室内の床材をタイルにするメリット・デメリットとは?
一戸建てで『タイル』というと、玄関ポーチや外壁などをイメージされるかたが多いかと思います。
住宅展示場では、リビングやキッチンなどの屋内の床材としてタイルを採用しているパターンをよく見受けます。
モデルハウスだからタイルにしているのかと思いがちですが、タイルは実用性が高く一般住宅でも採用することが多々あります。
今回の記事では、屋内に床タイルを使うメリットとデメリットをご紹介しましょう!
床タイルのメリット
室内用の床タイルは、一般的なフローリング材にはない、以下のようなメリットがあります。
掃除がしやすい
床タイル最大のメリットは、掃除や手入れのしやすさです。
キッチンの床はとくに汚れがつきやすい部分かと思います。
フローリングは水濡れに弱く、ほっておくとシミになってしまいます。
揚げ物をした日には油で床がベタベタ...なんてことあなたも一度は経験があると思います。
かといってキッチンマットを敷くと、大きなマットは洗濯が大変だし衛生的にも悪そう、と感じるひとも少なくないでしょう。
もともとタイル自体が汚れがつきにくいということもありますが、水や調味料をこぼしてしまったり、油はねによる汚れなどもすぐに拭き取るだけでお手入れが簡単です。
落ちにくい汚れに対しては、中性洗剤を水で薄めて雑巾で拭いたり、メラミンスポンジ(激落ちくんなど)でこするとキレイになります。
耐久性が高い
タイルはフローリングと違って、耐久性や耐摩耗性が高いため、傷やヘコミに強いのが特徴です。
また高温で焼いているタイルは、紫外線に強く変色などの劣化がしにくいのも素晴らしい点です。
ただしタイルとタイルの間の目地は劣化するため、必要に応じてメンテナンスをします。
高級感がある
タイルは一般的に高級建材のひとつとして扱われてきました。
タイルの高級感や上質さは、インテリアのグレードをワンランクアップしてくれるでしょう。
また床の材質を分けることで、アクセントとなりオシャレ感が増すこと間違いなしです。
室内床タイルのデメリット
床タイルはメリットばかりではなく、下記のようなデメリットも存在します。
割れることがある
タイルは耐久性は高いですが、ひび割れや欠ける可能性はあります。
少々のものを落としても大丈夫ですが、鋭利なものや重量のあるものを落下させてしまうの割れてしまう恐れもあります。
万が一割れてしまった場合は、1枚ごとに貼り直しが可能なので、大きな問題ではないですが、放置しておくと下地を痛めてしまうため注意が必要です。
冬場の寒さ対策が必要
夏はタイルがひんやりとして素足で歩くと冷たくて気持ち良いのですが、逆に冬場は足元が冷えてしまいます。
スリッパを履く習慣があれば問題ないですが、家の中ではスリッパを履かない人にとって、とても快適に過ごすことができません。
床材にタイルを採用するなら、実は床暖房がおすすめです。
タイルは熱を伝えやすいため床暖房との相性は抜群なのです。
足腰への負担
キッチンでは立ちっぱなしの時間も長くなりがちですが、床材によって足腰への負担が大きく変わってくるのはご存知でしょうか。
クッションフロアや無垢材フローリングは、表面が比較的柔らかいため、足腰への負担を軽減してくれます。
しかしタイルは表面が硬いため、長時間の立ち作業は足腰への負担が大きく、疲れやすくなってしまいます。
スリッパを履いたり、フロアマットを敷くなどして対策することはできます。
こんな床材も人気
キッチンなど水廻りでは、特殊化粧シートで表面加工されている床材も人気です。
パナソニックの『アーキスペックフロアA 石目柄』は、大理石のような高級感がありながら、汚れや傷にも強いフロアです。
|
↓↓床材に関してはこちらの記事もご覧ください。
ちょっと待って!注文住宅の契約前に必ず確認すべき5つのポイント
一世一代のマイホーム購入。
さぁ、建てる会社も決まったことだし、早速契約書にサインを!!
ちょっと待ってください。
あなたは工事請負契約書の内容や、約款、間取り、仕様など細かくチェックして、納得した上で契約するのでしょうか?
建売住宅と違って注文住宅は、カタチのないものを作り上げていくため、この工事請負契約がすべてのスタートになってきます。
焦って契約して、あとから「そんなこと聞いてない」という事態になって後悔する人も少なくはないのです。
せっかくの夢のマイホーム購入です。
失敗しないため、工事請負契約を交わす前に必ず確認すべき5つポイントをご説明します。
間取りを決めておく
請負契約を結ぶ前にハウスメーカーと間取りの打ち合わせを行うことが一般的です。
相見積もりのため複数のメーカーと打ち合わせを重ねていれば、各メーカーごとに間取りが異なるので、契約前に間取りを確定させることは難しいです。
いざお願いする会社を決めたとして、ハウスメーカー側は「間取りの打ち合わせは契約後にじっくり行いますのでいくらでも変更可能ですよ。とりあえず今のプランで契約しましょう」と、とにかく契約を交わすことを急ぎます。
営業マンは毎月のノルマを達成するために、早く契約してもらって安心したいですからね。
「契約後にゆっくり時間を掛けて考えたらいいか。」と、間取りや仕様があいまいな『とりあえずプラン』での契約は絶対にやめた方が良いです。
詳細の打ち合わせが進むと、「もう少しリビングを広くしたいな」とか、「収納スペースが足りないから増やそうか」とか、「書斎が欲しい」など、どうしても欲が出てきて建物の面積が大きくなってしまうことが多いです。
建物の面積が大きくなることは、建築費が大幅に増えてしまう原因のひとつです。
予算オーバーしてしまうため、泣く泣く床面積を縮めて住みにくい家になってしまうことにもなりかねません。
契約を交わすまでに間取りを確定するのは難しくても、後々大きく面積が増えないように、部屋の広さ、必要な部屋数、収納量はよくチェックしておきましょう。
仕様を確認する
「契約後の仕様打ち合わせでどんどんオプションを追加して、費用が大幅上がってしまった」と、いうような話をあなたも聞いたことがあるかもしれません。
これは契約を締結する時点での仕様をほとんど決めていなかったり、把握できていないために起こってしまうことです。
ハウスメーカーによっては、『標準仕様』がほとんど最低グレードに設定されていて、最初の価格をなるべく安く提示している会社もあります。
実際に標準仕様のキッチンを見てみると、まったく満足いくものではなく、オプション仕様に変更すると費用が大きくプラスになってしまったり...。
浴室、洗面、トイレなど、ほかの水廻り設備も同様です。
これは『契約前に仕様確認できていなかった』ことが原因です。
この失敗を避けるためには、契約前に各仕様を実物確認することです。
カタログや仕様書を見るだけでは、なんとなくでしかわかりません。
ショールームや建売住宅など標準のキッチンなど実物を必ず見るようにして、物足りないと思ったら、その時点でグレードアップするようにしましょう。
契約する前にオプション費用も見込むことで、契約後に予算オーバーする心配も減り、場合によっては値引き等で対応してもらえるかもしれません。
契約内容・約款を確認する
契約書にサインする前に『契約内容に間違いがないか』や『契約約款』をよく確認するようにしましょう。
約款とは、契約の取り決めのようなもので、トラブルや揉め事があった際には、この約款の内容をもとに解決します。
契約内容には、契約金額や支払いについて、また解約になったときの措置やペナルティの有無など確認することは多岐に渡ります。
気になったことや、よく理解できないことなどは、必ずこの時点で遠慮なく質問するようにしましょう。
約款は一般的に注文者にとって不利な規約となっていることが考えられます。
内容をよく見て納得いくまで確認するようにしてください。
工期を確認する
契約書には契約工期を定めていますが、『着工日』と『完工日』という建物の工事が始まってから完成するまでの期間の確認が必要です。
建築工事は天候や災害の影響を受けやすく工期が伸びてしまうということも考えられます。
例えば、「今回の台風の影響で建物の完成が2週間ほど伸びてしまいます」と言われた場合はどうでしょうか。
賃貸マンションに住んでいる方や、仮住まい先にいる方は、引越しが伸びてしまうため、1ヶ月分の家賃を余分に負担しなければなりません。
また幼稚園や小学校の入学などに合わせて引越しを予定していたのに、それに間に合わなくなってしまうという事態にもなりかねません。
まず工期は余裕を持って設定し、工期が伸びてしまった際の措置についてもあらかじめ住宅会社と話し合いをしておきましょう。
記録を残す
約束事項やサービス内容など両者で決めたことは、必ず記録を残すようにしましょう。
注文住宅では『言った、言わない』のトラブルが非常に多いです。
口約束では住宅会社は認めてくれません。
住宅会社側が打ち合わせの記録書を用意しているはずですので、何か約束ごとをするときは記載してもらうように指示しましょう。
日頃から記録書を残している会社は、比較的安心できると見ることもできます。
反対に記録を残さない会社は、簡単に信用しないほうが良いと思います。
まとめ
車などの契約と違って、よっぽどのお金持ちではない限り、家は簡単に買い替えることはできません。
法律上は契約書に定められている内容が大きな力を持っています。
『そんなはずじゃなかった』と後悔しないように、建築工事請負契約の締結は慎重に行うことが重要です。
また契約内容や約款など細かく確認する施主に対して、営業マンは「なにかと細かいお客さんだから注意が必要だな」と認識させることも大切です。
窓を大きくとるメリット・デメリットとは?
最近の住宅展示場では、どの家も大きな窓をたくさんとって、大開口のある空間提案がよく見受けられます。
大開口があると開放感があって部屋も広く感じられて気持ち良いですよね!
しかし、窓を大きくするということはメリットもあれば、当然デメリットもあります。
失敗してしまったとしても、窓は住み始めてからでは簡単に変えることはできません。
今回の記事では、窓を大きくとることのメリットとデメリットを、現役住宅営業マンの私がご説明させていただきます!
窓を大きくするメリット
窓を大きくすることに対するメリットは大きく2つです。
部屋が明るくなる
窓が大きいことの最大のメリットは、外から入ってくる光の量が多くなり、部屋が明るくなることです。
照明をつけて部屋を明るくするよりも、自然光で明るくする方がエコですし心理的にも落ち着きます。
また窓が大きいと外に視線が抜けるため、部屋を広く魅せる効果も期待できます。
《関連記事》
庭との一体感がある
せっかく立派なお庭をつくったなら、リビングやダイニングなど室内からも、自慢のお庭を眺めたいですよね。
一般的な1.8m程度の掃き出し窓(出入り窓)では、窓を開けても庭との一体感はほとんど感じられません。
しかし2.7m以上の大きな窓になってくると庭と接している面も多くなって、庭がよくみえるようになります。
また窓サッシを外壁側へすべて引き込むことのできる『引き込み窓』があれば、家と庭が自然に繋がります。
窓を大きくするデメリット
窓を大きくすることに対するデメリットは大きく3つあります。
断熱性の低下
最大のデメリットは家の断熱性能が低下してしまうことです。
夏場冷やした空気、冬場暖めた空気は、約50%が窓から逃げていくといきます。
窓が大きければ大きいほど、熱が逃げてしまう割合が多くなるので、光熱費が余分にかかってしまうことになります。
対策としては、断熱性が高い窓を選ぶことです。
窓の値段は高くなりますが、トリプルガラスやアルゴンガス封入ガラス、Low-Eガラスなど日射を遮る措置は必ず行いましょう。
ただし、断熱性能が高い窓ガラスを選んだとしても、夏場の西日は特に強烈なので、窓から熱が侵入して部屋の温度が大きく上昇する恐れがあります。
西側に大きな窓をとるのは極力避けたほうがよいです。
外部からの視線
開放感が増すということは、プライバシーが低くなるということと表裏一体です。
せっかく大きな窓を設けたのに、通行人や周囲の視界が気になってずっとカーテンを閉めっぱなしだと、何のために窓を大きくしたのか分からないですよね。
大きな窓をとるときには外部からの視線が気にならないかをあらかじめよく確認し、場合によってはガラスをすりガラスに変更したり、明かりは取り入れながら外から見えにくいミラーカーテンなどを取り入れることで対策しましょう。
付属物が高額になる
大きな窓には、カーテンやシャッター(雨戸)を取り付ける人がほとんどです。
窓が大きくなれば当然、カーテンやシャッターも大きさに合うものにしなければなりません。
カーテンは幅はもちろんのこと、窓の高さも大きく関係します。
最近では天井いっぱいまでの背の高い窓が多くなっていますよね。
カーテンの既製サイズでは丈が足りないため、オーダーメイドで準備する必要があり、既製品よりも割高になってしまいます。
また 、窓の幅が大きくなるに伴ってシャッターの幅も大きいものを取り付けないといけないため、金額が大幅に上がってしまいます。
大開口を取ると大型のシャッターが窓の枚数分必要になります。
また大型シャッターは手動では重たくなって開閉しにくいため、電動シャッターに変更することが多いです。
シャッターだけで数十万円もの負担が増えてしまうことも考えられます。
まとめ
窓を大きくするデメリットは、少しお金を掛けたり、対策を行うことである程度は解消できます。
やはり窓が大きくて明るく開放感がある家は満足度が高いです。
もっと窓をたくさん取って明るくしたらよかった、という後悔の声も少なくはありません。
冒頭に述べたように家を建ててからでは窓は簡単に変えることはできません。
窓の選択はよーく考えて慎重に行いましょう。
たったこれだけ!住宅展示場の見学で大切な3つのポイント
家を建てようと思い立ったとき、情報収集のためまずは住宅展示場に行ってみようという方が多いと思います。
現役住宅営業マンの私は、そうやって展示場に来たお客様を日々ご案内していますが、みなさん緊張されているのか、かなり遠慮気味で上手に見学できてないと感じます。
せっかく足を運んだのに遠慮して、目的なく「すごいな〜。」とただ見ているだけでしたら非常にもったないです。
住宅展示場は基本的に豪華な造りになっていることが多いですが、あなたが家を建てる時に参考になる部分がたくさんあるのです。
本記事では、展示場を初めて見学する方や、どのように見たら良いかわからない方に向けて、住宅展示場の見学のポイントをご説明します!
体感してみる
モデルハウスは、優秀な設計士が一棟一棟こだわって考え抜いた、さまざまな工夫がなされた間取りになっています。
例えばリビングに開放感溢れる大きな吹抜け空間があれば、まずはそこに座ってみるという体感だけでさまざまな発見があります。
- 「明るくて開放的ですごく気持いい。やっぱり吹き抜けは欲しいな!」
- 「2階の子ども部屋に小窓をつけたらコミュニケーションが取れるね!」
- 「吹き抜けはなんだか落ち着かない。私たちは天井があるほうが良いね。」
など、ひとによってその空間の感じ方もさまざまです。
「座ってみる」というアクションのほか、「開けてみる」とか「触ってみる」など体感をしてみることで、気づくことがあったり記憶にもよく残ります。
・和室の掘りごたつに座ってみる
→「親戚が集まった時にほっこりできるし、コタツ布団もいらないな。」
・大きな窓を開け閉めしてみる。
→「開放的でいいけど、窓が重たくて開け閉めしにくい。」
→「窓を閉めていると外の音が全然聞こえない。遮音性が高いからかな。」
・収納の扉を開けてみる
→「玄関の近くにこんな収納があれば、帰宅後すぐコートやカバンを収納できるね」
→「キッチンの近くにこんな収納庫があれば便利!」
→「洗面室にこれだけ収納があれば、下着類やタオルも全て収納できそう!」
親切な営業マンなら収納の中を開けて見せてくれたりと、何も言わなくても体感を促してくれますが、大抵はあながた自ら開けないと見るようなこともありません。
ぜひ積極的に体感をしてみて、家づくりのヒントを見つけましょう!
自分が住むという目線で
『展示場は広すぎて現実離れしているので参考にならない』
こんな意見を聞くことがよくあります。
たしかに一般的な広さの家を考えている人にとって、30畳以上の広々としたLDKを見ても、実際に建てる規模のLDKの広さのイメージはつきにくいと思います。
しかしこの『広すぎる』という住宅展示場と自分の理想のギャップが、あなたに気づきを与える大事なポイントなのです。
そのギャップは、あなたが『もしこの展示場に住むなら』という目線で見ることで生み出されます。
例えばキッチンに立って、そこで料理をしているイメージをしてみてください。
- 『オープンキッチンは開放的でいいけど、リビングから手元が見えすぎて嫌だな。』
- 『夕食の準備をしながらテレビを見たいのに、キッチンからテレビが見えない。』
- 『キッチンの高さが合わない。90cmでは小柄な私には高すぎて使いにくい。』
- 『キッチンと食器棚との距離が広すぎて使いにくい。1mくらいがベストかな。』
と、感じることや気づくことがたくさんあるはずなので、その気づきを必ずメモに残しておきましょう。
洗面室、浴室、寝室、ウォークインクローゼット、バルコニーなども同様に、自分が住むことをイメージするだけで色んなことを感じるはずです。
実際に間取りを検討する際には、メモも立派な要望書になっているはずなので、しっかり内容を設計士に伝えることで失敗の少ない家づくりに一歩前進です。
営業マンと会話してみる
住宅展示場にいくと営業マンに売り込まれる、と警戒心を抱かれている方がいらっしゃいます。
お気持ちはよーく分かるのですが、こちらの質問や問いかけにもまともに答えていただけない方には、残念だなと感じます。
営業マンの立場からすると、展示場に来られるお客様が今の住まいでどんなお困りごとがあって、その困りごとを解決できるアドバイスがなにかできないか、ということを真剣に考えています。
家なんて1日や1週間などそうそう売れるものでもないので、『売り込む』より『お客様の信頼を得る』ということが大事だと営業マンは考えています。
売り込まれるのが嫌なのであれば、『将来の参考に見に来ただけ』など言えばしつこい営業をされることは少ないでしょう。
やはり営業マンと会話することで得られる知識は、インターネットで得られる知識とは比べものにならないくらい参考になります。
わたしもネットには載せることができないような情報や知識も、目の前にいるお客様のためにはもったいぶらずに話します。
気になることや知りたい情報など、積極的に営業マンには質問してみましょう。
あなたの質問にも『的確に分かりやすく答えることができる』営業マンは、知識や経験が豊富で、あなたの家づくりの成功に貢献してくれることでしょう。
反対に『質問に対して歯切れの悪い回答や知識不足』の営業マンは、あなたの家づくりのパートナーとしては不安が残り、さまざまな失敗やトラブルに見舞われる可能性があります。
これも積極的に営業マンと質問や会話を繰り返すことで見極めることができるのです。
まとめ
注文住宅を建てるなら、ひとつでも多くのモデルハウス見学をオススメします。
「あの展示場のリビングがすごく落ち着いていてよかった!」とか、「この展示場の水まわり動線は絶対取り入れたい!」と 家族それぞれ感じ方や意見が異なります。
そんなみんなの意見を集約しながら家づくりを進めると、満足のできる新築一戸建てができるのではないでしょうか。
【体験談あり】住宅のカタログはネットで一括請求が便利でオススメ!
【ハウスメーカー比較】各社の耐震実験とその違いや結果について
地震大国の日本では、住宅の耐震性能は切っても切れない問題のひとつですよね。
大きな地震が襲ってきたとしても、家を建てる方が出来るだけ安心できるよう、各ハウスメーカーは耐震性能の向上のため日々研究を続けています。
各ハウスメーカーでは、耐震性能の高さを証明するすべとして、『実大住宅振動実験』を行っています。
この実験は実物大の建物を振動台に設置し、様々な地震波で建物を揺らすことで建物の安全性を確かめるものですが、各社『実験のスタンス』や『建物の損傷度合い』、『建物の揺れ方』などが全然違います。
今回の記事では、各社の実験映像をご紹介すると共に、違いや注意点など現役住宅営業マンのわたくしが解説させていただきます。
各社の実大振動実験
各メーカーで実験に対する公表範囲は様々です。
実験施設、実験内容、結果、動画公開の有無など細かな違いを見ていきましょう。
積水ハウス
大手ゼネコン『大林組』の実験施設にて実施。
最大加振は阪神淡路大震災の2倍に相当する揺れを加えています。
映像では建物自体はグラグラとかなり揺れている感じがします。
内部の映像でも家具が大きく移動していますが、目立ったダメージはなさそうです。
耐力壁である『鉄骨ブレース』と、制振システムの『シーカス』が横並びになっていて、地震エネルギーをしっかりと熱に変換して逃していることがサーモグラフィーの映像で見てとれます。
また鉄骨ブレースは地震の揺れをメインで吸収する構造体になりますが、引っ張られて伸びてしまっていることも確認できます。
この実験では大地震75回、中地震170回を含む、合計245回もの繰り返し地震に対して、大きな損傷がなかったと発表しています。
ダイワハウス
国の防災実験施設『E-ディフェンス』にて6日間に渡る大規模実験を実施。
震度7相当のエネルギーである175カインを4回連続で加振。
(阪神淡路大震災、鷹取波は169カイン)
結果としては柱や梁への損傷はなく、新築時の耐震性能を維持していると公表しています。
大地震4回を行ったことは公開されていますが、他にはどのような地震波を何回加えたかということは非公開となっています。
へーベルハウス
へーベルハウスは、2002年に大林組の実験施設にて2階建て住宅の実大振動実験を行っています。
阪神大震災の震度7クラスの地震波で加振していることは公開されていますが、加振回数や建物の変形量、実験の結果及び詳細は全て非公開です。
(引用:へーベルハウスHP)
2015年に『E-ディフェンス』で行われた、重量鉄骨造3階建てが最新の実験になります。
震度7相当の揺れを23回加えたことが公表されており、内外部ともに大きな損傷がなかったと発表しています。
実験映像の動画が一般公開されていないため、実際にはどのような揺れ方だったかなどの詳細情報は全て非公開。
建物に大きな影響が生じたのか、何か特別な理由があるのでしょうか?
(引用:へーベルハウスHP)
住友林業
住友林業のビッグフレーム構法では、3階建ての建物で実大実験を行っています。
↓↓実験映像は住友林業HPで公開されています
https://sfc.jp/ie/tech/bf/taishin.html
東日本大震災の震度7を2回、阪神大震災の震度7を20回の計22回の大地震と、震度4〜6弱を含む246回もの加振に対しても、構造躯体の耐震性を維持し続けているという結果が公表されています。
(引用:住友林業HP)
主力商品のマルチバランス構法では、阪神大震災1.2倍、1.5倍を2回、2倍を7回の計10回を加振。
一部内装と外装のサイディングに軽微な損傷があったと公表。
揺れ方や詳細は非公開なので、修理が必要な損傷が出てしまったのでしょうか。
(引用:住友林業HP)
セキスイハイム
セキスイハイムは、2003年に大林組の実験施設で行われた2階建ての実大実験動画が公開されています。
阪神淡路大震災の2倍、その後2.2倍などの大地震を含む総加振回数49回揺らしていますが、びくともしない強さを実証したと公表されています。
ボックスラーメン構造のようなユニット構造は、耐力壁が存在しないため比較的揺れが大きいため、室内にいると家具が激しく動いてひとたまりもないように思えます。
阪神淡路大震災の2.2倍実験では、外壁が外れたり窓サッシが脱落して割れてしまっていますが、そもそもセキスイハイムの構造は、まず外壁で地震力を吸収しその耐えうる領域を超えると外壁が外れ、次に構造体の鉄骨ラーメンで耐えるという考え方になっているため、これは計算通りの結果になります。
ミサワホーム
ミサワホームは、1997年に東京大学と共同で業界初となる3階建て実大振動実験を行っています。
今から20年以上も前になりますが、未だに公式ホームページに実験について掲載されています。
阪神淡路大震災相当の揺れでは内装、構造ともほとんど損傷がなかったといいます。
(引用:ミサワホームHP)
2004年には明治大学と共同で大林組施設で2階建て実大振動実験を実施。
阪神淡路大震災の2倍相当の地震波を含む13回連続の大地震、のべ39回の加振にも内装・構造ともに目立った損傷はなかったといいます。
↓↓ホームページ上では実験動画が一部見ることができます。
https://www.misawa.co.jp/kodate/kodawari/mgeo/
この実験で制振装置「MGEO(エムジオ)」を採用した建物の変形量はわずか8.2mmと一般的な鉄骨ブレース構造の約1/8になるとのこと。
ただし、一般公開されている実験レポートからは、実験用に制振装置が必要枚数以上に装備されているのではないか、という見解もあるようです。
(引用:ミサワホームHP)
パナソニックホームズ
大林組の実験施設にて2階建て住宅の実大振動実験を実施。
パナソニックホームズは住宅メーカーで唯一、振動台の限界加振である阪神淡路大震災の4.3倍という想像を絶するような揺れにも挑戦しています。
大地震57回、中地震83回の計140回の加振にも構造体には損傷がなかったと公表されています。
三井ホーム
『震度7に60回耐えた家 』というキャッチコピーがインパクトのある三井ホームの実大振動実験。
テレビCMでも耐震実験の様子が流れていたのが印象的です。
ツーバイフォーの三井ホームは、外壁全体で地震エネルギーを分散して揺れを抑えています。
トヨタホーム
2008年に大林組施設で実大実験を実施しています。
震度6以上の大地震を17回、トータル90回の加振にも「構造体には損傷なし」。
一条工務店
「夢の家 I-HEAD構法」では2002年に実大実験が行われています。
阪神淡路大震災の1.5倍、阪神大震災クラスを10回以上加えるも建物の被害はほとんどなかったと公表しています。
(変形量、詳細結果等は不明)
(引用:一条工務店HP)
2015年には、「E-ディフェンス」にて『2階建て2×6』、『3階建て2×6』、『木造軸組』など7種類の建物で大規模な実験を実施。
阪神淡路大震災、東日本大震災、新潟中越沖地震、南海トラフ想定地震波など、さまざまな種類の地震の揺れを再現して加振。
全ての建物が想定外の地震にも耐えることができたと公表していますが、内装・外装・構造の破損状況に関しては、公開されていないので不明です。
ただし建物の気密性に関しては、実験後も高い状態を維持していたということから、大きな損傷はなかったということも考えられます。
(引用:一条工務店HP)
まとめ
実大振動実験には、実験する建物の仕様には決まりがなく各社それぞれのため、横並びで比較検討するのは困難です。
しかし実験映像や公表結果を見比べてみると、揺れの大きさや損傷具合など、各社で違いは感じ取れる部分はあります。
本記事で紹介しているような大手メーカーでは、大地震にも簡単に倒壊するような家はないと思いますが、繰り返す余震にも限りなく損傷が少ないメーカーを選ぶことができたら、より一層安心できるお住まいになることでしょう。
セキスイハイム「快適エアリー」のデメリットとは?
セキスイハイムといえば全館空調システムの『快適エアリー』が有名です。
高性能フィルターによって花粉、粉塵、PM2.5の他、様々な有害物質が家に入ってこないようにし、夏は冷房、冬は暖房が家じゅう効いていて快適な室内環境を実現します。
さらに1日最大40Lもの除湿機能もあり、夏のムシムシ感を抑えることができます。
そんな非の打ち所がない空調システムとも思える『快適エアリー』には、いくつかのデメリットが存在し、それによって採用を見送るひとが少なくありません。
本記事では、快適エアリーのデメリットをご紹介いたします。
快適エアリーについて
快適エアリーはセキスイハイムオリジナルの全館空調システムです。
冬場には『あったかハイム』と謳って、CMで頻繁に宣伝しているのを見たことがある方も多いかと思います。
全館空調とは1〜2台の空調設備で冷暖房をまかない、家じゅう温度差が少なく年中快適に過ごすことができる空調システムをいいます。
《関連記事》
↓↓【快適エアリーの全てがわかる動画】
快適エアリーのデメリット
実際にお客様からの評価にもある、快適エアリーのデメリットについてご紹介します。
床のグリル
快適エアリーは、床下にある空調ユニットからフローリング上にある『吹出グリル』にダクトを通じて空気を供給しているシステムです。
別途設けられた『床ガラリ』からは、冬場特に冷える足元からじんわりと部屋を暖めてくれます。
このグリルやガラリは、部屋の中でも存在感があって見た目が不評なのです。
インテリアにこだわりがある人なんかは、こういったグリルが床面にあること自体、NGで敬遠されます。
また、小さい子どもがいるご家庭では子どもが飲み物をこぼしたりしないかが心配ですし、部屋の模様替えやリフォームにも多少影響があるかもしれません。
手入れが大変
床面にある換気と空調を行うグリルは、定期的に清掃する必要があります。
グリルカバーを外してフィルター掃除を1〜2週間程度に1度という頻度。
このグリルは1階と2階合わせて数カ所あるため、どうしても掃除の手間が掛かってしまいます。
全館空調はフィルター掃除を怠ると性能や空調効率がどんどん低下してしまうため、こまめなお手入れは必須です。
【吹出・吸込グリルのお手入れ】
(出典:セキスイハイムのオーナーサポートより)
リモコンが掃除のタイミングをお知らせしてくれますが、1〜2週間に1回フィルター掃除を推奨しています。
セキスイハイムのオーナーサポートサイトには、各種グリルの清掃方法を丁寧に解説されています。
これを見る限りはなかなか大変な作業だと思いませんか?
基本的にはこれが2〜3週間に1度は必要になるといわれます。
掃除が苦手だったり面倒な方や、忙しい共働き夫婦では適正な維持管理が難しい場合も考えられますね。
災害時の不安
セキスイハイムの全館空調では、床下空間に空調ユニットやたくさんのダクトが存在しています。
(出典:セキスイハイム九州HP)
近年、記録的な豪雨や台風、土砂災害など全国各地で異常気象が起こっていますが、床上や床下浸水の可能性がある地域では特に注意が必要です。
床下に浸水するようなことになれば、機械類が壊れてしまうことも考えられます。
現に床上浸水したセキスイハイムの快適エアリーが壊れてしまった家もあるそうです。
自然災害では保証は適用外なので、自腹で修理するか保険で直すことになります。
災害があったような場所では、すぐには対応してもらえないことも考えられるため、空調が全く使えなくなるのは、猛暑時など大きなリスクともなりえます。
まとめ
全館空調としては、多くの建築実績を持つセキスイハイムの快適エアリー。
ご紹介したデメリットも理解しながら、それを超えるメリットを感じて採用する方も当然たくさんいらっしゃいます。
その他の意見としては、『電気代が高い』や『冬場の乾燥』などネット上でも飛び交っていますが、実際に住んでいる人の意見を聞くことが一番かと思います。
セキスイハイムの展示場へ行き、入居宅の見学ができる機会があれば、積極的に参加してみて快適エアリーの感想を直接聞いてみてはいかがでしょうか。
《関連記事》
積水ハウスの制振構造システム「シーカス」は有効なの?
積水ハウスのオリジナル制振構造システムである『シーカス(SHEQAS)』
地震の振動を熱エネルギーに変えて吸収する役割を果たしており、建物の揺れを最小限に抑えダメージを軽減、地震後も安心して住むことができるといいます。
この「シーカス」は数年前まではオプション仕様でしたが、現在はほとんどの商品で標準採用されています。
シーカスを採用している積水ハウスの構造は、本当に安心で安全な構造なのでしょうか?
鉄骨ブレース構造
(出典:積水ハウスHP)
積水ハウスの主要商品は鉄骨造で、鉄骨軸組工法になります。
軸組工法とは、構造体が柱と梁で構成されていて、必要な箇所には耐力壁と呼ばれる、地震の力を受け止めるための構造体が組み込まれています。
木造在来工法では筋交いという「X型」の耐力壁がメインになっていますが、積水ハウスは「ブレース」と呼ばれる鉄の斜め部材で、地震力をブレースが引っ張られることで吸収し、柱や梁などの主要構造体の損傷を防ぎます。
シーカスが開発された経緯
震度5程度までの中地震には、ブレースが引っ張られることで部材の損傷を防ぎますが、震度6〜7の大地震となるとブレースが伸びきってしまう「スリップ現象」が起きてしまいます。
伸びきってしまったブレースは、ターンバックルで締め直すことで元の状態に戻りますが、家の壁を外すか内壁を壊さなければなりません。
阪神淡路大震災で被災した積水ハウスの家は、未だブレースが伸びきったままになっているところもあるようです。
震災を機に大地震にはブレースだけでは不十分であると、積水ハウスは制振構造の開発を始めたというわけです。
シーカスは有効なのか
積水ハウスが公開している実大住宅の振動実験を見てみましょう。
【SEKISUI HOUSE GLOBAL】Technology2
動画のサーモグラフィーを見てみると、シーカスフレームがしっかりと地震による揺れを熱エネルギーに変換して吸収しているのがよく分かりますね。
シーカスの導入によって地震による変形量は、ブレースのみの状態に比べて1/2に軽減されます。
隣接しているブレースにも着目してみると、地震エネルギーを引っ張り変形することで吸収しています。
積水ハウスのユニバーサルフレームシステムは、あくまでブレースがメインで地震の揺れを受け止め、シーカスは補助的に揺れをさらに軽減するという考え方です。
大きな地震を受けた建物は、ターンバックルでブレースを締め直すという『補修を前提とした構造』であるといえます。
建物の規模にはよりますが、ブレースは1棟当たり数十箇所設けられているので、震災後に1棟1棟修復するというのは現実的にかなり厳しいでしょう。
また高評価の外装材『ダインコンクリート』を採用すると、ブレースの点検及び補修をするには、外壁は外せないため内壁を剥がす必要があります。
そうなるとクロスや壁の補修を要し、修理・点検費用は施主にとってかなりの負担になってしまうことが予想されます。
まとめ
シーカスの採用により大きな地震にも、簡単には倒壊するような恐れはないように思えます。
ただしブレースが機能しなくなるような自体になれば、建物大きな損傷を受けるリスクは残ってしまう構造です。
地震はいつどこでどんな規模が発生するか分かりません。
ハウスメーカーによって考え方がそれぞれ違うため、よく比較検討して選んでください。
ペアローンのメリット・デメリット
近年、共働き夫婦が多くなっているということもあり、夫婦それぞれで住宅ローンを組むという『ペアローン』の採用が増えています。
ペアローンの最大のメリットは、住宅ローンの借り入れ可能金額を増やすことができるため、希望の土地や建物のグレードなど選べる幅が大きく広がります。
他にもメリットがあるペアローンですが、知られざるデメリットも存在します。
今回の記事では、現役住宅営業マンも私が『ペアローン』のメリット・デメリットを簡潔にご説明いたします!
《もくじ》
ペアローンとは?
ペアローンは、夫と妻がそれぞれでローンを契約する方法をいいます。
そのため住宅ローンの契約に必要な契約書の印紙代や、事務手数料がそれぞれ必要になります。
また債務者がローン返済中に死亡、又は高度障害状態になってしまったときにローンを弁済する、『団体信用生命保険』も夫婦それぞれ加入することになります。
ペアローンのメリット
ペアローンのメリットは大きくは2点あります。
借り入れ金額を増やせる
夫のみの収入では希望通りの住宅ローンが組めず、買いたい物件があっても買えないということがあります。
しかし妻にも安定した収入があれば、ペアローンの利用で借入額を大きく伸ばすことができるのです。
《例》
夫:年収400万円
妻:年収300万円
夫のみでは概ね2800万円ほどの借り入れが上限となるところ、妻が2000万円借り入れ可能となれば、夫婦で最大4800万円と大きな借入れが可能になります。
夫の2800万円では土地から購入して一戸建ては厳しい場合もありますが、ペアローンであれば選べる土地やハウスメーカーの幅も広くなって、より納得のいく家づくりを実現することができるかもしれません。
住宅ローン減税を最大限活かせる
もうひとつのメリットは、住宅ローン減税(控除)の恩恵を夫婦で最大限活用することが可能です。
住宅ローン減税とは、住宅ローンの年末残高の一定割合に相当する金額を、毎年支払う所得税や住民税から控除してくれるというものです。
一般住宅の上限は4,000万円、認定住宅(長期優良住宅、認定低炭素住宅)の上限は5,000万円の1%が控除限度額になります。
その金額が所得税から戻ってくる(控除される)金額で、年末残高の1%よりも所得税額の方が少なければ、残りの部分が住民税から差し引かれます。
ペアローンであれば住宅ローン減税も夫婦それぞれで受けることが可能です。
《例》夫:年収500万円 、妻:年収300万円、扶養家族(子供1人)
『夫のみで4000万円』の住宅ローンを組む場合、10年間の控除額の合計241万円となります。
4000万円の借入れを、『夫2500万円』、『妻1500万円』のペアローンで組んだ場合、夫の控除額213万円、妻の控除額127万円、合計340万円と夫単独でローンを組むより100万円も控除額が増えました。
ペアローンにするだけで100万円が増えるならメリットは大きいと思います。
↓↓こちらで住宅ローン減税のシミュレーションができます。
ペアローンのデメリット
団信はそれぞれで加入
ペアローンでは、団体信用生命保険(以下、団信)に夫婦それぞれ加入する必要があります。
団信とは、融資を受けて返済途中に返済者が死亡あるいは高度障害状態になった場合、保険金でローンの残額が返済される生命保険です。
夫のみで住宅ローンを組んだときは団信も夫のみの加入となるため、夫が死亡した場合などはローンがゼロになって、妻や子には住む家が残すことができます。
一方、ペアローンでは夫が死亡したとしても夫の分の住宅ローンがなくなるだけで、妻の分のローン返済はその後も続きます。
反対に妻が亡くなった場合も同じで、妻のローンは無くなっても夫のローンは残ってしまいます。
最近ではペアローンの団信によるリスク軽減のため、夫か妻のいずれかが死亡、または高度障害となった場合でも、ローン残高が全てゼロになります。
例えば、三井住友銀行の商品で『クロスサポート』というものがあります。
これは連帯債務型でペアローンではなく、ローンの契約自体は1本ですが、夫婦の収入合算と住宅ローン減税もそれぞれ受けることができます。
それに加えて団信は、夫婦いずれかが死亡または高度障害になったときに適応されローン残高がゼロになります。
実行金利に+0.18%上乗せすることが条件になります。
月々3,000円程度の増額支払いで、ペアローンのリスクに対応できるということは、長期間に渡る住宅ローン返済の安心材料として、安いと感じる方も多いのではないでしょうか?
仕事ができなくなる
単独でローンを組んだ場合も同様ですが、団信適用外の病気になってしまい仕事ができなくなったり、自己都合で退職した場合などには支払いができなくなるリスクがあります。
女性は出産や育児等で仕事を辞めざるを得ないことになる可能性もあり、妻のローン支払いを夫がひとりで抱えるのは家計にかなりの負担が掛かります。
また妻の分のローンを夫が支払うということ自体が夫婦間贈与とみなされ、贈与税が課せられる可能性もあるので注意が必要です。
まとめ
ペアローンのメリット・デメリットについてご理解いただけましたでしょうか。
今や共働き世帯が60%超える世の中。
ペアローンの採用率も20%前後まで増えているといわれています。
上手にペアローンを利用することで、より満足な家づくりができると思います。
ただしペアローンでたくさん借りれるとはいえ、無理な資金計画は禁物です。
安心できる資金計画を立てるため、まずは家計のプロであるファイナンシャルプランナーにライフプランの相談をしてみるのがオススメです!
営業マンに騙されるな!年収からみる住宅ローンの最適な金額とは?
住宅展示場に行くと、建築費や住宅ローンの借り入れなどの資金計画について、営業マンからアドバイスを受けると思います。
丁寧にいろいろと教えてくれる親切な営業マンがこういいます。
『銀行さんは返済比率35%くらいは貸してくれます。今は金利が低いから、みなさんだいたいご年収の7〜8倍、多い方では9倍や10倍まで借りてますかね。◯◯様もこんなにも借りれますよ!』
営業マンはなるべく高く買って貰えるようあなたの予算を引き上げるために、このような営業トークをします。
あなたはそれを聞いて、『他の人も結構たくさん借りてるんだ。今は金利が安いからそれが普通なのね。』と安心してしまうかもしれません。
でもちょっと待ってください!!
住宅ローンを借りる前にかならず知っておくべきことがあります。
それはあなたが『借りられる額』と『返せる額』というのは全く違うということです。
営業マンのいいなりになって無茶なローンを組むと、住んでからローン地獄であなたの生活を圧迫しかねません。
今回の記事では、あなたの家庭の世帯年収から本当に安心できる住宅ローンの金額を、現役住宅営業マンのわたしがご説明いたします!
年収の何倍が安心?
住宅ローンの借入額は、よく「年収の7倍まで」というのをあなたも聞いたことがあるかもしれません。
これは果たして本当なのか?根拠があるのか?
詳しく検証してみましょう。
多くの銀行は年収に対する『返済比率』を年収400万円未満は30%、年収400万円以上は35%と設定しており、この返済比率に当てはめて借り入れ可能額を算定します。
『返済比率』とは『年間負担率』とも呼ばれ、年収に対する年間返済額の割合をいいます。
(例)年収500万円の場合、年収の35%である年間返済額140万円、月々支払い145,833万円までは住宅ローンの支払いに充てられると判断。
各年収の最大年間返済額は以下の通りです。
年収 | 返済比率 | 年間返済額 | 月々支払い額 |
300万円 | 30% | 90万円 | 75,000円 |
400万円 | 35% | 140万円 | 116,666円 |
500万円 | 35% | 175万円 | 145,833円 |
600万円 | 35% | 210万円 | 175,000円 |
700万円 | 35% | 245万円 | 204,166円 |
800万円 | 35% | 280万円 | 233,333円 |
900万円 | 35% | 315万円 | 262,500円 |
1000万円 | 35% | 350万円 | 291,666円 |
住宅ローンの審査には、『審査金利』という金利で算定され、実際に住宅ローンで適用される『貸出金利』より高めに設定されていることが一般的です。
では年収500万円のひとはいくらまで借りられるでしょうか。
仮に審査金利3%とすると、3,780万円まで借り入れができます。
年収の7倍を少し超えるくらいになりますね。
月々の支払いは、貸出金利が適用されるので『変動金利0.725%』とすると、月々は101,928円の支払いとなります。
各年収の月々支払いは以下の通りです。
年収 | 借入可能額 | 月々支払い額 |
300万円 | 1,940万円 | 52,312円 |
400万円 | 3,030万円 | 81,704円 |
500万円 | 3,780万円 | 101,928円 |
600万円 | 4,540万円 | 122,421円 |
700万円 | 5,300万円 | 142,915円 |
800万円 | 6,060万円 | 163,408円 |
900万円 | 6,820万円 | 183,902円 |
1000万円 | 7,570万円 | 204,126円 |
(金利0.724%、35年返済で算定)
余裕をもって返せる額としては、返済負担率25%以下に抑えることをオススメしています。
上記の表から、年収500万円であれば年間返済額が1,223,136円となります。
これを年収で割ると返済負担率24.46%となり、25%以下に抑えることができていますね。
つまり、審査金利で住宅ローン借り入れ額を考えることが安心できるひとつの目安となるので覚えておくと良いでしょう。
借りられる額のワナ
さて、営業マンがあなたの年収から借入額を算定した結果、購入物件に対してローンの額が足りないと判断した場合はこんな提案をしてくるでしょう。
『審査金利が低い銀行もあるので、そちらで計算してみましょう!』
では、審査金利が低いとどうなるのでしょうか?
一般的に審査金利は3〜4%が多いのですが、2%程度や中には1%台という銀行も存在します。
もっとも有名なところで『フラット35』という、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する最長35年の全期間固定金利住宅ローンがあります。
フラット35は審査金利に貸出金利が適用されるのが特徴的です。
具体例をもとに説明します。
年収500万円で審査金利1.39%で計算すると、なんと4840万円という年収の9倍以上の借り入れができてしまうのです。
各年収の借入可能額と月々支払い額は以下の通りです。
年収 | 借入可能額 | 月々支払い額 |
300万円 | 2,490万円 | 74,905円 |
400万円 | 3,030万円 | 116,419円 |
500万円 | 4,840万円 | 145,599円 |
600万円 | 5,810万円 | 174,779円 |
700万円 | 6,780万円 | 203,959円 |
800万円 | 7,750万円 | 233,139円 |
900万円 | 8,720万円 | 262,319円 |
1000万円 | 9,690万円 | 291,499円 |
(金利1.39%、返済期間35年で算定)
先ほどの審査金利3%に比べると、段違いに借入可能額が増えているのがわかります。
営業マンはこのようにして、『返済比率が35%以内におさまっているので大丈夫ですよ!』とあなたの背中を押してきます。
しかしこれはあくまで『借りられる額』であり、『返せる額』とは異なります。
年収の9倍を超えるようなローンは、オーバーローンと言わざるを得ません。
年収500万円のひとの手取り収入は、平均で約400万円、月の給与で24〜25万円です。
手取り収入から考えると40%以上が住宅ローンの支払いで消えてしまう計算になりますので、かなり無謀だといえます。
しかし営業マンの中には、平気でこのような提案をして、あなたの予算を上げようとしてきます。
お客様思いの営業マンであれば、無理な資金計画はオススメしないでしょう。
このことを知っておけば、本当に誠実な営業マンを見定めることもできますね。
ちなみにフラット35は決して悪い方法ではなく、借入額を増やすには非常に有効なのです。
夫が単独でローンを組む場合で、妻にも収入があるとき、夫だけの収入で考えると多少オーバーローンでも、妻の収入も考慮すると無理なく返済できるということもあります。
まとめ
年収から住宅ローンの借入額の目安について説明しました。
実際には各家庭ごとに家族の人数も違いますし、収入や支出もそれぞれ違うので、あなたの家庭にとって最適な住宅ローンの借入額は一概にはわかりません。
そんなときはファイナンシャルプランナーに相談することをオススメしています。
ファイナンシャルプランナーとは、お金に関する幅広い知識を持った『お金のプロ』です。
人生のイベントごとにどんな支出があって、どのように資産形成をしていけるか。
また住宅ローンはどれくらいまでに抑えると安心かということをライフプランを作成しながらアドバイスがもらえます。
各ハウスメーカーで提携しているファイナンシャルプランナーは、無料で相談受け付けていることが多いので、まずは相談してみて家計を分析することから始めてみてはいかがでしょうか。
住宅ローンが通らない?金融機関はあなたのココを見ています。
家の購入にあたり多くの方は住宅ローンを利用することかと思います。
わたしは現役の住宅営業マンとして、日頃から多くのお客様から住宅ローンの相談を受け、最適な選択をしてもらえるようアドバイスをしています。
しかし条件によっては誰もが希望通りの金額が借りれなかったり、最悪の場合はどこの金融機関でも審査が通らない、なんて人も少なくはありません。
なぜそのようなことが起こるのでしょうか?
今回の記事では、知っておきたい『住宅ローン審査』について、基本的な知識をご説明いたします!
住宅ローンの審査
まずは住宅ローンを貸し付ける銀行などの金融機関は、どのように審査をするのか。
金融機関は、借りた人がお金を滞りなく【返済する能力】と、万が一返済できなくなったときにお金を【回収することができるか】ということを主に審査します。
能力とは、『年収』と『勤め先』で確認します。
返済能力について
会社員の場合は、勤めている会社からの毎月の給与とボーナスの年間の税込合計である年収から、あなたが住宅ローンの返済に充てることができる金額を判断します。
固定給は毎年ある程度決まった収入となりますが、歩合給の割合が大きい会社員は、収入が不安定となる可能性があると見られ、借り入れが伸びないこともあります。
勤め先については、会社の規模や業績を確認し、ローン返済中に倒産等のリスクを判断します。
大手企業で数十年続いている会社であればよっぽどのことがない限り問題ないですが、中小企業で業績不振の会社に勤めている場合などは、借り入れが厳しくなる可能性もあります。
公務員は倒産ということが基本的にありませんので、審査はもっとも有利となります。
会社経営者や個人事業主など自営業者といわれる方については、その事業で『安定した収入が継続的に望めるか』ということを判断します。
会社員は前年の源泉徴収票によって収入の証明ができるのに対して、自営業者は直近3期分の『所得』を見られるため、確定申告書や決算報告書の提出を求められます。
その中で赤字の期があると安定性に欠け、継続的な収入が見込めないと判断されて融資が受けれないことがあります。
自営業者で節税のため所得を低く申告している場合も、希望の借り入れができないことがありますので注意が必要です。
担保について
もう一つは担保価値についてです。
銀行はお金を貸した相手が返済できなくなったら困るので、融資したお金を回収する手段として不動産を担保にします。
具体的には土地と建物を競売にかけて、その売却資金によって回収するという方法になります。
土地と建物の資産価値が低ければ、回収できる額も少なくなるため、その不動産の価値に見合った額として希望が通らないことも考えられます。
市街化調整区域で新築する場合など、比較的土地の資産価値が低くみられることがあります。
住宅ローンが組めない?
住宅ローンを借りるために、他に2点重要な情報として、『健康状態』と『個人信用情報』があります。
これらに問題があると最悪の場合、住宅ローンを組むことができない可能性があります。
団体信用生命保険
住宅ローンの返済は長期間に渡るため、その返済中に債務者が死亡したり所定の高度障害となり働けない状態になってしまうことも考えられます。
ローンが残された家族の生活を脅かさないよう、ほとんどの金融機関では『団体信用生命保険(団信)』の加入を義務付けています。
債務者に万が一のことがあった時には、この保険金でローンを完済するための生命保険になります。
団体信用生命保険に加入ができないと住宅ローンを組むことが厳しくなってくるため、大前提として健康であることが条件です。
大きな持病があったり、病気による手術を受けているなど、条件によっては保険に加入することができず、住宅ローンを組めないということもあるのです。
団体信用生命保険には告知義務があり、申込書兼告知書に『医師による治療や投薬を受けているか』や『病気による手術や治療・投薬を受けているか』など告知項目に答える必要があります。
告知項目に該当することがあっても、病気が完治していたり、安定していて大きな問題がないことを証明できれば、十分加入することはできます。
証明するには医師の診断書を一緒に提出することが求められますので、その都度医師に相談してください。
注意点としては、告知義務違反は絶対にしないこと。
病気を隠して嘘の告知をすると、万が一のことがあったときに保険金が支払われず、残された家族がローンを抱えて苦しむことにもなりかねません。
通常の団信に通らない場合は、団信の加入義務がない住宅ローンや、条件が軽い『ワイド団信』という生命保険もありますので、諦めず他の方法を考えることもできます。
個人信用情報
住宅ローンを組む人は、毎月決まった期日までにきっちりと返済できるか、ということを個人信用情報によって判断されます。
個人信用情報とは?
債務者の「氏名・年齢・性別・生年月日・住所」は勿論のこと、職業や年収、現在の借入れ金額、過去の返済履歴などの個人情報が掲載され、各金融機関で共有しているものを言います。主にローンやクレジットカードなどの申込みがあった場合に、その人物が社会的に信用できる人物であるかどうかを判断するために利用されています。
金融機関は『個人信用情報機関』からあなたの信用情報を閲覧して審査を行います。
住宅ローンの審査でほぼ通らない状態は、『ブラックリスト』に載ってしまっている場合です。
過去にクレジットカードの支払いを3ヶ月以上の遅延したり、1〜2ヶ月の支払遅延が何度もあると、事故情報のひとつ『異動』という、いわゆるブラックという情報が記録されてしまいます。
この異動があると金融機関としては、返済能力に不安があると判断したり、社会的信用が低いとみなして審査を通しません。
近年、携帯電話端末の機種代を分割払いすることが多くなっていますが、携帯料金を滞納してしまうと分割払い分も同時に滞納しているとみなされ、ブラックリストに載ってしまったという事故が増えているそうです。
機関によって多少の違いはありますが、一度ブラックリストに載ると、完済してから5年間は記録が残ってしまいます。
信用情報は、各機関で情報開示を請求することができるので、なにか心当たりがあったりと、不安な方はあらかじめ一度照会してみることをオススメします。
主にクレジットカード会社の金融取引状況の確認
主に消費者金融の金融取引状況の確認
銀行及び銀行系カード会社の金融取引状況の確認
まとめ
今回は住宅ローンの審査でみられるポイントについて説明しました。
しかしローンの審査には数々の例外があったり、ブラックリストに載っていたとしても、建築費の総額に対して、自己資金(現金)比率が高いなど、条件によっては住宅ローンが通ったというケースもあります。
審査が甘い銀行で通ったというケースもあります。
有名どころでいうと、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する『フラット35』は住宅ローンの審査が甘いです。
フラット35は審査が甘いだけではなく、年収の10倍近くまで借りることができたお客様もいます。
住宅ローンはすんなり通る人もいれば、なかなか希望通りにいかず不安になる方もいるとは思いますが、諦めなければきっと道があるはずです。
残念!注文住宅で『つけて後悔した』オプション5選
注文住宅でつけて良かったオプション、というのはよく聞く話なのですが、反対に「つけなくて良かった」や「つけて後悔している」という話は、普段あまり聞くことがありません。
せっかく追加料金を支払ってオプション仕様にしたのに、全然使わなかったり後悔なんてしたくないですよね。
でも住んでみて使ってみないとなかなか判断しづらいと思います。
今回の記事では、現役住宅営業マンのわたしが、施主様の意見をもとに『つけて後悔したオプション5選』を紹介いたします!
つけなくても良かったオプションは?
では、ひとつずつ紹介していきたいと思います。
床暖房
(引用:http://www.keiyogas.co.jp/home/kiki/yukadan/)
冬場の寒さを足元から暖かく和らげてくれる床暖房は、採用される方が多いオプション設備の代表格です。
一般的には『電気式』と『温水式』があり、『電気式』は電気カーペットのように床の表面が暖かくなるタイプで、『温水式』は温水を循環させ、輻射熱の効果で室温も上げることができます。
「床暖房をつけて後悔した」といわれる理由として、電気代やガス代が高いということがあります。
エアコンのランニングコストは、1日8時間使用した場合で月の電気代が約5,000円。
電気式床暖房は、1日10時間使用で約13,000円、ガス温水式床暖房で約8,000円。
(条件:12畳ひと間、参照サイト:https://enepi.jp/articles/180)
光熱費が気になる方にとっては、床暖房の光熱費が高くついてしまうため、なるべく使わないようにしているそうです。
床暖房の初期投資は、設置箇所や面積によりますが50〜80万円と決して安くはありませんので、導入は慎重に考えたいところ。
しかし床暖房は光熱費が多少高くついたとしても、使用するのは冬場の数ヶ月間のことであり、光熱費負担以上の快適性が評価されています。
導入するかどうか迷った時には、まずはショールーム等で実際に床暖房を体感するのがオススメです。
あなたのお住まいの近くに体感できるショールームがあるか、住宅会社に確認してみましょう!
食器洗乾燥機
(引用:https://enepi.jp/articles/452)
食器洗乾燥機は、一般的に手洗いよりも節水効果が高いといわれています。
省エネルギーセンターの『家庭の省エネ大辞典』によると、手洗いで食器を洗った場合、年間のガスと水道の使用料金は22,080円。一方、食器洗い機を使用した場合の年間の電気と水道の使用料金は14,020円だそうです。
食器洗い機を利用したほうが、なんと年間で8,060円も安くなることに。
上記の試算は、冬場40度のお湯で手洗いしたという条件があります。
真冬に冷水で手洗いはなかなか辛くてできませんよね。
「食洗機をつけて後悔した」という話を聞くのは、夫婦二人住まいなど家族の人数が少ない場合に多いです。
二人分の食事では使用する食器の量も少ないので、手洗いのほうが簡単で食洗機を使うまでもないとのこと。
水光熱費が安くなるとはいえ、初期投資に10万円以上掛かるので、使わないならつけなかったら良かったと思いますよね。
また、反対に家族の人数が多い場合、深型の食洗機でも食器の量が多いので入りきらずに、手洗いと併用しているというお話しも聞きます。
食器の量が多い家庭では、ドイツ製『Miele(ミーレ)』の食洗機がオススメです。
(引用:https://casabrutus.com/design/51085)
フロントオープン式なので食器が入れやすく、鍋など大きな調理器具も洗えて洗浄力も高いです。
日本製は引き出し式が多いので、使い勝手や容量を重視するなら検討のうちに入れてはいかがでしょうか。
造り付け家具
(引用:http://www.woodone.co.jp/)
新築するならタンスなどの『置き家具』ではなく、壁面や床に固定する『造り付け家具』にしたいというご要望もたくさんいただきます。
造り付け家具は、設置したい箇所にぴったりと納まって見た目も良く、地震で倒れてしまうリスクもかなり低いので安心できます。
その分、価格は同等の置き家具に比べて高額になるかと思います。
造り付け家具は基本的に固定してしまうので、部屋の模様替えなどレイアウト変更が容易にできません。
(引用:http://sumai.panasonic.jp/)
テレビボードを造り付けにして、住んでいるうちにテレビの位置を変更したいと思ったときに、移動できずに諦めたという事例もあります。
将来的に家具を移動したり模様替えをする可能性があるならば、簡単に移動できる置き家具を選ぶと良いでしょう。
浴室暖房乾燥機
(引用:https://www.tokyo-gas.co.jp/index.html)
浴室暖房乾燥機は、暖房・乾燥・換気・送風などの機能が一体化されたもので、使っている家とほとんど使っていない家に分かれています。
使っている家は、梅雨や花粉の季節に洗濯物を外で干せないため、浴室で乾燥機能を使用したり、冬場に予備暖房をしておいてヒートショック防止にしています。
浴室暖房乾燥機はモノによってピンキリですが、設置に10〜20万円かかり電気代も使用頻度によっては結構かかります。
光熱費を気にしてあまり使っていなかったり、基本的に室内干しをしないという家庭では浴室暖房乾燥機をつけなくて良かったという声が挙がっています。
ガス温水浴室暖房乾燥機の『カワック』に加えて、自宅でミストサウナが楽しめる『ミストカワック』が一時期人気が出ましたが、こちらもミストサウナ機能を頻繁に使うとガス代が跳ね上がってしまって、「使用していたのは最初のうちだけ...」というご家庭もあります。
電動物干し
(引用:http://sumai.panasonic.jp/interior/miriyo/hoshihime/)
雨の日や花粉の季節など洗濯物を外に干せないとき、室内干しをしている家庭はかなり多いと思います。
そんなときに便利な設備が、天井吊り下げ型の室内物干しです。
室内物干しには竿が一体になっていて、専用の操作棒を使って自分で上げ下げする『手動タイプ』と、リモコン上げ下げする『電動タイプ』があります。
この電動タイプを採用して「電動にしなくても良かった」という声をたまに聞きますが、その理由として価格と操作性にあります。
電動タイプは手動タイプのなんと3〜4倍以上の価格設定で、竿が2本タイプは定価で15万円近くもするかなり高額オプションです。
リモコンで操作してみると、竿を昇降させる動きが非常にゆっくりなので、最下点までおろし切るのに少し時間がかかります。
手動であれば割とスムーズに上げ下げできるため、大きな値段差のわりには操作性の悪さに不満を感じる方が少なくありません。
もちろん電動は、お年寄りなど手動で上げ下げすることが大変な方にとっては、ぴったりと当てはまるアイテムかもしれません。
まとめ
注文住宅では打ち合わせを進めていると、担当者から良いモノを見せられて、「あれも欲しい!これも欲しい!」と次から次にオプションを追加してしまい、最終的に予算オーバーしてしまったとういことがよくあります。
採用する前に、そのオプション設備があなたの家庭で『本当に必要なものなのか』ということを冷静に判断するべきです。
迷ったときは即決せずにひと晩よく考えてみましょう!
※本記事はお客様からの意見をまとめたものなので、最終的にはご自身でご判断ください。
《関連記事》
効果抜群!注文住宅でリビングを広く見せる方法5選
こんにちは、現役住宅営業マンのケイです。
リビングは住まいの中で、家族みんなが集まってくつろげる、もっとも気持ちいい空間でありたいもの。
しかし、建築費や敷地の条件によっては、リビングを広くとりたくても物理的にとることができないことがあるかと思います。
広くとれないなら、少しでも『広く感じさせる』工夫をしたいところ。
今回の記事では、リビングをより広く感じさせる方法を、普段お客様に提案している事例をもとに紹介させていただきます!
窓を大きくする
窓があることで視覚的に空間を広く感じさせることができます。
窓の数を多くしたり、幅や高さを少しでも大きくとることで、リビングに開放感や奥行き感が加わります。
(引用:http://tateuri-option.com/living-shutter/)
こちらのリビングは出入り窓(掃き出し窓)がなく、窓も比較的少なめなので実際の畳数のわりに広さや開放感はあまり感じません。
(引用:https://fevecasa.com/fevematome/detail.php?id=533)
こちらのリビングはどうでしょうか?
壁一面に大きな窓がつらなっているため、非常に開放感があって同じくらいの畳数でもリビングがより広く感じられます。
このように壁面に対して、窓のわが多ければ多いほど、開放感が増してリビングを広く見せることが可能です。
【コーナー窓】
(引用:http://sfc.jp/ie/style/detail/1101?photo=999)
2面の壁に窓を連続してもうけた『コーナー窓』は、2方向に視界が広がり、さらに開放感があります。
(引用:http://sfc.jp/ie/style/detail/9201)
こちらは左右両側に大きな窓を作っていて、ものすごい開放感です。
ただし窓を大きくするということには、同時にデメリットも考えなければなりません。
ひとつは外部からの視界です。
リビングが道路に面していると、通行人などの視線が気になって、カーテンを閉めっぱなしになる恐れがあります。
せっかく大きな窓を取っても無駄になってしまいますよね。
レースカーテンをミラーカーテンにすることで、外からの視線はある程度カットすることはできます。
もうひとつは夏の日差しです。
夏のつよい日差しや西日は、窓を閉めていても容赦なく入ってきますよね。
窓の遮熱性能が上がっているとはいえ、熱の侵入の70%は窓からといわれています。
窓の面積が大きければ、そのぶん室温が上がるため冷やすための冷房費に影響します。
西日は特に強烈なので西側に大きな窓を取ることは、極力控えたほうが良いです。
吹き抜けをつくる
リビングを広く見せる手段として、『吹き抜け』をつくることはもっともポピュラーな方法です。
(引用:https://www.kenchikuka.co.jp/sakuhin/void/068/)
こんな大きな吹き抜けがあったら開放感抜群で最高ですが、現実的に事例としてはさほど多くはありません。
リビングを少しでも広くとりたいとお考えの方は、「吹き抜けはもったいない。」と思うのではないでしょうか。
たしかに吹き抜けにした面積分、2階の面積が減ってしまいますが、小さい吹き抜けをとることでリビングに開放感をプラスすることが可能です。
(引用:https://lifedesign-kabaya.co.jp/sxl/examples/v13.html)
こちらは2〜3畳ほどの吹き抜けがあるリビングの事例です。
吹き抜けを少しとるだけで、上部からの明かりがリビングへ落ちてきて、明るさと開放感が増すことによって、リビングを広く見せる効果があります。
天井を高くする
横に大きくできなくても、縦に大きく伸ばすことができます。
リビングの天井を高くすることもより広さを感じさせるには有効的な方法です。
(引用:https://inakagurashi.tatsumi.com/staffblog/2016/09/07/3351/)
吹き抜けほどではありませんが、一般的な天井高さのリビングよりも開放感があって広く感じます。
しかし天井高はどんな住宅会社でも自由に高くできるわけではありません。
天井を高くできないときは、『勾配天井』にすることがあります。
【勾配天井】
(引用:http://sfc.jp/ie/style/detail/1910?photo=1360)
2階が上にのっていない平屋部分であれば、屋根の勾配に沿って天井に勾配をつけることができます。
おしゃれで広がりも感じられて一石二鳥ですね。
床を下げる
上に伸ばすことができるなら下に伸ばす、つまり床を下げるという方法もあります。
一般的には『ダウンフロア』と呼ばれ、リビングを一段下げることで空間の広がり感とこもり感がプラスされます。
(引用:http://tagle.jp/house/diw00000160011)
さらにダウンフロアと高天井を組み合わせると、より一層天井が高く感じられて、開放感溢れるリビング空間が実現できます。
(引用:https://www.mokkotsu.com/shop/icocochi/house/20170822095210/23765)
家具の選び方
建売住宅を販売するときに、家具を置いていない状態のLDKに、ソファやダイニングテーブルの展示をした途端、LDKが狭く感じることがあります。
【家具を置く前のLDK】
(引用:https://yume-sumai.jp/wp/wp-content/uploads/2012/11/VAP9945.jpg)
それほどLDKに家具の存在感って大きいんですよね。
ゆえに背の高い家具を置いてしまうと、圧迫感があって空間が狭く見えてしまう恐れがあります。
(引用:https://manatopi.u-can.co.jp/life/160215_668.html)
ローソファーなど低い家具で統一することによって目線を下げ、空間を広く見せることができます。
また壁や天井やラグの色と、ソファなどの家具を同系色でまとめることで視覚的にも広く感じさせる効果が望めます。
まとめ
リビングを物理的に広くできなくても、様々な工夫によって広く見せることは可能です。
注意点として、紹介したそれぞれの方法は、住宅会社によって対応できる内容とできない内容があります。
例えば、木造住宅では構造上、壁一面の大開口をとることができなかったり、天井を高くすることができなかったりなど。
またほとんどがオプション等の追加費用が発生する内容です。
あなたがしたいと思ったことが検討している住宅会社で実現ができるのか?
また、予算的にも実現可能なのか?
この2点は特に住宅会社の担当者に確認しましょう。
ネットで簡単!一括見積り依頼の上手な利用方法を教えます!
「そろそろマイホームが欲しいな〜」
こんなことを思い立ったとき、あなたはどんなことから始めますか?
マイホームの購入は一生に一度あるかないかの大きな買い物。
失敗して後悔なんて絶対にしたくないですよね。
理想の家を建てるには、住宅に関する知識をつけるため、インターネットで情報収集をしたり、住宅展示場へ足を運んだり、カタログを請求したりと色んな方法があるとは思います。
そんな中でも現役住宅営業マンである私が、みなさまに是非オススメしたい家づくりの方法が、
『インターネットで間取りの作成や見積もりの一括請求』をすることです!
注文住宅の間取りと費用相場を比較|タウンライフ家づくりで注文住宅
【インターネットで一括依頼の三大メリット】
- 自宅にいながら複数の注文住宅会社より『間取り・資金計画提案書』を受け取ることができる。
- 大手ハウスメーカーから地元密着の工務店まで、一定の基準を満たした優良企業へ簡単に無料一括請求できる 。
- 間取りの参考になったり、気に入った住宅会社や担当者を見つけることができる。
注文住宅を検討し始めたばかりの方にオススメなのが、一括見積もり比較サイトの『タウンライフ家づくり』
今回の記事では、『タウンライフ家づくり』の特長と上手な利用方法を詳しくお伝えしたいと思います!
こんな人にオススメ!
インターネットでの一括見積もり依頼は、こんな方には特にオススメのサービスです!
- マイホーム購入を考え始めたばかりで何から始めたら良いか分からない。
- モデルハウスに行ってしつこい営業をされるのが嫌だ。
- 持っている土地にどんな家がいくらくらいで建てれるかを知りたい。
- 購入を検討している土地でどんな間取りの家が建てれるかを知りたい。
- 希望する条件の土地を探して欲しい。
- 仕事が忙しくて商談する時間ない。
- 色々な住宅会社をじっくり比較検討したい。
まだ少し将来のご計画というあなたにも、家づくりのファーストステップとして、あなたが理想とする家のイメージづくりや、早い段階で資金計画をしっかり立てることが、成功する家づくりの秘訣なのです。
ネットで見積り依頼のメリット
インターネットで見積もり依頼をするメリットをご紹介します。
間取りを作ってもらえる
注文住宅の醍醐味といえば、自由に間取りを考えれることですよね。
ひとつの敷地であっても、間取りは何通りも考えられる上に、「こんな家にしたい!」というあなたの希望が実現できるかどうかなども大変重要です。
ネットで一括見積り依頼は、自宅にいながら複数の会社から間取りの提案を受けることが出来るため、気軽にいろんなパターンの間取りのアイデアが得られます。
「こんな間取りの考え方があるんだ!」
「この動線はすごく便利ね!」
「こんな収納が欲しかったの!」
など、新たな発見や間取りの良いヒントがきっと見つかるでしょう。
注文住宅の費用がわかる
注文住宅の購入でもっとも大切と言っても過言ではないのが、無理のない資金計画を立てることです。
どんなに大満足の家が建てれたとしても、予算オーバーで支払いが苦しくなるようなことは絶対に避けたいですよね。
しかし資金計画をしっかりと立てずに勢いで購入してしまい、後悔している人が少なからずいるのが事実。
しかし、その点も安心!住宅ローンの月々支払いや必要な自己資金など、あなたに合った資金計画のアドバイスを受けることができます。
土地を探してくれる
土地を探して家を建てようという方は、住宅会社に土地探しも依頼することができます。
土地探しはなるべく住宅会社に依頼することをオススメしています。
その理由は、土地には「家を建てやすい土地・建てにくい土地」や「日当たり、風通しの良し悪し」など条件が様々なので、住宅会社は家を建てるのに適した条件の良い土地情報をお客様に提供できるからです。
ネットで一括依頼をすると、複数の住宅会社から土地情報が手に入るため、たくさんの情報の中から気に入った土地が見つかる可能性が高くなります。
本当に無料でプランや見積もりが届くの?
注文住宅を考える上で有益なサービスでありますが、同時にこんな疑問を持たれたかもしれません。
「本当に無料で間取りや見積もりがもらえるの!?」
「しつこい営業をされたり、後からお金を請求されたりするんじゃないの!?」
など、世の中そんなにウマイ話はないんじゃ?と不安が脳裏をよぎると思いますが...まずは安心してください!
現役営業マンの私にも『タウンライフ家づくり』を通じて、お客様から家づくり計画書の作成依頼を受けることがあります。
私自身、ホントに無料で間取りや見積もりを作成してお客様の手元に届くようにしていますし、もちろん契約を交わすまでは一切お金をいただくことはありません。
ただし!ここでひとつだけ重要なことを申し上げると、私は、
依頼を受けたお客様すべてには、間取りや見積もりをお届けしていません。
「...えっ?それってどういうこと!?」
ネットの評判や口コミを見てみると、
『依頼した住宅会社から何の音沙汰もない。』
『カタログが届いただけで、間取りや見積もりがもらえない。』
こんな声が実際に上がっています。
なぜなのか?これにはちゃんとした理由があるのです。
間取りや見積りが届かないワケ
実際に提案書作成の依頼をしようと内容を順に入力していきますと、依頼フォームの中に下記のような項目があります。
その他、間取り・資金作成でのご希望やご要望、ご質問などご自由にご入力ください。
「うーん、まだまだイメージがついていないし、面倒だから適当に書いておこう。」
恐らくこういうことを思っている方が多いのではないかと感じます。
営業マンがよく見る依頼内容として、この欄に「依頼主の希望や要望が空欄、又は詳しく書かれていない」場合です。
家族の人数、土地や建物の大きさ、LDKの広さなどはプルダウンで選択しますが、そのような断片的な情報だけでは間取りなんて作りようがないのが正直なところ。
簡単に、かつ気軽に依頼できてしまう分、情報が少なすぎるお客様が多くて、営業マンからすればどうしても真剣度が低いと判断してしまいます。
住宅営業マンも決して暇ではないので、競合多数の冷やかしっぽい依頼には「とりあえずカタログでも送って反応を見ようか。」という対応になりがちです。
インターネットで飛び交っている悪い口コミや評判の多くは、依頼のやり方に原因があったのですね。
逆に、依頼フォームに要望を詳しく記載して頂いているお客様には、真剣に家の購入を考えているお客様だと営業マンは思います。
したがって他社に負けない提案書を作るために、営業マンも真剣に考えます。
私は過去、タウンライフ家づくりから提案書の作成依頼を頂き、その後ご契約いただいた2軒のお客様は、今でも満足してお住まい頂いています。
では、具体的にどのように依頼するのが正解か?
それは記事の後半でご説明させていただきます。
(実際に私も依頼してみました!)
しつこい営業や電話はないの?
引越しの一括見積りをネットで依頼したことのある方なら経験があるかと思いますが、依頼直後より引越し業者からものすごい数の電話が来たかと思います。
引越し業界はとくに早いもの勝ちのようです。
同じように一括見積もり依頼をすると、たくさんの営業電話が来るのか?
これも心配な点かと思います。
結論から言いますと、しつこい営業電話は基本的にはありません。
住宅販売の営業電話なんかは、いまのご時世、携帯電話へはほとんど繋がらないですし、繋がってもまともに相手にされず時間の無駄となるため初めからやりません。
しつこい営業電話をするのは、売れない営業マンか新人営業マンのどちらかです。
売れている営業マンは、お客さんが寄ってきますので、しつこい営業電話はせずメールでのやり取りが主流です。
スマートな営業マンは、お届けした提案書を見て気に入ってくれたお客様からのお声掛けがあったり、メールでアポイントを取って商談に持ち込むのが目的です。
提案書作成の上手な依頼方法
私自身が以前に自宅新築を検討していたときに、間取りの知恵が欲しかったのと、興味本位で『タウンライフ家づくり』を実際に利用してみました!
その経験を踏まえて、上手な依頼方法をご紹介します。
まずはあなたが家を建てる建設予定地を選択します。
選択した地域に登録されている住宅会社へ、依頼ができるようになっています。
次に間取りについて順番に選択していきます。
『LDKの希望』は、1階LDKと和室、2階は主寝室と子ども部屋3部屋欲しかったので【5LDK】を選択しました。
『希望の家の広さ』は、わからなければ4LDKで【35坪くらい】、5LDKで【40坪くらい】で設定しておきましょう。
和室が必要な場合は、和室もひと部屋としてカウントしてください。
LDKは広く取りたかったので比較的ゆったりとする【20畳】にしましたが、一般的なLDKの広さは16畳くらいからになります。
6人掛けなど大きなダイニングテーブルを置くなら最低でも18畳、余裕を持たせるなら20畳ほど確保しましょう。
次に資金計画について入力していきます。
建築予定の土地が約45坪だったので『土地の大きさ』は45坪を選びます。
『希望の総予算』は3000万円を選びました。
土地から購入する場合は、土地費用と建物費用を合わせた総額を選択します。
(例:土地 2,000万円、建物 3,000万円の場合、総予算 5,000万円)
ここであまりにも予算を低く設定し過ぎると、営業マンは予算無し客や買う気のない冷やかし客と判断する可能性があるので、ある程度の予算を選択してください。
次に要望などの自由記述欄があります。
赤線で囲んでいる箇所へ、あなたの家に対する考えをしっかりと記載しましょう。
そうすればあなたの本気度が営業マンにちゃんと伝わります。
私の場合は下記のように記載しました。
購入した土地に新築の予定です。
南側に道路があって土地の間口が約9.5m、
奥行きが約16mくらいの長方形。道路との高低差はありません。
駐車場は車2台分。
1階は広めのLDKでアイランドキッチン希望。
和室は6畳以上でLDKと隣接させたい。
洗濯物をすぐに干せるサービスヤードが欲しい。
シューズクロークが欲しい。
2階は寝室と子ども部屋3部屋。
寝室にはウォークインクローゼットが欲しい。
広めのバルコニー希望。
これくらい条件があれば間取りを作ることができますので是非参考にしてください。
次にあなたの情報を入力していきます。
電話番号の入力は必須ですが、電話連絡が不要な場合は先ほどの自由記入欄に「メールでの連絡希望。電話での連絡はご遠慮ください。」と記載しておきましょう。
最後に依頼する住宅会社を選んで下部の『オリジナル家づくり計画書作成を依頼する』をクリックすると完了です!
私は住宅会社3社へ提案書の作成依頼を行いました。
すると二日後にある一社からメールが届いていました。
プランを作成しますという内容でした。あそこまできっちりと要望を記載しておくと、住宅会社側としては立派な見込み客として捉えるでしょう。
1週間ほど経って間取りと見積もりが届きました。
結局依頼した2社から間取りが届き、1社は手紙を添えたカタログが届きました。
(パナソニックホームズさんから届いた間取り)
よく考えられている間取りで参考になりますね!
【家の間取り】あなたにとって理想のLDKの広さは?
注文住宅の間取りを考える上で家のメイン空間となる『LDK』、つまり『リビング・ダイニング・キッチン』の広さについて悩んでいる人は多いです。
では、LDKは一体何畳くらいとるのがベストなのか?
この疑問に関しては、家に住む家族の人数やその家族の住まい方によって適切な広さは当然違ってきます。
住宅会社の提案通りの間取りで家を建てた後、「想像してたよりもLDKが狭かった。」、「もっと広いLDKを作れば良かった。」と後悔なんて絶対にしたくないですよね。
しかし住宅展示場に来場されるお客様でも、数年前に家を建てたばかりなのにこのような後悔の念をこぼされている方が実は少なくはありません。
そんな後悔をしないため、あなたにぴったりなLDKは一体どれくらいなのかということを考えてみましょう!
LDKの面積を決める3要素
まずLDKの必要な広さを決定づける物理的要素は大きくは下記の3つです。
- キッチンの形式
- ダイニングテーブルの大きさ
- ソファの大きさ
一つずつ詳しく考えてみましょう。
キッチンの形式
どのようなキッチンを選ぶかによってキッチンスペースの必要な広さが決まってきます。
代表的な3種類のキッチンスタイルをみてみましょう。
壁付けキッチン
(引用:http://sumai.panasonic.jp/kitchen/set_plan/detail.php?id=refoms08)
最も省スペースで収めることが可能な壁付けキッチンは、キッチン本体と食器棚をL型に配置することでスペースが空いている中央にダイニングテーブルを置くことができます。
通路が少なくなるために、8畳程度でキッチンとダイニングの空間が確保することができます。
対面キッチン
(引用:https://www.homes.co.jp/renovation/c-50053/case/60969/)
壁付けキッチンの次にスペースが必要なのは対面キッチンです。
キッチン本体とカップボード(食器棚)との通路を要しますが、その通路幅によっても若干必要な広さが変わってきます。
この通路幅は広すぎても狭すぎても使いにくいため使い勝手にあった通路幅を確保します。
最低でも80cm以上、広くても1m20cm以内に抑えることがほとんどです。
一般的な90cmに設定すると、ダイニングキッチンの広さは10畳必要になります。
アイランドキッチン
アイランドキッチンを採用しようと思うとキッチンの両サイドに通路が必要になるため、必然的に広いスペースが必要になります。
アイランドキッチンとダイニングテーブルを横並びにする人気の配置にしようと思えば、ダイニングキッチンで最低でも12畳、余裕を持たせるなら14畳は確保したいところですね。
《関連記事》
ダイニングテーブルの大きさ
当然ですが置きたいダイニングテーブルの大きさによって用意するスペースは変わってきますよね。
つまり家族の人数によってダイニングスペースは決まります。
4人家族であれば4人掛け、5人以上なら6人掛けを置きたいところ。
ただし4人家族でも両親や友人がきた時など、みんな一緒に座りたいということであれば6人掛けが必要になります。
一般的な4人掛けテーブルは1m20cm〜1m50cmです。
4人掛けテーブルの両サイドと椅子を引いたときでも背後を人が通れるスペースを確保するには6畳は必要になります。
6人掛けテーブルは1m80〜2m以上と多くのスペースを要するためダイニングスペースで8畳は確保したいところです。
ただし厳密にいうと、ダイニングテーブルの片方をキッチン背面にくっつけて、通路をもう片方のほうに限定すると、6人掛けテーブルでも広さは6畳で収めることも可能です。
ソファの大きさ
リビングのスペースに影響を及ぼすものはソファの大きさですね。
一戸建てであれば2人掛けや3人掛けくらいのソファがよく選ばれていますが、2人掛けであれば横幅が約1m50cm〜1m80cmになります。
リビングとしては6畳確保すると十分配置可能です。
これが3人掛けソファになるとどうでしょうか。
2mを超える大きさになるため6畳で収まらないことはないですが、スペースに余裕がないため少し狭く感じられてしまうでしょう。
3人掛けソファやカウチスタイルのソファを置くなら、リビングの広さは8畳は確保したいところです。
LDKの広さについて
キッチン・ダイニング・リビングでそれぞれ必要な広さが何となく掴めたでしょうか?
例えばあなたが「対面キッチン、ダイニングテーブルは4人掛け、リビングはそんなに大きなソファは置かない」とお考えであれば、ダイニングキッチン10畳+リビング6畳=LDK16畳で良いわけです。
それとも「ダイニングは6人掛けテーブルを置きたい、リビングも大きなソファでゆったりくつろぎたい」ということであれば、ダイニングキッチン12畳+リビング8畳
=20畳は必要ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
家の中でも家族が集い、多くの時間を過ごすことになるLDKは、やはり快適な空間に仕上げたいものですよね。
実際にあなたが必要かと思うLDKの広さは、間取りを決める前にはあらかじめ実物大を見ておくことを強くおすすめします。
そうすることでイメージをつけておけば住んでから後悔することも少なくなります。
各住宅会社では建売住宅や入居宅を見学できるイベントが用意されているため、積極的に参加してみて広さの確認をしてみましょう!
必見!選ばれている家の外観デザイン特集【2019年】
こんにちは、現役住宅営業マンのケイです。
家の『外観』は第一印象を決める大きな要素としてこだわる人が多いです。
かく言う私も、自宅を新築するときに外観のデザインを決めるのに非常に悩みました。
家のデザインはそれこそ世界中無数に存在しますが、あなたが建てようと思っている住宅会社がどんな外観やデザインでも対応ができるかといえば、決してそうではありません。
例えば木造住宅をメインにしている会社が、鉄筋コンクリート造のような独特なデザインを作れるかといえば難しいですし、また逆も然りです。
本記事はあなたの外観のイメージづくりのために、様々なデザインやオシャレな外観をご紹介させていただいます!
白い家
(引用:https://www.misawa.co.jp/kodate/ziturei/detail/146)
外壁の色でもっとも人気が高いのはやはり『白』でしょう。
白は明るく清潔感のあるイメージで、万人受けするカラーの代表格です。
また膨張色でもあり、家を大きく見せる効果も期待できます。
白い家のデメリットとしては、塗装面の汚れが目立ちやすいという点でしょう。
また、白い家には他の色を効果的に加えることでアクセントがついてオシャレです。
(引用:https://www.saladhome.com/)
バルコニーをウッド調にして、庭のウッドデッキと調和させることでアクセントとなり、すごくオシャレですよね。
ダークカラーの家
(引用:http://www.archi-nishiken.com/post_works/jouetsu_o/)
白に対してダーク系の色調を使用した家も街中で見かけます。
シックでモダンなイメージの外観となり、周りの家と比べてもきっと目立つ存在になるでしょう。
主にブラックやブルー系の外壁が多く、仕上げとしては吹き付け塗装やガルバリウム鋼板がよく使われています。
ダークブラウン系にすると落ち着いた柔らかい雰囲気を醸し出しています。
和風の外観にもブラウン系はぴったりです。
(引用:https://www.freedom.co.jp/architects/453-brun.html)
モノトーンの家
(引用:http://www.kenhokusya.com/e24.html)
白・黒・グレーなどの無彩色を組み合わせたモノトーンの外観は、都会的で洗練されたおしゃれなイメージ。
モノトーンは外観だけでなく、インテリアパターンとしてもよく採用されることがあります。
洋風の家
(引用:https://www.sbs-mhc.co.jp/model/modelhouse_1125.html)
時が経つほどに風合いや味わいが深くなっていく洋風住宅。
ヨーロッパの街並みを実際に見て、憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。
洋風瓦にアイアンのフラワーボックス、特に女性が好むひときわ可愛らしい家に仕上げることができます。
プロヴァンス風の家も目を惹く素敵な外観で人気があります。
(引用:https://www.early-home.co.jp/)
本格和風の家
(引用:https://www.ichijo.co.jp/lineup/search-img/detail.php?bid=-1&eid=151)
今でこそ数が少なくなってしまった本格和風の住宅。
日本の伝統的な和風住宅は、心の安らぎ、品格、風情、作法など日本人の原点が凝縮されていて、なんとも言えない落ち着く雰囲気が感じられます。
シニア層をメインに根強い人気を誇っているのが本格和風住宅です。
和モダンの家
(引用:https://www.ishinhome.co.jp/gallery/detail.php?id=9)
本格和風までは...というような場合には和モダンという選択肢があります。
日本古来からのデザインは残しつつ、現代風に様々なアレンジが加えられています。
『和』の落ち着きといえば何者にも変えがたいものがあります。
そんな雰囲気を気軽に取り入れたい場合は和モダンの住宅がぴったりですね。
鉄筋コンクリート造の家
(引用:https://www.archish-g.com/works/concrete/1343.html)
鉄筋コンクリート造の家は、別名RC造(Reinforced Concrete)と呼ばれることがありますが、コンクリートの特性を存分に生かしたダイナミックで独特な空間構成が特徴的です。
有名な建築家が設計するようなコンクリート打ち放しの家などは、もはや一戸建ての住宅と思えないような素晴らしいデザインの家が数多く存在します。
価格は一般的な木造住宅などと比べると高額になる場合が多く、坪単価は80〜100万円掛かると言われています。
工期も最低6ヶ月以上と木造住宅などと比べると1〜2ヶ月ほど長くなります。
シンプルな家
(引用:http://hacot.jp/assembly/appearance.html)
最近ではこのような一切の無駄を省いたような家もよく見るようになってきました。
ファサード面に窓を設けずにすっきりシンプルなデザインです。
白い塗り壁がまるで一枚のキャンバスのようで植栽がアートのようによく栄えます。
シンプルさゆえ、ローコストで建てることも可能なので若い世代には特に需要があります。
まとめ
本記事では、家の人気の外観デザインをご紹介しました。
街中には様々なデザインの家が建ち並んでいるので、あなたの建てたい家のイメージを膨らませるため、実際に街を歩きながら好みの外観を探すのもオススメです。
家の外観は建ててしまってからでは、簡単には変えることはできません。
後悔のないよう家族でしっかりと相談をして決めるようにしましょう!