新築時の挨拶回りマニュアル決定版!「いつ・誰に・なにを」持っていく?
一戸建てを新築するとき、近隣のお宅へ挨拶回りをすることになります。
新築工事中には工事車両の通行や騒音、埃など少なからず近隣に迷惑をかけることになります。
特にその地へ新たに引っ越すという人にとっては、今後のご近所付き合いの良し悪しを左右すると言っても過言ではありません。
しかし『いつ・誰に・なにを』持って行けばいいのか?分からないかたも多いと思います。
今回の記事は、住宅営業マンの私が自宅新築の経験も踏まえて、ご近所への挨拶回りのポイントをお伝えします!
どこまで挨拶に回る?
住宅街など家が密集している地域では、基本は両隣と向かい3軒と真裏は最低限挨拶に回ります。
イメージとしてはこのような感じで色がついているところに関しては特に、住んでからも顔を合わすことが多いのできちんと挨拶をしておきます。
工事車両が通り抜ける道へ接している家には、騒音など迷惑がかかることがあるので、施工業者として挨拶に伺います。
自治会がある地域なら自治会長や班長へも挨拶をしておくと印象が良いと思います。
地域のことや工事に関しての注意点など細かく教えてもらうことができるかもしれません。
挨拶回りのタイミング
挨拶回りのタイミングや回数には、実は正解というものはありません。
相手の立場になって考えてみて、要所々々で必要な挨拶をしておくことが大切です。
ちなみに対面できた場合は、『隣の土地で家を新築することになりました◯◯と申します。工事中ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。』というような言葉をかけることが一般的です。
工事着手前
まずは一番最初の挨拶、工事が始まる前です。
意味合いとしては、工事の騒音などで迷惑をかけることに対するお詫びや今後のごあいさつになります。
地鎮祭後に住宅会社の営業や現場監督と一緒に回るパターンが多いのですが、このときは住宅会社側が主となって簡単な挨拶文と粗品を持ち回ります。
このときに施主として菓子折りなど用意して一緒に渡す方もいますが、これは必ずしも必要ではないかと思います。
不在の家には、住宅会社の挨拶文と粗品を、ポストへ入る場合は投函します。
建て替え等で既存住宅の解体工事が伴う場合は、かならず解体工事着手前に挨拶に伺いましょう。
解体工事は騒音や振動など近隣クレームとなる可能性がもっとも高いです。
上棟祭
棟上げ工事が無事終わり上棟祭を行う場合、近隣住民の方をお招きすることもありますが、最近では上棟祭をしないという人も多く、行う場合にしても大工の棟梁や家族だけで行うので、このタイミングでの近隣へ挨拶はしないことがほとんどです。
引越し時
いざ建物が完成し新たなご近所さんとして本格的に付き合いが始まる大事なタイミングです。
「これからよろしくお願いします。」という気持ちを込めてご挨拶に伺いましょう。
とあるアンケートによると、実は引越しのときは挨拶に行かないという人の割合が約30%程度だそうです。
3人に1人は引越しの時に挨拶回りをしていないことになります。意外と多くてびっくりしませんでしたか?
近所から「あの家族、引っ越してきたのに挨拶ひとつもないのね。」と内心思う人も中にはいるかもしれないので、ここでもできるだけ挨拶回りしておく方が良いかと私は思います。
挨拶にいく日は、特に決まりはなく引越し日前後の都合の良い日で問題ありません。
引越しの2、3日前に回るときは、「◯月◯日に引越しをします。当日はご迷惑おかけしますがよろしくお願いします。」という感じが良いかと思います。
一番多いのは引越し当日ですが、遅くても引越し後一週間以内には挨拶に回りましょう。
挨拶に伺う曜日や時間帯は?
挨拶にいく時間帯も相手への配慮のひとつです。
時間帯としては、だいたい10時〜18時くらいの間にしておきます。
18時以降になると夕食の支度など家事で忙しい時間帯になるのでなるべく避けましょう。
土日祝はご近所さんも在宅時間が多いかもしれませんが、朝早くから午前中いっぱいくらいまではゆっくりとおやすみになっているお宅も多いのでなるべく避けたほうが良いかと思います。
なるべく在宅時間を狙うなら、平日の午前中と夕方頃、土日祝の昼間と夕方頃が可能性が高くなります。
挨拶の品はどんなもの?
肝心な粗品はなにを持っていけば良いか?
あまり高価なものを送っては気を遣わせてしまいますので、残らないもので金額的にはだいたい500〜1000円ほどの品を選びます。
オススメとしては、洗剤のギフトセットやラップや高級ティッシュなどの生活必需品です。
他にはお菓子やタオルギフトなどが多いです。ただし、お菓子は賞味期限が短いものには注意が必要。
ちなみに私が自宅を新築したときは、洗剤に加えて地域のゴミ袋を持っていきました。
挨拶にゴミ袋?とも思いましたが、有料ゴミ袋は結構値段が高いので意外と喜ばれていたようです。
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まとめ
自分が近所にはどんな人が住んでいるかと気になるように、ご近所もどんな人が引っ越してくるのかが気になっているものです。
最初の印象って本当に大事だと思いますので、ご挨拶回りは計画的にしていきたいものですね。
あなたがこれから新居で素晴らしいご近所付き合いができることをお祈り申し上げます。