【パナソニックホームズ】の特徴と評判は?住宅営業マンが徹底解説します!
パナソニックホームズ株式会社は、本社を大阪に置く住宅総合メーカーで、2018年4月1日より以前の『パナホーム株式会社』から社名変更によって新しく生まれ変わった会社です。
またパナソニックホームズは、2018年に創業100周年を迎えたパナソニックの完全子会社となります。
パナソニック創業者である松下幸之助が、何十とある事業の中でも最もやりたかった事業として家づくりを挙げており、日本の住まいを変えるという強い思いからパナソニックホームズを創ったといわれています。
本記事では現役住宅営業マンである私が、パナソニックホームズの特徴と評価を解説します!
パナソニックホームズの特徴
パナソニックホームズは、「強さ」と「暮らしやすさ」のNo.1でありたい。という住まいづくりの想いをCMでも全面的に打ち出しています。
パナソニックホームズの「強さ」(構造)
パナソニックホームズの構造は、『制振鉄骨軸組構造』・『重量鉄骨ラーメン構造』・『大型パネル構造』の大きく3タイプに分かれます。
制振鉄骨軸組構造
制振鉄骨軸組構造(HS工法)は、柱と梁と耐力壁で構成される軽量鉄骨造で、アタックダンパーという耐力壁には、『座屈拘束』という制振技術が採用されています。
(パナソニックホームズHPより引用)
アタックダンパー内部の斜材プレートを拘束材で挟みこむことで、「引張り力」と「圧縮力」の両方を熱エネルギーにうまく変換して逃し、繰り返しの地震に耐えることが出来るようになっています。
これは超高層ビルにも採用されている技術で、住宅業界では初めて住宅用にダウンサイジングしています。
この座屈拘束技術により、地震を受けたときの建物の『歪み(ゆがみ)』を最小限に抑えて、地震後の補修費用を抑えるというのがパナソニックホームズの構造の考え方です。
以下は、パナソニックホームズが行っている実大住宅振動実験です。
この実験は、阪神淡路大震災や東日本大震災など様々な地震波を同じ建物に140回与え続けるというもので、上記動画では135回目に与えた限界加振の様子が紹介されています。
この限界加振とは国内最大の加振装置の限界値の揺れで、阪神大震災の4.3倍もの凄まじいエネルギーの地震波を与えています。
そのような過酷な実験でも、構造の交換が必要になるような損傷がなかったということが、パナソニックホームズの「強さ」のポイントですね。
また、制振鉄骨軸組構造は業界最小15cmピッチの細やかな設計対応力が魅力のひとつです。
【マルチモジュールシステム】
マルチモジュールシステムにより、狭小間口や変形地など様々な形状の敷地でも最大限活用することができます。
重量鉄骨ラーメン構造
住宅メーカーで唯一、最大9階建てまで対応できる重量鉄骨造です。
柱と梁の接合部分には溶接ではなく高力ボルト接合を採用することで、地震に負けない高精度・高品質を実現しています。
重量鉄骨ラーメン構造は、柱と梁だけで建物を支えることができるため、軽量鉄骨造や木造と比べて柱と柱の間隔を広くとることができます。
パナソニックホームズの重量鉄骨造「ビューノ」は、最大10.8mものワイドスパンも実現可能なので、大きな空間が必要な店舗やオフィス、2台以上のガレージが必要な場合に効果を発揮します。
大型パネル構造
大型パネル構造は、外壁や床、屋根などのパネルを一体化させた「強固なブロック体」で、建物全体で地震や風などの外力をしっかり受け止める「モノコック構造」です。
工場にて断熱材や窓サッシがパッキングされた状態の外壁パネルが現場に搬入されるため、短工期で精度も期待できます。
工場生産率が高いためコストパフォーマンスが良いことも特徴です。
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パナソニックホームズの「暮らしやすさ」
人々の暮らしを見つめて100年経つパナソニックのノウハウを取り入れた住宅としてパナソニックホームズは「暮らしやすさ」にもフォーカスしています。
「暮らしやすさ」のポイントは、室内の『空気環境』、建てた時の価値が続く『時間』、動線を徹底的に考えた『設計』に分けられています。
『空気』は独自の換気システムがあり、価値が続く『時間』として外壁の光触媒タイルをご紹介します。
エコナビ搭載換気システムHEPA+(プラス)
パナソニックホームズは室内の空気環境にこだわりがあります。
24時間換気システムは、外気を直接取り入れずにベース空間(床下)を通して吸気してきます。
床下を通す理由としては、さまざまな物質が浮遊する外気をキレイにするためです。
床下は基本的に無風状態であるため、自然の沈降効果によりチリやホコリ、花粉などの粒子が沈下します。
さらに床下に挟み込まれているHEPA(ヘパ)フィルターを通すことで、一般的なフィルターでは除去できないPM2.5などの微粒子も99.97%カット出来るようになっています。
稚内珪藻土による調湿性能
パナソニックホームズの室内壁の石膏ボードには、珪藻土が練りこまれているため家の中の湿度を調節してくれる効果があります。
日本は高温多湿な気候で、梅雨はジメジメ冬は乾燥するため、快適な室内環境を実現するためには湿気対策が重要になってきます。
この珪藻土の効果により、湿度が高い時は余分な水分を吸ってくれて、乾燥しているときには湿気を放出するため、年中快適な湿度を保つことができます。
その吸放湿性能は一般の珪藻土の約3倍、木炭の約8倍にも達します。
光触媒タイル外壁「キラテック」
太陽光と雨によって美しさを保つセルフクリーニング効果
タイル表面には光触媒を焼き付けしているため、太陽の紫外線が当たると汚れを分解し、雨が降れば付着した汚れを落とすことができます。
何年経ってもキレイな外観を保つことが出来る上、外壁の塗り替えが不要のためメンテナンス費用も大きく削減できることがメリットです。
タイルは見た目の高級感や重厚感があるため、オススメの外装材のひとつでもあります。
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全館空調システム『エアロハス』
パナソニックと共同開発した快適・新空調システム『エアロハス』
冷たい風の吹く寒い冬でも家じゅうあったかい。
寒さに対する困りごとやヒートショックへの不安を軽減します。
またエアロハス高効率専用エアコンの導入や、断熱・気密性の高さ、地冷熱の活用により、ルームエアコンを各部屋に設置する個別空調とほとんど変わらないくらいの空調費用に抑えることが可能です。
もうひとつ、エアロハスが光熱費を抑えられる理由が各部屋で温度調節が可能なことです。
家族の中で温度の感じ方はそれぞれ違うことがあると思います。
エアロハスは各部屋の温度を好みに合わせて±2℃の範囲で調節することが可能なんです!
各部屋に設置された温度センサーによって常に室温をキャッチし、暑がりの人も寒がりの人もいつでも快適に過ごせる室内環境を実現できるのです。
使っていない2階の一室を個別でセーブ運転にしたりと、光熱費を上手に節約できる機能が搭載されているのもエアロハスが光熱費を抑えることができるヒミツです。
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パナソニックホームズの評判
パナソニックの住宅会社ということで、設備は標準仕様でパナソニック製品が提案されることがほとんどです。
太陽光発電システムや蓄電池など環境商材も自社製品があるため強いイメージがあります。
家まるごとパナソニックでまとめることができれば、アフターメンテナンスや故障の際も窓口がひとつで安心ですね。
ただしパナソニック以外のものを選べないか、というとそうでもないようで他社製品も選べるようですが、特にこだわりがなければパナソニックを選ぶほうが割引率が高いかもしれません。
金額帯は坪単価70〜100万円と商品やグレードによってかなり幅があります。
メーカーの中では比較的商品力が高いですが、提案力が弱いという声も聞きます。
良い担当者に当たれば満足のいく家づくりになるのではないでしょうか。
※本記事で掲載している写真・資料はパナソニックホームズHPより引用しています。
- 「数ある住宅会社をじっくりと比較検討したい。」
- 「間取りや暮らしの知恵などのたくさんアイデアが欲しい。」
- 「私たちの予算では、いったいどんな家が建てられるの?」
- 「まだ考え始めたばかりで住宅展示場へ行くのはハードルが高い。」
こんな風に思っている方は、まずはネットでカタログを取り寄せて、マイホーム購入に向けたイメージづくりをしてみてはいかがでしょうか。
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