床材にこだわりませんか?注文住宅で必ずおさえておくべき床材6選
家の中で床は目に見える部分として実に大きな面積を占めます。
注文住宅のインテリアでは床材は最も重要な建材のひとつで、どんな床材を選ぶかによってその部屋の印象や居心地まで大きく左右します。
ひとことで『床』といっても素材や色、デザインなど選べるものは多岐に渡るので迷う人もたいへん多いです。
そこで普段お客様へ提案している立場から、代表的な床材の特徴をご紹介します!
無垢フローリング
無垢材とは、丸太から切り出したそのままの木材で、自然素材ならではの風合いや感触を味わうことができます。
本物の木なのでフローリングにしてもひとつひとつ木目や表情も違い、年月が経つことに色が徐々に変化していき、独特の魅力や個性があります。
また木の香りや温もりも感じることができて自然を間近に生活することができます。
無垢フローリングのデメリットは、経年変化や乾燥・湿気などにより木が収縮したり反ったりすることがあるため、曲がりや割れが発生する可能性があるということです。
またヒノキやスギなどの針葉樹は、柔らかくて温かみがありますがキズや凹みがつきやすいという側面もあります。
ただ無垢材を選ぶひとは、そもそもそのような無垢のデメリットを『味』として気に入っているので、そこが許せないかたには無垢材はオススメしません。
コスト面では、合板フローリングと比較すると無垢フローリングのほうが高いことが多いです。
床暖房対応の無垢フローリングもあります。
挽き板(ひきいた)フローリング
(引用:https://www.woodtec.co.jp/)
挽き板とは、表面2mm厚が無垢材でそれ以外は合板で構成された複合フローリングです。
無垢材に近い質感があるにも関わらず、ソリや収縮などの変化がほとんどなく、無垢材の風合いと複合フローリングの機能性の良いとこ取りをしたようなフローリングです。
表面に特殊塗装が施されているものが多く、キズにも強く、ワックスがけも基本的には不要です。
ただし挽き板も表面は柔らかいため、重たいものなどを落とすとすぐに凹んでしまいます。
無垢フローリングよりも凹みが目立ってしまうため小さいお子様がいらっしゃるご家庭では少し気を遣ってしまうかと思います。
個人的には、挽き板フローリングが一番好みで自宅にも使用しました。
突き板(つきいた)フローリング
(引用:http://sumai.panasonic.jp/interior/floor/concept/color.html)
突き板フローリングは、木を薄くスライスしたものを染色し合板に貼り合わせた複合フローリングです。
挽き板は2mmだったのに対して、突き板は0.3mm厚と非常に薄くカツオ節のような見た目のイメージです。
薄いといっても天然木のため、節など木本来の表情があったり、経年変化も魅力のひとつです。
コスト面でも、手頃なものが出回っているので人気のフローリングのひとつです。
ほぼ合板のため表面は硬く、無垢や挽き板に比べると質感は劣ります。
シートフローリング
シートフローリングは、天然木ではなく木目柄がプリントされたシートを貼り合わせる複合フローリングです。
経年による劣化がほとんどないのですが、プリントのため一面どこかに同じ木目柄が存在します。
見るひとが見ればすぐに『これはシートだな。』とわかってしまいます。
ただし最近の印刷の技術は素晴らしいもので、天然木なのかシートなのか、あまり見分けがつかないようなものも出てきています。
コスト的にも、抑えられるものが多いため、天然木にこだわりがなければこちらもオススメの床材です。
カーペット
(引用:https://www.sincogroup.co.jp/)
リビングや寝室の床材にカーペットを貼りたいという要望があります。
カーペットは保温性やクッション性に優れているため、冬の暖かさや快適性が高い素材です。
デメリットとすれば、掃除の手間がかかるくらいでしょうか。
小さい子どもがいる家庭では、飲み物などこぼしてしまったときお手入れが大変ではあります。
タイルカーペットであれば何かあったときその場所だけ交換することができますので便利ですね。
内装タイル
(引用:https://www.sanwacompany.co.jp/shop/)
石目調のタイルや木目調のタイルなど、最近は実にさまざまなデザインや素材のタイルがあります。
見た目の高級感は抜群に高く、掃除などお手入れも非常にしやすいです。
なにかこぼしてしまっても簡単に拭き取り可能なので、キッチンや洗面室など水廻りに床タイルを採用することもあります。
夏はヒヤリとして気持ち良いのですが、冬場はタイル表面が冷たくなってしまうためスリッパは必需品です。