【住友林業】の特徴と評判は?住宅営業マンが徹底解説します!
住友林業株式会社は山林事業を礎に、戸建住宅と木材建材販売をメインに国内トップクラスのシェアを誇る企業です。
住宅部門である住友林業の家が選ばれている理由は『木造の家』ということで住宅展示場も木の質感を活かした上質なインテリア空間を演出しています。
一級建築士を持った設計士の数も業界トップクラスで、設計提案力は非常にレベルの高いものがあります。
また他社は通常無料で行っている敷地環境調査が住友林業の場合は5万円掛かります。
そのぶん設計担当者やインテリアコーディネーターのスタッフが、契約前からもお客様の要望に対して全面的にバックアップする体制が整っています。
本記事ではそんな『住友林業の家』の特徴や評判を、住宅営業マンの私がご説明いたします!
住友林業の特徴
木造最大手
木の家が好きなひとや木造嗜好のひとは、住宅メーカーの中で必ずといっていいほど検討会社の一つに住友林業の家が挙がり、会社経営者・医者・地主などの富裕層が建てるような大豪邸も数多く手掛けています。
冒頭述べたように一級建築士の有資格者数が業界トップクラスで、設計力・インテリア提案力もレベルが高く、他社と比較検討しないで指名買いする顧客も多いようです。
住宅展示場は和風外観が多く、室内は無垢フローリングや天井・壁にもふんだんに木を使ったり、本格木造住宅を彷彿させるようなものに仕上がっています。
展示場のインテリアイメージが気に入って、もし同じような仕様で家を建てたいと思うと非常に高額な追加費用が必要となることでしょう。
実際に住友林業で新築する人は、もちろん展示場級の豪邸を建てる方もいますが、意外と洋風外観でシンプルな家も多かったりします。
それほど本格木造に近づけようと思うと多くのオプション費用が掛かってしまうのです。
坪単価でいえば、70万円〜80万円と一般的な木造住宅と比較するとかなり高額な部類に入ります。
3つの構法
住友林業は、マルチバランス構法・ビッグフレーム構法・2×4構法の3種類の構法が用意されています。
マルチバランス構法
(出典:住友林業HP)
住友林業の主力となるマルチバランス構法は、伝統的な木造軸組構造に最新技術を組み合わせて進化させたものと位置付けられています。
安定した品質で強い柱と土台をつくる「スーパー檜」は、同寸の無垢檜に比べて約1.2倍の強度を持っています。
それに加えて「きづれパネル」という軽くて強い耐力面材を使用しており、同サイズの構造用合板と比較した場合、約1.3倍の強度を持ちながら重さは6〜7割程度と地震に対して有利に働きます。
マルチバランス構法では実大住宅の耐震実験を行っており、構造躯体だけの耐力を把握するための構造モデルと、実際に建てるような住宅の検証モデルの実験をそれぞれ行っています。
こういった耐震実験はキッチンや浴室などの住宅設備はもちろん、家具や家電も設置して実際に住むことを想定したものでないと本当の安心は得られないのでは?と私は思います。
いくら構造モデルで大きな地震に耐えたとしても、実際に住む家とは建物重量などの条件が全く異なるため参考になるものであるかは疑問符がつきます。
そして検証モデルでは外壁や屋根瓦等外装の仕上げはできているようですが、内部の仕上げ状況や家具や家電類が入っているかは不明です。
実験内容としては阪神淡路大震災の1.2倍、1.5倍を2回、2倍を7回の計10回程度の振動実験で、損壊状況や建物の変形など非公開であるため、地震に対して安心できる構造かどうかは判断するのが難しいですね。
ビッグフレーム構法
高層ビルで使われているラーメン構造を、国内初木造住宅で実現させたのがビッグフレーム構法になります。
このビッグフレームの柱には一般的な柱のなんと5倍以上の太さを誇るビッグコラム(大断面集成柱)を使用。
主な特長としては、最大5460mmもの大開口を取ったり、コーナーサッシが取れるため明るくて開放的な空間をつくることができます。
また車2台が駐車できるビルトインガレージもつくることができます。
ビッグフレーム構法は、3階建て建物での振動実験を行っています。
東日本大震災の震度7を2回、阪神・淡路大震災の震度7を20回、他震度4〜6弱の地震波で224回の合計246回もの実験をクリアし、繰り返す強い余震に強いことを全面的にアピールしています。
ツーバイフォー構法
床、壁、屋根のパネルで構成される構造体で、一般的にはモノコック構造といいます。
飛行機やスペースシャトルなど外力が大きく掛かるものに採用されていて、面全体で地震のエネルギーを分散して揺れを抑えるのが特長です。
住友林業では、ツーバイフォー構法の採用率は1割程度となっています。
全館空調システムの「エアドリームハイブリッド」を採用するためには、こちらのツーバイフォー構法を選択する必要があります。
外装材について
モルタル仕様
住友林業の外装材は、シンプルな見た目のモルタル仕様(塗装)が7割近くを占めています。
モルタル仕上げは通常15年に一度は塗り替え等のメンテナンスが必要になりますが、採用が最も多い「ジェイストンコートLS」は、耐久性を高めることで30年間メンテナンスフリーの仕様となっています。
ちなみに30年の耐久性とは表面塗装劣化の耐久をいい、汚れを防ぐ防汚性とは全く別物になります。
建築地の交通量などの周辺環境によって汚れの程度は異なりますが、モルタル仕様は外装材のなかでも比較的雨垂れなどの外装材の汚れは目立ちやすくなってしまいます。
汚れが気になる場合は、光触媒塗装「ひかりコート」が用意されています。
太陽の紫外線が当たると表面の汚れを分解して雨で洗い流してくれる効果がありますので、外装材の汚れが気になることはなくなります。
ひかりコートは15年耐久で再塗装も可能ですが初期費用が追加で掛かります。
タイル仕様
こだわりの仕様としてLIXIL製ナノ親水タイルの全面貼り、または部分貼りが可能です。
タイルは基本的に塗り替え等のメンテナンスが不要。親水タイルのため汚れにくいのであとあとお金を掛けて補修したくない方はタイル貼りも検討のひとつに入れられてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
住友林業は木の雰囲気が好きな方には絶大なる人気を誇るハウスメーカーです。
建築士やインテリアコーティネーターの提案力の高さや、世界の銘木を使った家づくりなどインテリアセンスの良さを感じられます。
「かっこよくてオシャレでシンプルな木造の家」が好きなひとには本当にぴったりのメーカーだと思います。
ただし個人的には提案力の高さだけで住宅選びをするのは注意が必要だと思います。
住友林業は住宅自体の特長は少なく、性能もさほど飛び抜けては高くありませんので、永く住まい続ける家の住み心地や性能面も考えて総合的に住宅選びをすることを私は推奨しています。
- 「数ある住宅会社をじっくりと比較検討したい。」
- 「間取りや暮らしの知恵などのたくさんアイデアが欲しい。」
- 「私たちの予算では、いったいどんな家が建てられるの?」
- 「まだ考え始めたばかりで住宅展示場へ行くのはハードルが高い。」
こんな風に思っている方は、まずはネットでカタログを取り寄せて、マイホーム購入に向けたイメージづくりをしてみてはいかがでしょうか。
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