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営業マンと設計士が描くプランの決定的な違いとは?

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こんにちは、現役住宅営業マンのケイです。

注文住宅はあなたの理想とする住まいを、実現させられることが醍醐味ですよね。

あなたの要望を汲みとってプラン(間取り・設計図)を作るのは設計士の役割ですが、プランを作っているのは何も設計士だけではありません。

実は営業マンも自らプランを作って、お客さんへ提案していることがよくあるのです。

なぜ設計士ではなく営業マンがプランを描く必要があるのでしょうか。

本記事では営業マンがプランを描く理由、また営業マンと設計士が描くプランの違いについてご紹介いたします。

営業マンがプランを描く理由

営業マンがプランを描くのには以下の3つの理由があると考えています。

  • プランへのこだわりが少ないとき

  • 敷地の条件が難しくないとき

  • 提案にスピードが求められるとき

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。 

プランへのこだわりが少ないとき

注文住宅だからといって全てのお客さんが、プランや家のデザインにこだわりがあるわけではありません。

誰もが住みやすい家にしたいと思っているのは確かですが、住みやすい家というのはある程度パターン化されています。

注文住宅でも似たような間取りの家が多数存在するのはそのためです。

反対にプランへのこだわりが比較的強い人は、個性的なプランや斬新なデザインを好み、住みやすさは多少犠牲にされます。

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もちろん営業マンがつくるシンプルなデザインや無難なプランを気に入る人もいます。

こだわりが少なければプランは営業マンがつくるもので十分だったりします。

 

敷地の条件が難しくないとき

あなたが家を建てる予定の敷地はどんな形をしていますか?

敷地の形状や道路との高低差、前面道路の幅、近隣建物など様々な諸条件によって、プランニングの難易度は異なります。

きれいな整形地で敷地前面の道路幅が広く、斜線制限などの法の制限も厳しくないような条件の良い敷地はプランニングがしやすいですが、変形地や道路幅が狭く、法の制限が厳しく定められている敷地は、チェック項目も多くプランニングが比較的難しくなります。

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条件の良い敷地であれば、ある程度の経験を積んだ営業マンであれば簡単にプランを作ることができるので、設計士にプラニングを依頼しないことも多々ありますので要確認です。

 

提案にスピードが求められるとき

建替えや住替えなど家を建てるための土地を持っていると、慌ててプラン検討をする必要はありませんが、土地の購入も同時に検討している場合はそうはいきません。

あなたの要望を満たせる家が検討中の土地で実現できるかどうかの判断は最低限必要ですが、設計士に要望を伝えてプランを考えてもらっても、その1〜2週間のあいだで他の人に土地を購入されてしまうこともあります。

良いプランが出来たとしても、土地が自分のものにならなければ元も子もありません。

営業マンであれば最短1、2日でプランと概算見積もりは作成できます。

建物の概算金額が分かれば、検討の土地金額と建物金額の総合計が把握できるため、予算に収まって土地の購入に踏み切れるかの判断がつきます。

例えこの時点でプランが満足いくものではなくても、土地を契約してからゆっくりプランを考えたら良いので、スピードが求められるときは営業マンがプランニングすることがほとんどです。

 

営業マンと設計士が描くプランの違い

では本題の営業マンと設計士が描くプランの違いをそれぞれご紹介したいと思います。

 

営業マンが描くプラン

一般的には営業マンが家の見積もりを作成します。

お客さんの予算によって提案する建物の大きさや装備品を調整しなければならないため、営業マンの描くプランは、コストパフォーマンスを第一に考えたものになります。

街中でよく目にする1、2階とも面積が同じ「総二階建て」の家は、コストパフォーマンスがもっとも良くなります。

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(引用元:実例紹介 | 戸建住宅 | 積水ハウス

間取りに関しても、なるべく無駄なコストが掛からないようにシンプルに作ります。

部屋の一角に収納が取れそうなスペースがあってもあえて作らないこともあります。

収納ひとつ作るだけでも扉代と棚代と施工費だけで10万円程度掛かります。

営業マンが描くプランは、住みやすさやデザインよりも価格を重視する傾向にあります。

営業マンが作成したプランで契約し、契約後から設計士が同席して打ち合わせを行う場合、「ここはもう少し広いほうがいいですよ」とか「ここには収納が作れそうですね」と後から様々な提案を受けることになります。

当初の金額が跳ね上がってしまうということもよくありますので注意が必要ですね。

 

設計士が描くプラン

設計士は施主の要望を引き出し、その要望を満たしながら生活動線や家事動線を考えて住みやすい家にするのが仕事です。

使い勝手やデザインにも考慮し、施主からいかに気に入ってもらえる提案ができるかどうかが最重要課題になります。

営業マンの作るプランと違って設計士が描くプランは、コストよりデザインや提案を重視するため決して安くはならないことがほとんどです。

ただし長期的に考えると収納不足に悩まされたり、住みにくいという思いをしなくて済むかもしれないので比較的安心できるでしょう。

近年大手ハウスメーカーでも、女性設計士が増えてきているため女性目線の設計提案が多く見られるようになりました。

家事動線、収納計画など奥様目線の使い勝手の良い間取りが期待できます。

設計士は自分の住宅設計に対するこだわりが強かったり、プライドが高い人が多いため、施主の意向より設計士である自分の考えや信念を曲げない人もいます。

伝えている要望がなかなか反映されていなかったり、押し付けがましい設計士には少し注意が必要です。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ひと口に「営業マン」「設計士」といっても人それぞれスキルやセンス、経験値や個性など特徴も様々です。

営業マンであっても設計士顔負けの素晴らしいプランニングができる人もいれば、設計士なのに期待外れのがっかりするようなプランを提案している人もいます。

こればっかりは縁の問題もあるので運次第かもしれません。

営業マンであれば、建築士の免許を持っている担当者が比較的期待できるかもしれません。

多少高くなったとしても一生住み続ける家として、できることなら設計士が描くプランで検討することを強くオススメします。