家の外観に屋根は重要!形状・種類・デザインまとめ
現役住宅営業マンのケイです。
私ども住宅会社の設計士は、お客様の家の間取りを考えるとき、同時に家の外観デザインも考慮しながら作っていきます。
愛着のあるマイホームに仕上げるには、やはり家の見た目にもこだわりたいところですよね。
見た目で大きく印象が変わってくる要素のひとつに屋根の形状がありますが、「こんな屋根がいいな。」と最初からイメージがついている人は少ないです。
本記事では、そんな外観デザインの種類や特徴について、代表的な屋根の種類・デザインを一挙ご紹介します!
屋根形状
冒頭申し上げた通り、屋根形状によって家の外観イメージは大きく違って見えます。
ひとことに屋根形状と言っても日本には昔からたくさんの種類が存在しますが、中でも近年よく採用されている屋根形状を紹介していきます。
切妻屋根
(引用:http://tagle.jp/house/str00000260001)
(引用:http://www.sankyo-h.jp/satis/caseVoice/entry-159.html)
切妻(きりづま)屋根とは
屋根の最頂部の棟から地上に向かい、2つの傾斜面が本を伏せたような山形の形状をした屋根である。建築物の平面形状が四角形の場合、切妻屋根を用いると2面だけで屋根が構成されるため、ローコストで雨漏りの心配が少ない屋根形状といえる。また、豪雪地帯においては、屋根の上に雪が積もりにくいため、雪の重量による倒壊の危険が小さいという利点も併せ持つ。
(出典:Wikipedia)
日本でもっとも多く用いられている切妻屋根は、古来から日本の気候風土に合った屋根といわれています。
シンプルながらもオシャレな屋根形状として人気は高いです。
寄棟屋根
(引用:http://tagle.jp/house/sks00000360004)
寄棟(よせむね)屋根とは
寄棟造は、建築物の屋根形式のひとつで、4方向に傾斜する屋根面をもつものをいう。広義では同様の屋根をもつ建物のことを指す。屋根の形式を指す場合には、単に寄棟ということも多い。四注(しちゅう)ともいう。日本では、切妻造に次いで多く用いられている形式である。
(出典:Wikipedia)
寄棟屋根は、世界各地で用いられている最もポピュラーな屋根形状であり、雨の流れがよく雨仕舞いに優れています。
軒の出を大きくすることで建物がどっしりとした迫力ある外観をつくることができます。
(引用:http://tagle.jp/house/sks00000090015)
上記写真のように建物に凹凸をつけることで屋根にも変化をつけることができます。
同じ寄棟屋根でもまた違った印象になりますよね。
棟違い屋根
(引用:http://tagle.jp/house/str00000260004)
(引用:http://www.all-eyefulhomenavi.com/shomoden-juken/hirai/example/0009/index.html)
棟違い屋根は、切妻屋根などの頂点である棟(むね)の高さに違いがある形状になります。
切妻屋根を複数合わせたものや、段違いにしたようなものなどが一般的によく採用されていて、外観にアクセントをつけるのに有効的な方法です。
陸屋根(フラット屋根)
陸屋根(ろくやね)はフラット屋根と呼ばれることもあり、屋根がフラットになっている形状になります。
瓦を使用せずに防水シートで仕上げることがほとんどで、場合によっては屋上をつくることも可能です。
BOX型でモダンな見た目のため好き嫌いははっきりと分かれますが、ずっと人気は高い屋根形状のひとつです。
(引用:http://hacot.jp/assembly/appearance.html)
最近ではこのような窓をあえて作らずにシンプルな四角い家なども増えていますね。
一切の無駄を省いた無機質な外観が若い世代には特に好まれます。
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片流れ屋根
(引用:https://president.jp/articles/-/13691)
片流れ屋根は、その呼び名の通り屋根が片一方へ傾斜をつけている形状になります。
平面でまとまった屋根面積が確保できることから、太陽光発電システムを効率よく搭載することが可能。
10kWを超えるような大容量の搭載が増えたときに、片流れ屋根の家が一気に増えました。
片流れ+フラット
(引用:https://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/visit/vol176/index.html)
片流れ屋根とフラット屋根を複合させた形状が『片流れフラット屋根』などと呼びます。
モダンで近代的なイメージが外観へのこだわりを感じられますよね。
その他の屋根
(引用:https://www.freedom.co.jp/architects/high/480-oyane-no-taruki-no-ie.html)
片流れ屋根を上から下まで長く距離をとることで迫力のある大屋根の家です。
(引用:http://tagle.jp/house/sks00000310001)
切妻屋根に下屋(1階部分屋根)を片流れの大屋根を組み合わせた例です。
屋根が強調された和風の外観が印象的です。
(引用:http://www.kenhokusya.com/e24.html)
こちらも複数の片流れ屋根を組み合わせた例です。
シンメトリーな外観が上品さを際立たせていますね。
まとめ
気になる屋根形状はありましたでしょうか。
屋根ひとつで大きく印象が変わるのはよくお分かりいただけたかと思いますが、同時にコスト面やメンテナンス性もよく確認することが大切です。
屋根のメンテナンスを怠ると、雨漏りのリスクがついてまわります。
見た目だけでなく機能面など総合的に判断するようにしましょう。