容になっています。
品質やアフターサービスの体制によほどの自信がなければ、ここまでの保証内容を提供することはできないと思います。
2位はダイワハウスで、へーベルハウスと同様の保証期間ですが、最上位商品群のみの保証内容となり、普及商品は構造20年・防水15年となり保証内容が異なるため注意してください。
3位は積水ハウスで、構造・防水ともに30年で設備機器が2年の初期保証です。
保証延長が無期限というのは積水ハウスが唯一です。
いかがでしたでしょうか。
大手ハウスメーカーでも保証期間がかなり違うのがお分かりいただけたかと思います。
家は永く住み続ける上で思わぬトラブル等にも見舞われることも考えられるため、保証期間が長いとそれだけ安心して暮らせます。
保証内容はハウスメーカー選びの大切な判断基準のひとつのなりますので、ぜひ今後の参考にしていただければ幸いです。
なお各メーカーで保証内容の変更が行われることもあるため、最新情報が入れば随時更新させていただきます。