おしゃれな玄関をつくるには?まずは広さと収納を考えましょう。
こんにちは。現役住宅営業マンのケイです。
あなたは家の玄関について、どのようなイメージを持っていますでしょうか。
昔から『玄関は家の顔』といわれ、一家の生活レベルや品格、センスまでもが垣間みえるものでもあります。
風水でも『綺麗な玄関には良い運気が入ってくる』といわれていて、家族みんなの靴や子どものおもちゃで散らかっている玄関には、そんな運気も逃げていってしまうかもしれません。
綺麗ですっきりとした玄関にするためには、家の大きさや家族構成に合った広さと収納計画がポイント。
今回の記事では、一戸建ての玄関を『良い顔』にするためのポイントをご紹介いたします!
玄関の広さについて
まずは玄関の広さについて簡単に触れていきたいと思います。
ここでは玄関ドア開けて入ったポーチ部分と、玄関ホールを合わせた空間を「玄関」と呼ぶことにします。
玄関は広ければ広いほどすっきりして良いのは言うまでもなく当然ですが、敷地や資金にも限りがあるため玄関をコンパクトに抑える必要があります。
30〜40坪くらいの家であれば、玄関スペースとしてまずは【幅1.8m、奥行2.7m ※】を確保するようにします。
※有効寸法ではなく壁の中心線
上の図面のように奥行45cmの玄関収納(下駄箱)を玄関土間部分に設置したとしても玄関にはまだ余裕があります。
↓↓例えばこんな『玄関収納』を置くことができます。
この間口と奥行をベースにして玄関のスペースを考えると失敗は少なくなるでしょう。
(引用:https://folk-media.com/390870)
上のイメージ写真が実際の広さに近いものですがこのような感覚です。
あなたはこの玄関の広さで十分と思いますか?それとも狭いと感じましたか?
そして建物が大きければ大きいほど、玄関もそれに見合った広さを確保したいところです。
例えば50坪を超えるような大きな家には、先ほど紹介した広さの玄関では『家の顔』としてはバランス的にも物足りない感じがします。
あくまで私の主観ではありますが、幅2.7m以上の間口を確保できると家の顔としては立派な佇まいになると思います。
(引用:http://tagle.jp/house/swh00000110011)
玄関土間の活用
最近では玄関の土間部分を上手く活用した事例が増えています。
ただ『玄関』という空間に捉われず、リビングなど家族が集まる空間の一角に玄関が繋がっているという形です。
子どもたちが快適な家の中にいながらも、外遊びができたりします。
家事をしていても目が届くところに子どもの姿があれば、毎日忙しいお母さんも安心ですよね!
さらに土間空間に砂場を作ってしまうというような斬新なお家もありました。
冬場の暖房時や来客時などは建具やパーティションなどで玄関土間とリビングを仕切れるようにしておけば可変性も高くなるのでおススメです!
まとまった広い土間空間まではなかなか取れない!という場合には、土間部分を縦長にしてしまう提案もよくさせていただきます。
(引用:http://www.th-kitakantou.jp/sp/case/details_37.html)
三輪車や趣味の自転車やロードバイクを置いたりと省スペースで夢のある空間を実現させることもできますね。
玄関の収納スペースについて
ご相談に来られるお客様の中で、今の住まいで玄関の収納スペースが全然足りていないという声をよく頂きます。
せっかく新築を建てたのに家族の靴が収納しきれないで溢れてしまう...なんてことにはしたくないですよね。
玄関収納で収まりきらない分は『シューズクローク』をつくると、玄関の収納量を格段に増やすことができます。
シューズクロークをつくるなら最低でもタタミ1畳分は確保したいところです。
1畳分取れると下の写真のようにたくさんの靴とゴルフバッグまで収納することができます。
棚を好きな高さに変更できるようにしておけば、ブーツなど背の高い靴を収納できる場所を作ったり、釣竿などの長い道具を収納するときも非常に便利ですね。
シューズクロークをつくり、あえて玄関収納を置かずに玄関をすっきりさせる事例も増えています。
また通り抜けることができるシューズクロークも好評です。
【動線1】は家族専用の動線で、帰宅するとシューズクロークに靴やコートなどを収納して洗面室で手を洗ってリビングへ通り抜けれます。
【動線2】は普段ちょっと外へ出るときの動線やお客さんなどのゲストが来た時の動線です。
このように人や目的によって動線を使い分けできることが人気の理由なんです。
(引用:https://www.cleverlyhome.com/product/shufule/shuunou.php)
バッグやコート、ゴルフバッグやベビーカー、アウトドア用品などたくさんのモノが収納できて玄関がいつでもスッキリ片付きます。
またシューズクローク内や周辺に手洗いのための洗面台を設けることもあります。
子どもが外から帰ってきた時に、すぐに手を洗う習慣をつけるにはピッタリではないかと思います。
まとめ
どれだけ立派な玄関もモノで溢れていたり、スッキリしていなければ『家の顔』としては失格です。
家族の人数に合わせたり、将来どんどんモノが多くなっていくことを想定して、シューズクロークの広さや使い勝手、さらに玄関収納の種類などもよく考えてみましょう。
おしゃれな玄関を実現させるには、まずは広さと収納量のバランスを意識してプランを考えてみてください。