幸せな家づくり

絶対後悔しないために!マイホーム購入前に読むブログ

『2階リビング』は慎重に!現役営業マンが思うメリットとデメリット

f:id:hyomonchan:20181206234512j:plain

こんにちは、現役住宅営業マンのケイです。

一戸建てのリビングは、1階につくることがほとんどですが、さまざまな諸条件によって、2階にリビングをつくる家も増えています。

2階リビングには、メリットとデメリットが存在しますが、敷地や家族の条件、また暮らし方によって2階をリビングのほうが暮らしやすいという場合もあります。

今回の記事では、リビングを2階につくるメリット・デメリットをそれぞれ5点挙げています。

あなたの理想の住まいに当てはめて、ぜひ考えてみてください。

 

 

2階リビングのメリット

リビングを2階につくる5つのメリットは下記の通りです。

 

日当たりが良い

2階リビングにする目的で一番多いのが、日当たりの確保です。

住宅密集地では特に、1階では日当たりがほとんど期待できない場合でも、2階であれば日射を取り込んで明るいリビングにすることが可能です。

さらに天窓を取り付けると、間取りの工夫次第では、暗くなりがちなキッチン周りまで明かりを届けることができます。

 

眺望が良い

f:id:hyomonchan:20181206234515j:plain

 

1階リビングに比べると、向かいの建物など視界を遮断するものが少なくなり、窓からの眺めが良くなります。

海や山が近い立地では、あえて眺望の良い2階にリビングつくりことがあります。

季節の良いときには、お庭代わりにバルコニーでモーニングなど、有意義な時間を過ごせるのも魅力的ですよね。

 

洗濯物を干すのが楽

日当たりの良い庭が取れない場合、バルコニーで洗濯物を干すことになりますが、1階で洗った重たい洗濯物を持って階段を上り、バルコニーで干すという作業は本当にひと苦労です。

今は元気でも将来歳を取ったときにはものすごく大変なのは想像がつきますよね。

2階リビングであれば、洗面室も2階に設けることが多く、洗った衣類をすぐにバルコニーで干せるので家事の負担を大きく軽減することができます。

 

天井を高くできる

f:id:hyomonchan:20181206234518j:plain

(引用元:https://www.mokkotsu.com/

 

屋根の傾斜に合わせて、天井を高くすることができます。

2階リビングで勾配天井にすると、開放感が増して気持ち良い空間になること間違いなしです。

天井が高いと部屋が広く感じられる効果も期待できます。

 

プライバシーの確保

1階リビングは、道路や隣地からの視線がどうしても気になってしまい、せっかく大きな窓を取ってもカーテン閉めっぱなしという家が意外に多いです。

リビングを2階にすることで、外からの視界を抑えることができ、プライバシーの確保に繋がります。

 

2階リビングのデメリット

リビングを2階につくるメリットに対して、デメリット5つをご紹介します。 

 

階段の上り下り

2階リビングでは、当然2階へ上がるための階段の上り下りの頻度は増えることになります。

宅配業者から荷物が届いたときにも、いちいち階段を下りて荷物を受け取り、また2階へ持って上がるという余分な体力を使うことになります。

同様に子どもが小さいうちは、子どもを抱っこして階段の上り下りも大変です。

またお客さんが家に来たときにも、リビングに通すのに階段を上がってもらわなければなりません。

 

布団を干すのが大変

f:id:hyomonchan:20181206234606j:plain

2階にリビングをつくると、1階に寝室や子供部屋を設けることが多くなりますが、布団を干すときが大変です。

1階からたくさんの布団を、2階のバルコニーまで運んで干すのは、なかなか容易いものではありません。

布団を頻繁に干したいという方にとっては、2階リビングは難しい選択肢になりそうですね。

 

部屋が暑くなる

屋根に当たる日差しによって、夏場の2階は熱がこもって暑くなります。

2階をリビングにすると、こもった熱を冷やすための冷房費用が高くなってしまうことが考えられます。

特に陸屋根(フラット屋根)は熱がダイレクトで伝わってしまうため、2階リビングではやめておいたほうが無難です。

 

コミュニケーションの不足

子どもが学校から帰ってきて、自分の部屋にいくまでに必ずリビングを通る『リビング階段』を希望されるお客様も多いですが、これは主に子どもとのコミュニケーションをはかることを目的としたものです。

しかし2階リビングにした場合は、1階に子ども部屋を作ることになるため、帰宅して親と顔を合わすことなく、自分の部屋に閉じこもるということも考えられます。

子育て世代の家族には、少し不安な要素となってしまいます。

 

音の問題

f:id:hyomonchan:20181206234903j:plain

上の階の話し声やテレビの音、足跡は下の階へ響きやすいものです。

1階に寝室、子ども部屋があるとき、2階のリビングにいる家族の生活音が気になってしまい、なかなか深い眠りにつけないという話も聞いたことがあります。

リビングを2階につくる場合は、直下の部屋の配置や床の防音性能に十分配慮する必要があるでしょう。

 

まとめ

リビングを2階につくるメリットとデメリットをそれぞれご紹介しました。

敷地の広さに余裕がある場合は、わざわざリビングを2階にするメリットは少なく、 デメリットの方が多いように思えます。

ただし、限られた敷地に家を建てようとする場合、日当たりや家事のしやすさ、眺望やプライバシーの確保を重視したいという家族には、2階リビングはひとつの良い方法ではあります。

あなたの理想の暮らし方をイメージして、どちらがあなたの理想に近いか、今一度考えてみてはいかがでしょうか。