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外構計画でよくある5つの失敗例とその対策法

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現役住宅営業マンのケイです。

注文住宅では、建物以外に門や塀、駐車スペース、植栽といった外構計画を考える必要があります。

この外構計画は何かと後回しにしがちなのですが、家づくりにおいてはかなり重要な要素であることはご存知でしょうか。

というのも建物自体は満足いくものになっても、外構計画で失敗してしまい、結果的に住みにくい家になって後悔しているという人が実は少なくありません。

失敗してしまう原因は、事前の確認不足や知識不足、打ち合わせミスを起因とするものがほとんどです。

具体的な失敗例とその原因をあらかじめ知っておくことで、外構計画はもとより家づくりの成功へときっと繋がります。

本記事では、外構計画のよくある失敗例とその原因や対策についてご紹介させていただきます!

外構計画のよくある失敗例

外構計画の代表的な失敗例と失敗を防ぐための対策法をご紹介します。

 

駐車スペースが狭い

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自家用車を駐車するスペースが、外構が完成してみたら思ったより狭くて使いにくかったという失敗談をよく耳にします。

特に通勤などで毎日車に乗る人で駐車がしにくいということは、かなりのストレスになるのは容易に想像ができます。

住宅会社は基本的な駐車場寸法は確保しますが、あなたが実際に車を停めやすいかどうかまでは想定していない可能性もあります。

前面道路が狭い敷地条件の場合、一般的な駐車スペース幅では車を何度も切り返さないと停めにくかったり、将来大きな車に乗り換えたときにドアが開ききらず乗り降りしにくいなど。

業者に任せっきりにせずに自分が家に住んだときの駐車作業のイメージしてみて、少しでも心配ごとがあれば必ず確認すべきです。

大丈夫といわれてもどこか不安であれば、ご自身で実際にハンドルを握り駐車のシミュレーションをしておくとより安心できますね。

 

外部からの視線

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(引用元:http://tenpal-tama.co.jp/

ウッドデッキを作ってステキなお庭ができた!と思っても、実際に住んでみると道路や隣の家から丸見え。

視線が気になって全然落ち着かないから庭を使っていないという人もいます。

外構の計画段階で庭に出たときの周辺環境を考えていなかったために起きてしまう失敗ですね。

業者側は外部からの視線のことまでは、なかなかアドバイスはしてくれません。

実際に自ら敷地へ立って外構図面と現況を照らし合わせながら、周囲からの視線や違和感がないかのチェックをしておくことが重要です。

視線をカットするためには、塀を高くしたり目隠しフェンスを設置したり、生垣などの植栽で隠す方法がよくとられます。

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(引用元:http://www.sunlive.ne.jp/?mode=pc

ただし目隠しを作るには、たいていの場合は外構費用が膨らんでしまいます。

出来上がってしまってからでも対策はできなくはないですが、余計な経費が掛かってしまうため最初から計画しておくのがベストです。

 

建物の配置・高さ設定ミス

「外構計画は建物の打ち合わせが全て終わってからです。」と、営業担当者がこんなことを言い出したら危険信号です。

家の間取りと配置計画は、必ず外構計画と同時に考えておかなければなりません。 

建物の建築工事が始まってから庭の広さを初めて確認して、「想像していたより庭がずっと狭い。」と思ってももう取り返しがつきません。

先ほどの駐車スペースの話も同じで、工事の途中段階で駐車スペースが狭いと気がついてもすでに手遅れ。

外構計画と間取り・建物配置の打ち合わせを同時進行で検討しておけば、このような失敗はあらかじめ防ぐことができるのです。

 

また建物の高さ設定をGL(グランドライン)といいますが、建物が建つ地盤面の高さと外構計画も同時に考える必要があります。

例えばGL設定が高すぎると駐車スペースやアプローチが急勾配になってしまったり、反対に低すぎると雨水の排水計画に支障をきたしてしまいます。

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フェンスの種類や色などのデザイン面は後回しにしても良いですが、建物と関わってくる部分の外構計画は、慎重に検討しましょう。

 

自転車置き場がない

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意外と忘れがちなのが自転車やバイクを置くための駐輪スペースです。

結婚したての夫婦や子どもが小さい世帯では、まだ自転車を持っていないということもあり、外構計画の段階では将来自転車を保有することが想像できていません。

いざ自転車を購入するときになって「自転車を置き場所がない!」と気付くのです。

段差を乗り越えて自転車を置いたりするのも大変です。

今は不要でも、将来自転車やバイクを購入することも想定して、最低でも自転車2台分くらいの駐輪スペースを確保することをオススメします。

 

植栽の管理、雑草が大変

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(引用元:http://www.isaac34.com/

建物を象徴する背の高い樹木のシンボルツリーを植える家は多いですが、この1本のみならず木をたくさん植えると管理が大変になってしまいます。

定期的に専門業者で剪定を頼んで維持管理を任せることはできますが、当然それなりに費用が掛かります。

緑が多いと自然豊かで庭として見た目も良くなりますが、どんどん成長して手に負えなくなり、結局抜いて処分したというお宅もあります。

また雑草がどんどん生えてきて、手入れで苦労している家庭もよく見受けます。

雑草が生えにくいように『防草(ぼうそう)シート』を敷いて、その上を砕石で仕上げることで対策することが多いです。

防草シートや砕石は、自分で購入してDIYすることも可能です。

 

また手軽に緑が欲しいときに芝生を植えることがあります。

殺風景だった庭が芝生を植えるだけで一気にキレイで素敵な空間になりますが、芝生は一年を通じて手入れが必要なものです。

雑草が生えてくるので小さな面積であればさほど問題ありませんが、広いと草むしりの手間が掛かります。

特に夏場は雑草が生えるスピードが非常に早いですし、水やりも小まめにしないと枯れてしまう原因にもなります。

安易にたくさん芝生を張って後悔している人も少なくはありません。

手間をかけずに芝生のような緑が欲しい場合は人工芝がオススメです。

最近の人工芝は本物と見分けがつきにくいほどリアルで、触り心地も素晴らしい出来栄えです。

業者に施工を依頼することもできますが、自分で購入して敷くと費用を抑えることができますよ。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

本記事では家と外構計画は同時に考えないといけないとご説明しましたが、費用面に関してもそのことがいえます。

家にお金を掛けすぎて外構に掛ける予算がほとんど残らず、建物は立派なのに外構がチープで残念なお宅を目にすることがあります。

家は外構が出来上がってこそ見栄えが最大限引き出されるため、外構にも予算を掛けれるよう建物の計画段階から予算組みをしておくことが大変重要です。