残念!注文住宅で『つけて後悔した』オプション5選
注文住宅でつけて良かったオプション、というのはよく聞く話なのですが、反対に「つけなくて良かった」や「つけて後悔している」という話は、普段あまり聞くことがありません。
せっかく追加料金を支払ってオプション仕様にしたのに、全然使わなかったり後悔なんてしたくないですよね。
でも住んでみて使ってみないとなかなか判断しづらいと思います。
今回の記事では、現役住宅営業マンのわたしが、施主様の意見をもとに『つけて後悔したオプション5選』を紹介いたします!
つけなくても良かったオプションは?
では、ひとつずつ紹介していきたいと思います。
床暖房
(引用:http://www.keiyogas.co.jp/home/kiki/yukadan/)
冬場の寒さを足元から暖かく和らげてくれる床暖房は、採用される方が多いオプション設備の代表格です。
一般的には『電気式』と『温水式』があり、『電気式』は電気カーペットのように床の表面が暖かくなるタイプで、『温水式』は温水を循環させ、輻射熱の効果で室温も上げることができます。
「床暖房をつけて後悔した」といわれる理由として、電気代やガス代が高いということがあります。
エアコンのランニングコストは、1日8時間使用した場合で月の電気代が約5,000円。
電気式床暖房は、1日10時間使用で約13,000円、ガス温水式床暖房で約8,000円。
(条件:12畳ひと間、参照サイト:https://enepi.jp/articles/180)
光熱費が気になる方にとっては、床暖房の光熱費が高くついてしまうため、なるべく使わないようにしているそうです。
床暖房の初期投資は、設置箇所や面積によりますが50〜80万円と決して安くはありませんので、導入は慎重に考えたいところ。
しかし床暖房は光熱費が多少高くついたとしても、使用するのは冬場の数ヶ月間のことであり、光熱費負担以上の快適性が評価されています。
導入するかどうか迷った時には、まずはショールーム等で実際に床暖房を体感するのがオススメです。
あなたのお住まいの近くに体感できるショールームがあるか、住宅会社に確認してみましょう!
食器洗乾燥機
(引用:https://enepi.jp/articles/452)
食器洗乾燥機は、一般的に手洗いよりも節水効果が高いといわれています。
省エネルギーセンターの『家庭の省エネ大辞典』によると、手洗いで食器を洗った場合、年間のガスと水道の使用料金は22,080円。一方、食器洗い機を使用した場合の年間の電気と水道の使用料金は14,020円だそうです。
食器洗い機を利用したほうが、なんと年間で8,060円も安くなることに。
上記の試算は、冬場40度のお湯で手洗いしたという条件があります。
真冬に冷水で手洗いはなかなか辛くてできませんよね。
「食洗機をつけて後悔した」という話を聞くのは、夫婦二人住まいなど家族の人数が少ない場合に多いです。
二人分の食事では使用する食器の量も少ないので、手洗いのほうが簡単で食洗機を使うまでもないとのこと。
水光熱費が安くなるとはいえ、初期投資に10万円以上掛かるので、使わないならつけなかったら良かったと思いますよね。
また、反対に家族の人数が多い場合、深型の食洗機でも食器の量が多いので入りきらずに、手洗いと併用しているというお話しも聞きます。
食器の量が多い家庭では、ドイツ製『Miele(ミーレ)』の食洗機がオススメです。
(引用:https://casabrutus.com/design/51085)
フロントオープン式なので食器が入れやすく、鍋など大きな調理器具も洗えて洗浄力も高いです。
日本製は引き出し式が多いので、使い勝手や容量を重視するなら検討のうちに入れてはいかがでしょうか。
造り付け家具
(引用:http://www.woodone.co.jp/)
新築するならタンスなどの『置き家具』ではなく、壁面や床に固定する『造り付け家具』にしたいというご要望もたくさんいただきます。
造り付け家具は、設置したい箇所にぴったりと納まって見た目も良く、地震で倒れてしまうリスクもかなり低いので安心できます。
その分、価格は同等の置き家具に比べて高額になるかと思います。
造り付け家具は基本的に固定してしまうので、部屋の模様替えなどレイアウト変更が容易にできません。
(引用:http://sumai.panasonic.jp/)
テレビボードを造り付けにして、住んでいるうちにテレビの位置を変更したいと思ったときに、移動できずに諦めたという事例もあります。
将来的に家具を移動したり模様替えをする可能性があるならば、簡単に移動できる置き家具を選ぶと良いでしょう。
浴室暖房乾燥機
(引用:https://www.tokyo-gas.co.jp/index.html)
浴室暖房乾燥機は、暖房・乾燥・換気・送風などの機能が一体化されたもので、使っている家とほとんど使っていない家に分かれています。
使っている家は、梅雨や花粉の季節に洗濯物を外で干せないため、浴室で乾燥機能を使用したり、冬場に予備暖房をしておいてヒートショック防止にしています。
浴室暖房乾燥機はモノによってピンキリですが、設置に10〜20万円かかり電気代も使用頻度によっては結構かかります。
光熱費を気にしてあまり使っていなかったり、基本的に室内干しをしないという家庭では浴室暖房乾燥機をつけなくて良かったという声が挙がっています。
ガス温水浴室暖房乾燥機の『カワック』に加えて、自宅でミストサウナが楽しめる『ミストカワック』が一時期人気が出ましたが、こちらもミストサウナ機能を頻繁に使うとガス代が跳ね上がってしまって、「使用していたのは最初のうちだけ...」というご家庭もあります。
電動物干し
(引用:http://sumai.panasonic.jp/interior/miriyo/hoshihime/)
雨の日や花粉の季節など洗濯物を外に干せないとき、室内干しをしている家庭はかなり多いと思います。
そんなときに便利な設備が、天井吊り下げ型の室内物干しです。
室内物干しには竿が一体になっていて、専用の操作棒を使って自分で上げ下げする『手動タイプ』と、リモコン上げ下げする『電動タイプ』があります。
この電動タイプを採用して「電動にしなくても良かった」という声をたまに聞きますが、その理由として価格と操作性にあります。
電動タイプは手動タイプのなんと3〜4倍以上の価格設定で、竿が2本タイプは定価で15万円近くもするかなり高額オプションです。
リモコンで操作してみると、竿を昇降させる動きが非常にゆっくりなので、最下点までおろし切るのに少し時間がかかります。
手動であれば割とスムーズに上げ下げできるため、大きな値段差のわりには操作性の悪さに不満を感じる方が少なくありません。
もちろん電動は、お年寄りなど手動で上げ下げすることが大変な方にとっては、ぴったりと当てはまるアイテムかもしれません。
まとめ
注文住宅では打ち合わせを進めていると、担当者から良いモノを見せられて、「あれも欲しい!これも欲しい!」と次から次にオプションを追加してしまい、最終的に予算オーバーしてしまったとういことがよくあります。
採用する前に、そのオプション設備があなたの家庭で『本当に必要なものなのか』ということを冷静に判断するべきです。
迷ったときは即決せずにひと晩よく考えてみましょう!
※本記事はお客様からの意見をまとめたものなので、最終的にはご自身でご判断ください。
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