地鎮祭の費用や流れ、手配方法、服装など住宅営業マンが解説します!
現役住宅営業マンのケイです。
注文住宅を建てるなら、地鎮祭(じちんさい)は必ずやっておきたい祭祀のひとつですよね。
地鎮祭は、その土地の神を祀って工事の無事を祈る儀式です。
わたしも営業マンとして地鎮祭には今まで50回以上出席し、自宅を建築する際にも地鎮祭を行いました。
普段お施主様から、地鎮祭に掛かる費用や当日の流れ、服装などのマナーについて、質問をお受けすることがよくあります。
今回はそんな地鎮祭の疑問点や基礎知識について、簡潔にご紹介させていただきます。
《目次》
地鎮祭の手配方法
地鎮祭はハウスメーカーに手配をお願いする場合と、施主側が自ら神社に連絡をして予約する場合の2パターンあります。
わたしの経験上8割くらいはハウスメーカー側で手配し、残り2割くらいは施主側で付き合いのある神社などを予約されています。
特にこだわりがなければハウスメーカーに手配をお願いすると良いでしょう。
地鎮祭の予約はなるべく予定日の2〜3週間前、遅くても1週間前には取るようにしましょう。
特に『大安(たいあん)』など良い日柄が土日祝であると、他の地鎮祭や地域のイベントで神主さんの予定が早々に埋まってしまっていることもあるので注意が必要です。
費用について
気になる地鎮祭の費用についてです。
主に必要になる費用としては、初穂料(または玉串料)という神様にお供えするお金で、こちらは神社への謝礼ともなります。
相場は3万円〜4万円ほどが多く、地元で有名な神社は5万円だったりと、金額は神社によってそれぞれ異なります。
祭壇にお供えする魚や野菜などは神社が用意することが多く、お供えも含めての金額であることがほとんど。
中にはお供え物を施主側が用意する場合は3万円、神社側で用意する場合は3万5千円と選べる神社もありました。
尚、お供え物以外で金額による内容の大きな違いはありません。
初穂料はのし袋に封入して地鎮祭終了後に神主さんに直接お渡しします。
のし袋には初穂料、または玉串料と記載し、下部には施主全員の名前をフルネームで記載しましょう。
(出典:https://www.hie.jp/formal-prayer/)
服装について
地鎮祭当日の服装については、スーツなど正装で来られる方もいますが、個人宅であれば落ち着いた普段着であれば問題はありません。
ほとんどの施主様は普段着で地鎮祭へ参列されています。
ただし派手な服装や、だらしない服装などは避けた方が良いでしょう。
地鎮祭当日の流れ
建築現場へは地鎮祭開始の10分程前には到着しておくと良いでしょう。
神主さんは30分〜1時間前には現場へ到着して、祭壇やお供え物の準備をしているので、10分程前には準備が完了していることが多いです。
定刻になると地鎮祭が始まりますが、進行や流れに関しては神主さんから都度説明がありますので、事前に覚えておくことなどは特にありません。
施主が主に行うこととしては、『お祓い(おはらい)』で立ち上がって頭を下げる、『地鎮の儀』で鍬入れ(くわいれ)を行う、『玉串奉奠(たまぐしほうてん)』で玉串を神様に捧げることになります。
《鍬入れの様子》
難しいことは何もありませんし、作法が多少間違ってしまってもまったく気にする必要もありません。
式自体は30〜45分程度で終わり、最後にお神酒で乾杯をしたあと祭壇をバックに家族で記念写真をオススメしています。
家づくりの最初の思い出として、せっかくの記念なのでバッチリ撮っておきましょう。
タイミングによっては、地鎮祭の当日にご近隣へ着工の挨拶まわりを行うこともあります。
↓↓挨拶まわりにはこちらも参考にしてください。
また、工事担当者から着工前の建物の配置確認や地盤面の高さの説明を受ける場合もありますので、当日は式終了後にも多少時間の余裕を持っておくと安心です。
まとめ
地鎮祭の費用や流れなどについてご説明させていただきましたが、ご理解は少し深まりましたでしょうか。
若い夫婦での新築であれば、地鎮祭には両親を呼んで一緒にご祈祷してもらうのも良いでしょう。
地鎮祭はめでたい祭祀ですので、マナーは守りながらも形式に捉われ過ぎず、親族を呼んで是非とも賑やかで楽しい式にしてください。