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ハウスメーカーの正しい選び方を現役住宅営業マンが伝授します!

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こんにちは、現役住宅営業マンのケイです。

あなたは家を建てるメーカーをどんな基準で選びますか?

人によっては難しい質問で、なかなか答えが出てこないかもしれません。

同じように住宅展示場に来られるお客様で、『ハウスメーカーの選び方がわからない!』とお悩みの方ってかなり多いです。

ひとくちにハウスメーカー(住宅会社)といっても、大手メーカーから、中堅メーカー、ビルダー、工務店など、規模によって様々な種類があります。

住宅会社選びについては、人それぞれにいろいろな判断基準があるため、一概にどこの会社が良いという答えは当然ありません。

今回の記事では、家を建てる会社選びのためのポイントをご紹介します!

 

【もくじ】

 

住宅会社の違い

まずは簡単に住宅会社の規模の違いに触れておきたいと思います。

 

大手ハウスメーカー

大手ハウスメーカーは全国規模で営業展開しており、日本の住宅業界を牽引しているトップメーカーです。

大手8社と呼ばれている『積水ハウス』、『ダイワハウス』、『へーベルハウス旭化成ホームズ)』、『住友林業』、『セキスイハイム積水化学工業)』、『ミサワホーム』、『パナソニックホームズ』、『三井ホーム』が、日本の住宅着工戸数の約20%を占めています。

これらの住宅会社は、CMなどの広告宣伝や商品開発に多額の投資をしているため、品質は高い分コスト面では一般工務店などと比べると高額になることがほとんどです。

近年では成長著しい木造ハウスメーカーである『一条工務店』が、大手8社を脅かすほどの高いシェアを全国的に伸ばしています。

中堅ハウスメーカー

売上高は大手ほどではありませんが、着工数などは多い会社も含まれます。

コストは大手よりも比較的安価なメーカーが多いです。(大手より高い会社もあります。)

トヨタホーム』、『ヤマダホームズ』、『サンヨーホームズ』、『住友不動産』、『アキュラホーム』、『タマホーム』、『ユニバーサルホーム』、『スウェーデンハウス』、『アイフルホーム』など。

ビルダー

ビルダーとはハウスメーカーほどの規模はなく、1〜3の都道府県に特化して営業展開している住宅会社です。

中でも「パワービルダー」と呼ばれる会社は全国的には無名でも、その地域での知名度や信頼性が高く、着工戸数は大手ハウスメーカーを凌ぐほどの会社もあります。

地元密着で土地の気候風土に合わせた快適な家を供給していることが多いです。 

工務店

工務店は規模が小さく人件費や広告宣伝などの販売コストを抑えている分、価格はハウスメーカーと比べるとかなり抑えることができます。

住宅を『商品』とする概念が少なく、オーダーメイドの家づくりができますが、木造在来工法が主流で、耐震性能はあまり期待できません。 

分譲地で建売(たてうり)住宅の設計や施工を行うこともよくあります。

 

会社選びのポイント

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上記の住宅会社の規模を踏まえて、選ぶ際の判断要素をご紹介します。

 

価格

高額となる住宅の購入は、やはりコスト面を重要視する方がほとんどです。

建売住宅ではないかぎり一邸一邸間取りや仕様、構造や性能も違うので、価格もピンからキリまで様々です。

大手ハウスメーカーは、坪単価70万円や80万円という価格帯になるので、40坪の建物でも2,800〜3,200万円となります。(附帯工事、諸経費含まず)

価格は高いですが、それ相応の耐震性能や安心感、保証やアフターサービスを受けることができます。

対して工務店などはコストを抑えることができ、同じ大きさの建物でもハウスメーカーと比べると、1,000万円以上安くなることも少なくありません。

土地から購入する場合は、建物と土地代がかかり総額が高くなりますが、建物のコストを抑えることができれば、希望に近い物件を買える可能性が広がります。

しかし住宅性能としてはハウスメーカーに比べると劣っていたり、保証やアフター面でも不安が残るかもしれません。

結局はあなたが求める住宅性能が、その価格に見合ってるかどうか、という点が大きな判断材料になります。

 

構造・工法

住宅選びをする上で、考えるべき要素のひとつが『構造』や『工法』です。

具体的には、大きな地震が起きたときに家自体が倒壊しないようにどんな対策を講じているか、という点です。

構造は大きく3種類で、木造、鉄骨造、RC造(鉄骨コンクリート造)があります。

その中でも、下記のように様々な工法が存在します。

 

  • 木造:軸組工法(在来工法、軸組パネル工法)、壁式工法(2×4工法、2×6工法、木質パネル工法)など
  • 鉄骨造:鉄骨軸組工法(軽量鉄骨造)、ラーメン工法(重量鉄骨造)、ボックスラーメン工法など
  • RC造:ラーメン工法、壁式工法

 

それぞれ耐久性、断熱性など特長がありますが、『耐震性』という点に関しては、木造よりも鉄骨造やRC造が比較的安心できるといえます。

『断熱性、気密性』という家の快適性に関する点においては、木造が性能を高めやすいということもあります。

ただし、上記はあくまで一般的な話で、木造だから地震に弱い、RC造だから冬寒い、というわけではなく、しっかり対策している住宅であれば、ある程度解消できる部分なので参考としてお考えください。

コスト面でいえば、『木造<鉄骨造<RC造』となることが多いです。

 

デザイン

家の外観やインテリアデザインでハウスメーカー選んだ、というお客様もおられます。

各社得意とするデザインが違い、あなたが好きな外観デザインを実現できるメーカーは限られているかもしれません。

せっかく建てる家の見た目のデザインが気に入ったものでなければ、何年か住んでいると嫌になってくるかもしれません。

見た目の好みで選ぶというのも、大切な要素のひとつです。

 

断熱性、気密性

なるべく省エネで夏涼しく、冬暖かく過ごすためには、住宅の『断熱性、気密性』が重要になってきます。

昨今では、2020年基準の省エネ住宅『ZEH(ゼッチ)』を満たす住宅を、大手ハウスメーカーではほとんど対応することが可能です。 

国の共通のものさしで断熱性や省エネ性能を測れるため、ZEHに対応できるかどうか、というポイントで住宅選びをすると、この点では間違いはないでしょう。

ZEH支援事業による補助金の申請が、2017年度で約80%をハウスメーカーが占め、工務店やビルダーでは、なかなか取り組みが進んでいないのが現状です。

 

保証・アフターサービス

家は建てたら終わりではなく、何十年と住み続けるものとして保証やアフター面も気になるところ。

多少価格が高くても、「保証とアフターサービスが充実しているから」という理由で、ハウスメーカーで家を建てる方も少なくありません。

大手では20年保証は当たり前で、きちんとメンテナンスを行うことで、最長60年間も保証延長される会社があります。

また頻発している地震や台風などの被害においても、全国から集まったサービスマンたちが、災害対策チームを組んで復興支援に力を入れているハウスメーカーもあり、いざという時の安心感があります。

地場の工務店では、なかなかここまでの対応は難しいと思います。

 

スタッフ

営業・設計・インテリア・現場監督など、あなたの家づくりに関わるスタッフで選ぶのもひとつです。

特に契約前の商談段階で接する、営業・設計の担当者との相性は大変重要です。 

設計士もひとによって考え方がさまざまで、日頃の業務のルーティンとして設計図を描く設計士であるか、あなたの要望に真剣に向き合い使いやすさを考える設計士かで、全く違う家になるのは言うまでもありません。 

『なんか合わない...』と思ったら、その住宅会社で建てることすらなくなるかもしれませんが、商品自体が気に入っていてどうしても建てたい場合などは、担当者を変えてもらうことも検討しましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ハウスメーカー選びは、本記事でご紹介した『コスト・構造・デザイン・快適性・保証・スタッフ』という6つ要素の中で、あなたがマイホームに求めるポイントに絞って、重点的に精査していく必要があります。

ただし難しく考える必要もなく、『好き・嫌い』という直感的に選ぶのも良いですし、見学会など積極的に参加して体感して選ぶのも良いでしょう。

コストに関しては、気になったハウスメーカーで相見積もりを取ってしっかりと比較検討することをオススメしています。